発見!広島城 お城ってなあに?

発見!広島城 お城ってなあに?
編集・発行:財団法人広島市文化財団 広島城
発行日:2003年8月10日初版、2008年3月14日第三版
ページ数:14P
定価:100円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
小中学生向けの概説書であるが、なかなか面白い。値段も手頃なので一冊どうぞ。広島城ミュージアムショップで購入できます。
続きを読む 発見!広島城 お城ってなあに?

尾道中世遺跡発掘調査概報 -尾道市土堂一丁目所在-

尾道中世遺跡発掘調査概報 -尾道市土堂一丁目所在-
発行:尾道中世遺跡発掘調査団
発行日:1977年3月31日
ページ数:32P+図版12P+折込付図3枚
編集:広島県草戸千軒町遺跡調査研究所
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「昭和49年、尾道市土堂二丁目田中タンス店の地下工事現場から中世の遺構と共に数多くの遺品が発見されて以来、尾道市街地の地下には今なお中世港町の遺構が眠っていることが想像されていました。このたび、この地点からあまり遠くない同町一丁目の広島相互銀行尾道支店の改築が行われるにあたり広島県教育委員会、草戸千軒町遺跡調査研究所など各界の協力を得て、昭和50年5月『尾道中世遺跡発掘調査団』が結成され調査団による学術的な調査が行われることになり、同銀行の格別な理解を賜わり、更には工事担当の清水建設などの協力もあって、尾道としては珍しく組織的な発掘が行われることになりました。」

書評:
図版では俯瞰写真や古絵図に半透明紙を重ねて、現在の海岸線や発掘調査地点を示す方法は面白い。巻末に附図が織り込みで付属している。
[amazonjs asin=”B000J8ZL5M” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”尾道中世遺跡発掘調査概報 (1977年)”]
続きを読む 尾道中世遺跡発掘調査概報 -尾道市土堂一丁目所在-

重要文化財 備中松山城

重要文化財 備中松山城
発行:高梁市
発行日:1972年6月1日改訂版
ページ数:32P
編集:備中松山城管理事務所
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
城を紹介した小冊子を出しているところは多いが、備中松山城もそのひとつである。数年前に訪れたときは小冊子は見かけなかったが、古書として何点か入手したうちの1つである。コンパクトに備中松山城の歴史がまとめられているが、イラストや図面がなかなかに貴重ではなかろうか。城の小冊子かと思いきや最後の章は高梁の著名人の紹介であるから城下町高梁の紹介小冊子というのが適切であろう。

続きを読む 重要文化財 備中松山城

郷土史紀行 広島近郊の山城と史跡ベスト33

郷土史紀行 広島近郊の山城と史跡ベスト33
出版社:H・L・C(ヒューマン・レクチャークラブ)
発行日:2002年11月初版
ページ数:223P
著者:請川洋一
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「現役を引退したからといって、なにも家の中で、じっとしていることはないのです。今まで、様々な柵の中に身を置いて、しかも働きづめに働いてきたのですから、これからの人生は、思いのまま心のままに、大いに楽しんでください。そんな、第2の人生の楽しみ方のひとつに、『山城ハイキングと史跡巡り』はいかがでしょう。小高い山があれば『山城』、といっても決してオーバーではないほど、中世の山城は私たちの周囲に、その姿をとどめているのです。山城は、何も知らずに登ればただの山です。しかし、そこには『本丸』や『二の丸』といった、城を構成していた削平地(郭)や堀、石畳、石垣、門跡など、様々な遺構があるのです。そんな、500年の時を越えて今に残る施設を前に、往時に思いを馳せる、なんというロマンでしょう。」
広島県近郊に残る山城をハイキングコースを兼ねて、その歴史の解説と見所をイラスト付きで掲載している。総フルカラーの写真やイラストは見ているだけでも楽しくなるが、地方出版社のためか最近の発行にしては入手が難しいのが残念である。
この書籍をAmazonで購入する

続きを読む 郷土史紀行 広島近郊の山城と史跡ベスト33

日本史研究叢刊12 戦国・織豊期城郭論 丹波国八上城遺跡群に関する総合研究

日本史研究叢刊12 戦国・織豊期城郭論 丹波国八上城遺跡群に関する総合研究
出版社:和泉書院
発行日:2000年6月初版
ページ数:323P+付録地図2枚
編者:八上城研究会
定価:9,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「篠山盆地の南部、高城山に築かれた、篠山町のルーツと呼ぶべき八上城。その遺跡保存運動に取り組んできた八上城研究会が、これまでの運動の経過と遺跡調査の成果を総括する。」
八上城の調査と保存運動の経緯が中心ではあるが、丹波地方の古文書史料、城郭の縄張図も多数掲載されている。濃い内容で丹波地方の研究には欠かせない一冊となっているが、価格が高い。その理由に関して研究成果の発表に関して補助金が出なかったことを序に説明している。とはいえ、古書の出回りも少ないので、丹波地方の城郭研究にはぜひ新本でどうぞ。(新本も価格からして発行部数は決して多くはないと思います)
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 日本史研究叢刊12 戦国・織豊期城郭論 丹波国八上城遺跡群に関する総合研究

第8回播磨考古学研究集会資料集 「城館からみた中世の播磨」 -城館の実年代と戦国時代研究の課題-

第8回播磨考古学研究集会資料集 「城館からみた中世の播磨」 -城館の実年代と戦国時代研究の課題-
編集・発行:第8回播磨考古学研究集会実行委員会
発行日:2007年1月31日
ページ数:208P
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回のテーマは中世城館を取り上げます。近年、多くの城館に関して精力的な考古学の調査成果や縄張り研究によって、その実像が明らかになってきています。播磨でも置塩城・坂本氏城・三木城・端谷城などの発掘調査が行われ、大きな注目を集めています。今回は播磨の全調査成果を集成した資料集を作成し、各研究報告とシンポジウムを通して、”今”多くの成果から明らかにされつつあるのか、播磨の中世城館から探ってみたいと思います。」
2007年2月4日に姫路市教育会館で開催された講演会の記録集。中世城館の発掘調査の状況、縄張図が多く載っていて参考になります。北九州中国書店で購入できます。
播磨の考古学ぽーたる(播磨考古学研究集会)
北九州中国書店ホームページ

続きを読む 第8回播磨考古学研究集会資料集 「城館からみた中世の播磨」 -城館の実年代と戦国時代研究の課題-

此隅山城を考える 第5集 国史跡指定記念特集 此隅山城と有子山城

此隅山城を考える 第5集 国史跡指定記念特集 此隅山城と有子山城
編集・発行:出石有子城・此隅山城の保存を進める会
発行日:1994年3月初版
ページ数:137P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回は此隅山城と有子山城の国指定文化財をお祝いする記念号として第5集を発行します。昨年と一昨年に企画しました『城と町並み保存を考える歴史講演会』の記録をまとめて冊子にしました。此隅山城と有子山城をより深く理解するための内容になっています。」
今号も講演会の記録を掲載したものですが、号が進むにつれ印刷状態が良くなっています。巻頭カラーの写真と復元イラストはいいです。講演内容は専門的です。

続きを読む 此隅山城を考える 第5集 国史跡指定記念特集 此隅山城と有子山城

此隅山城を考える 第3集 山名氏と但馬の城、有子山城調査報告書

此隅山城を考える 第3集 山名氏と但馬の城、有子山城調査報告書
編集・発行:出石有子城・此隅山城の保存を進める会
発行日:1990年7月初版
ページ数:120P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「昨年(1989年)7月、但馬山名氏の歴史や此隅山城、有子山城を学習する講演会『山名氏と但馬の城』を企画しました。この講演会の記録をまとめ、さらに有子山城の調査報告書を入れて本書を作りました。調査の中で、此隅山城だけでなく有子山城の歴史的価値もこれまで以上に高まりました。」
シンポジウムの記録と有子山城の調査報告書として縄張図が掲載されています。

続きを読む 此隅山城を考える 第3集 山名氏と但馬の城、有子山城調査報告書

此隅山城を考える 第2集 シンポジウム但馬の山城

此隅山城を考える 第2集 シンポジウム但馬の山城
編集・発行:但馬此隅山城の保存を進める会
発行日:1988年3月初版
ページ数:92P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「但馬此隅山の保存を進める会という団体運動が、保守的色彩の強い出石の町に発足したのは1986年秋のことであった。当初、文化財保護行政に対する『異議申し立て』という組織がもつ必然的な特徴から、会員のみならず、多くの同好の士たちがその存続に危惧の念をもっていたとしても過言でなかろう。しかしながら、自主的な学習活動は単なる机の上での学習のみならず、巻尺や地図を手に現地を踏査し、その調査成果を広報活動によって地元に還元していくという活動は、着実に定着していったと評価できる。
 こうした活動の一貫として、今回のシンポジウムの開催は位置付けられる。だが、会の力量や現状、何よりも研究の現段階の総括といったことから、時期尚早との声もないわけではなかった。基調講演には、但馬の山城とりわけ竹田城に精力的に取り組み、また石垣や最近の『畝状竪堀』の調査研究で新境地を開拓してこられた北垣氏をお招きしたものの、残りの発表者はすべて但馬の研究者たちで、まさに『手作り』によって成功させたシンポジウムであった。」
シンポジウムの開催から本書の作成まで会員の手作り感があふれる。内容は専門的であり、写真の質が良ければさらに良かったと思う。

続きを読む 此隅山城を考える 第2集 シンポジウム但馬の山城

史跡津山城跡 保存整備事業報告書Ⅰ

史跡津山城跡 保存整備事業報告書Ⅰ
編集・発行:津山市教育委員会
発行日:2007年3月31日
ページ数:295P
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「本報告書は、『史跡津山城跡保存整備計画』事業の内、平成7年度の整備委員会設置から平成17年度にかけての11年間に実施した事業を中心にまとめたものです。この中で最も大きな柱となる事業は、備中櫓復元整備工事です。」

津山城の備中櫓復元整備事業の報告書です。復元整備の設計書や事業経過が掲載されています。また、平成9年度からの発掘調査の概要がカラーで掲載されていて、非常にわかりやすいです。津山城を研究する方は一冊持っていて損はありません。「津山弥生の里文化財センター」で購入することができます。ホームページには掲載されていないので、電話で残部があるか確認して下さい。一冊の送料は450円です。
続きを読む 史跡津山城跡 保存整備事業報告書Ⅰ