端谷城

端谷城
発行:神戸新聞事業社
発行日:1973年11月3日、2000年9月1日再版
ページ数:145P
著者:前山純三、菅保
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
神戸市櫨谷町にある端谷城に関して、土地の所有者である前山氏と、明石史話会会長の菅氏による郷土史という視点で城跡と周辺で展開された合戦についてまとめた書である。平成12年に城跡として再整備されたことを記念して再版された。市販されたものなのか、小部数で関係者に配布されたものであるのか不明であるが、端谷城を知るには貴重な本であろう。周辺の砦跡についても触れられている。

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脇坂淡路守 たつの市立龍野歴史文化資料館37

脇坂淡路守
編集・発行:たつの市立龍野歴史文化資料館
発行日:2007年9月28日
ページ数:97P
定価:1,500円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
「脇坂家歴代を、初代安治から現当主まで、様々な資料で紹介。併せて脇坂家に伝来した鎧・刀などの武具類を紹介。B2版脇坂家系図・箱付」

平成19年9月28日から11月11日まで同館で開催された企画展「脇坂淡路守-脇坂家資料寄贈記念展-」図録。脇坂家の各代の遺品をカラーで紹介している。領地であった龍野城下町絵図も複数掲載されている。
たつの市立龍野歴史文化資料館刊行物
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平成19年度春の企画展 中世からのメッセージ -遺跡が語るひろしまの歴史-

平成19年度春の企画展 中世からのメッセージ -遺跡が語るひろしまの歴史-
編集・発行:広島県立歴史博物館
発行日:2007年4月27日
ページ数:81P
定価:1,200円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「1970年代以降に国土の開発が急激に進み、各地で中世遺跡の発掘調査がさかんに実施されるようになると、文字資料ではわからなかった事実が次々と明らかになってきました。遺跡から掘り出された多様な資料によって、文字の記録には残されなかった中世の人々の生活や社会の様子が復元できるようになったのです。そこで当館では、近年の広島県内における中世遺跡の発掘調査を紹介し、遺跡から明らかになった地域の歴史を学習するための機会として、この展覧会を企画いたしました。」
フルカラーで各遺跡の遺物や遺構が簡潔に紹介されている。

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津山の城づくり みまさかの歴史絵物語(5)

津山の城づくり みまさかの歴史絵物語(5)
編集・発行:美作の歴史を知る会代表 長畑博
発行日:1989年11月
ページ数:40P
定価:800円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
津山の歴史的風景や遺跡を絵本にして紹介するシリーズの津山城の築城編。特徴ある絵と解説により子供達にも親しみやすく、築城の経緯や事件、作業に狩り出された農民の苦労や職人の意気込みを紹介している。本書は復元された津山城備中櫓受付で購入しました。

日本の遺跡33 吉川氏城館跡 中世安芸の城と館

日本の遺跡33 吉川氏城館跡 中世安芸の城と館
出版社:同成社
発行日:2008年12月初版
ページ数:178P
著者:小都隆
定価:1,800円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「毛利元就の次男・吉川元春の館跡や、拠点の小倉山城跡、日山城跡、ゆかりの寺院跡など、9か所からなる遺跡群「吉川氏城館跡」。中世城館遺跡総合調査をもとに、これまでの調査と研究の成果をまとめる。 」
本書を読むまで、恥ずかしながら吉川氏城館跡とは、吉川元春館跡と万徳寺跡とどこかの詰め城のことだろうと思っていた。実際は所領であった地域一帯の9遺跡の総称として「吉川氏城館跡」が史跡指定されているということで、これだけの遺跡が良好に現在も残されていることだけでも貴重なことである。
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萩城下町地図 -嘉永年間萩城下・侍屋敷と町-

萩城下町地図 -嘉永年間萩城下・侍屋敷と町-
発行:しらがね 白石書店
発行日:1969年8月初版、1972年9月改訂3版
ページ数:A1判折り込み絵図1枚
編集:萩郷土文化研究会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本図は、財団法人熊谷美術館所蔵『萩城下絵図屏風』の複製図の印刷である。複製にあたっては、御家流書体を楷書に改め、肩書の長いものは略語を記し、また他家所蔵絵図、萩藩分限帳などを参照して二十数箇所にわたり修正したほかは、地形・彩色等は微細な点まで原図を忠実に再現した。」
萩城は雲に包まれるように描かれているが、城下は町割りははっきりと分かり、寺院地が赤色、町人地が彩色されるなど萩城下町の様子がよくわかる絵図である。

藩政時代広島城明細絵図 附属城坊居館・武家屋敷図

藩政時代広島城明細絵図 附属城坊居館・武家屋敷図
編者・発行:林保登
発行日:1934年1月26日
ページ数:付図15枚
定価:1円50銭(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本絵図の発行は編者が自己本業の余暇既往七カ年を費して編集を終え昨夏ようやく発行した『芸藩集要附藩士家系名鑑』に継ぐの一仕事で材料を得るに従いて各その原図を活写し縮図案配して上梓せしめた相当努力を要したものである。」
なにしろ戦前の古いものなので状態はよくないですが、貴重な絵図が15枚(うち3枚は1枚に複数図)付いています。広島城そのものよりも城下町のほうが多いですね。昭和45年に芸備風土研究会より復刊されていますが、それにしても古いので絶版です。

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広島城天守閣再建五〇周年記念事業 広島城と毛利氏の居城

広島城天守閣再建五〇周年記念事業 広島城と毛利氏の居城
発行:広島市市民局文化スポーツ部文化財担当
発行日:2007年11月1日
ページ数:46P
編集:財団法人広島市文化財団 広島城
定価:580円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「広島城天守閣は、昭和三十三年の天守閣再建・博物館(郷土館)開館以来、五十周年の節目の年を迎えました。その記念の年にあたって、広島城では企画展『広島城と毛利氏の居城』を開催することとしました。この展示では、広島城のみならず、毛利氏の居城として名高い吉田郡山城、萩城を取り上げ、これらの毛利氏の居城の変遷を振り返ってみたいと思います。」

平成20年度企画展の図録。古絵図もA4いっぱいに掲載されており見ていて楽しいです。購入は広島城ミュージアムショップでどうぞ。
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平成19年度広島城企画展 お城を建てる -匠の技・二の丸復元-

平成19年度広島城企画展 お城を建てる -匠の技・二の丸復元-
発行:広島市市民局文化スポーツ部文化財担当
発行日:2007年10月13日
ページ数:31P
編集:財団法人広島市文化財団 広島城
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近世のお城の建物の多くは、明治以降の取り壊しや第二次世界大戦中の空襲により、失われました。戦争が終わると、郷土のシンボルとして、お城の復元が各地で行われますが、昭和の復元は、鉄筋コンクリート造りの天守閣が中心でした。平成に入ると、各地のお城で櫓や門など様々な建築物が復元されるようになり、その工事では、機械などの新しい道具を使ってはいますが、基本的な工法は昔のままで復元されるようになっています。広島城二の丸でも、平成元年~6年にかけて表御門・御門橋・平櫓・多聞櫓・太鼓櫓・西側塀が昔ながらの工法で復元されています。本企画展は、そうした二の丸の復元例を通して、お城の建築技術について紹介するものです。」
平成19年度企画展の図録。現在絶版です。
広島城ホームページ

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広島城企画展 城郭研究の最前線

広島城企画展 城郭研究の最前線
編集・発行:財団法人広島市文化財団 広島城
発行日:2005年9月24日
ページ数:29P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「城郭は、古墳と並び、確認のしやすい身近な遺跡です。ただし、城郭と一口に言っても、平地に石垣が積まれ、天守閣がそびえるお城もあれば、尾根を利用して、土を削り、盛りあげたりして築かれた山城などさまざまな種類のものがあります。使用された時代も、盛んに城郭が築かれた戦国時代だけでなく、古代や南北朝時代など、多岐にわたります。」
平成17年度企画展の図録。現在絶版です。要害山城跡、高松城跡、牛の皮城跡、大内氏館跡、置塩城跡、赤穂城跡、岩国城、岩井城跡、銀山城跡、広島城跡などが紹介されています。
広島城ホームページ

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