むかしの富山を読む -越中紀行文集-

むかしの富山を読む -越中紀行文集-
編集・発行:富山県郷土史会
発行日:1988年12月
ページ数:176P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
古文書の教材として作成されたものと思われ、4つの紀行本について越中(富山県)の部分だけを複数印刷したものです。文字部分は読みづらい部分がありますが、絵もたくさん入っていますので楽しめます。

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-春季特別展- 肖像画にみる加賀藩の人々

-春季特別展- 肖像画にみる加賀藩の人々
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:2009年4月18日
ページ数:136P
定価:1,400円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本展は、加賀藩に関係する肖像画をとおし、先人の人々を偲ぶとともに、肖像画のもつ魅力にふれ、その歴史的意味を探る目的で企画いたしました。一人物で最も多く遺されているのが加賀藩祖前田利家の肖像画です。年代的にも幅広く、また形式も種々あります。そこで前田利家像を核として構成し、当主・妻たち・家臣団、それに学者・書家・僧侶・十村・肝煎・町人・茶人・職人・絵師・俳人・芸能人など、その後の人々の肖像画も幅広く網羅し、併せて下絵額も紹介します。」
本書は平成21年4月18日から5月26日まで同館で開催されている春季特別展図録です。加賀藩に関係する肖像画を集めた企画展であり、展示されている肖像画以外の肖像画も掲載されているので、同種の肖像画を比較しながら見ることができる。石川県立歴史博物館で購入できます。
石川県立歴史博物館ホームページ

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福井藩と江戸 平成20年秋季特別展

福井藩と江戸 平成20年秋季特別展
編集・発行:福井市立郷土歴史博物館
発行日:2008年10月8日
ページ数:97P
定価:1,500円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「現代は都市の時代といわれています。そうした中で江戸時代の巨大都市『江戸』に対する関心も非常に高まってきております。当館では、こうした世風から秋季特別展『福井藩と江戸』を企画して開催することにいたしました。当展ではさまざまな資料を展示して、いろいろな角度から福井藩と江戸との関わりについて紹介しております。その中では、江戸の風景に着目したものもありますが、あくまで福井藩や越前松平家と江戸との関係に視点を置いた展示が中心となっております。」
平成20年秋の特別展(10月8日から11月9日まで)の解説図録です。福井藩の江戸屋敷絵図や参勤交代経路など興味深い資料がたくさん掲載されています。平成21年秋には「福井藩と江戸Ⅱ」の開催が予定されており、ますます楽しみです。
本書は福井市立郷土歴史博物館で購入できます。
福井市立郷土歴史博物館ホームページ

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魚津古今記 完

魚津古今記 完
編集・発行:魚津市教育委員会
発行日:1966年3月10日
ページ数:45P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「魚津古今記は、飛鳥時代後期から江戸時代中期までの、魚津に関する諸事が克明に書き記され、これを読めば読者をして、遠く魚津にあった出来事など彷彿たらしめることであろう。今この古い記録を印刷にし出版して広く魚津の市民に読んでいただく事になったのは、誠に深い意義のある事である。殊にこの書は非常に稀れなもので、全国に唯一つ金沢市立図書館の蔵書としてあるばかりで写本も二三しかない。」
古文献はそのままでは非常に読みづらいものであるが、こうして活字化されると活用しがいがあるというものである。ただ、活字化されても文体はそのままであるので、意味まで解釈するにはまた一苦労であるが、本書は富山県魚津市の歴史を江戸時代後期に、魚津の町人であり文人であった人により描かれた現在風に言えば郷土史書である。

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能登末森山合戦史考

能登末森山合戦史考
発行:バンカ
発行日:1879年8月初版
ページ数:309P
著者:真田寿郎 私刊
定価:1,300円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「前田百万石の黎明期にメスをいれ、その礎となった佐々成政との末森合戦と城跡を鮮明に考察。」
末森山の近く羽咋市で喫茶店を営む著者が、前田利家の百万石への契機となった末森城の戦いの周辺を調査しまとめたもの。末森城に関する書籍は少なく、本書は貴重な存在であるが、私刊のためか古書の出回りも少なく入手が非常に困難である。ようやく入手することができた。定価よりは高価であったが、それだけの価値はあるだろう。

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村長かけある記 鳥越の里に愛込めて

村長かけある記 鳥越の里に愛込めて
出版社:北國新聞社出版局
発行日:2008年12月初版
ページ数:97P
語り部:板倉武雄
定価:476円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「教師から県庁勤務、そして行政の責任者としての道を歩む中で、行財政に携わることは、苦難の連続であった。“頑固もん”が地域興しに無私の執念を注ぎ続けた『ふるさと愛』の足跡を綴る。」
本書の語り部となっている板倉武雄さんは平成合併で白山市となる直前の鳥越村の村長です。本書でも紹介されている鳥越一向一揆歴史館の友の会会長を創設以来続けられており、私もバス旅行などで何度かご一緒しました。本書を読むと、一向一揆という難しい素材で村おこしをした経緯がよくわかりました。値段も手頃ですし、文字も大きく読みやすいですよ。
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国史跡鮫ヶ尾城跡と信越国境の城館遺跡

国史跡鮫ヶ尾城跡と信越国境の城館遺跡 戦国の城と合戦
編集・発行:妙高市教育委員会 生涯学習課
発行日:2009年3月1日
ページ数:8P
定価:講演会参加者配布
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「長野県境と接する妙高市には、戦国時代に在地領主の活動拠点となる城や上杉氏が直接管理する城、村落の自衛のための城など、さまざまな規模、用途の城がつくられました。」
前回のシンポジウム「鮫ヶ尾城と直江兼続の生きた時代」に続く第二弾「戦国の城と合戦」の講演会参加者に配布された小冊子です。妙高市にある鮫ヶ尾城、鳥坂城、西城城、猿橋城が紹介されています。

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小松は高麗津だった 小松を検証する

小松は高麗津だった 小松を検証する
出版社:北國新聞出版部
発行日:2008年11月初版
ページ数:99P
著者:岸豊則
定価:1,429円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「梯川の水の道は京に、世界につながっていた−。『こまつ』の発音に秘められた意味は何か。平城京跡から出土した木簡をヒントに、小松の地名のルーツを探る。北陸道の昔と今についても考察する。」
著者が収集した多くの資料から「小松」の名の由来が、高麗船の船着湊(津)であったからという主張を多方面から裏付けようとする新しい試みである。読みやすく、面白いのでつい読み進めてしまう。
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金沢城

金沢城
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:1994年10月8日
ページ数:96P+附図1枚
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近年、金沢大学の移転、石川橋の掛替え工事などによって、金沢城に対する関心が高まっています。一方、学術的な調査でも、金沢大学による発掘調査を先駆けとして、県教育委員会による調査や報告、石川橋付近の発掘調査等も行なわれています。こうしたことから、これまでの確認や異なる事実の発見、また新しい謎も生じています。本展では、『金沢城』という対象を江戸時代に限定し、絵図や出土品、御殿の襖絵(下絵)等を紹介して、城の姿や歴史に少しでも興味を持っていただき、真の金沢城を探る契機となれば幸いに思います。」
本書は平成6年10月8日から11月13日まで同館で開催された秋季特別展図録です。すべてがカラー図版であればもっと良かったのですが・・・。でも貴重な絵図がたくさん収録された図録です。絶版で入手が難しいのが残念です。

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利家とまつの生きた時代 戦い・くらし・女たち

利家とまつの生きた時代 戦い・くらし・女たち
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:2002年4月20日
ページ数:154P
定価:1,900円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「利家とまつが生きた戦国時代後期の80年間は、300年の『平和』をもたらす近世国家が誕生するまでの、日本人がかつて経験したことのない”激動の世紀”でした。今回の企画展は、『戦い・くらし・女たち』の三つのキー・ワードをもうけ、多彩な伝世品と出土品に、利家とまつをとりまく時代の大きなうねりを語らせようとするものです。」
本書は平成14年4月20日から6月2日まで同館で開催された春季特別展図録です。NHK大河「利家とまつ」に合わせて開催されました。石川県立歴史博物館で購入できます。
石川県立歴史博物館ホームページ

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