編集:副田平治
発行:石川県図書館協会
発行日:1932年10月15日
ページ数:65丁
定価:不明 300部限定 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
加賀の藩政期の出来事や噂話を収録している。虫食いがあったが、なんとか読める状態だったのでよかった。貴重な話を多く収録しているので加賀藩の研究には参考になりますよ。
カテゴリー: 北陸
加賀万歳 副田平治
北陸宮と宮崎氏
越中460年を行く 富山城探訪
勝興寺と越中一向一揆 桂新書1
著者:久保尚文
発行:桂書房
発行日:1983年10月初版、2007年9月第6刷
ページ数:181P
定価:800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「伏木古国府に勝興寺を訪れる時、さながら城郭のごとき寺観に驚きを禁じえない・そうした今日の寺観は、越中一向一揆の中核寺院として戦国時代を生きのびてきた同寺の歴史そのものを端的に示しているかのように思われがちである。だが、周知のように勝興寺が古国府に寺地を与えられて移ってきたのは、天正十二年以後のことである。したがって今日の勝興寺から中世における同寺の姿をうかがうことは、必ずしも正しいことではない。」
富山県の中世史の第一人者久保氏の著作。高岡勝興寺と越中一向一揆に関する論文で新書らしくないが、内容も濃く興味ある方には面白いだろう。郷土の歴史を知るのもいいことですよ。
特別展 山城探訪 -よみがえる中世-
編集・発行:氷見市立博物館
発行日:2010年10月初版
ページ数:41P
定価:200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回の特別展では、氷見市内を中心に、中世山城を取り上げます。伝承地を含めると、市内に60ヶ所近く所在する山城は、氷見の中世を代表するもののひとつです。この特別展では、市がこれまでに測量・発掘調査を行った山城を中心に、その歴史や構造について紹介したいと思います。」
本書は、平成22年10月15日から同年11月7日までの会期で開催された特別展の解説図録です。モノクロ記事ではあるが、内容はよくまとめられている。本書は氷見市立博物館で購入できます。
氷見市立博物館 刊行図書ホームページ
彦根城博物館名品展 井伊家ゆかりの能面と能装束
発行:金沢能楽美術館
発行日:2010年10月5日
ページ数:14P
定価:300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
金沢能楽美術館で2010年秋季特別展(10月5日~11月3日)の図録です。藩政期は譜代筆頭、明治以降は困窮した大名家の名品を購入して一大コレクションとなった中から、選りすぐりの名品に加賀前田家旧蔵の名品を加え展示しています。図録は能面が大きく掲載されページ数が増えた分、今までより100円高くなりましたが、満足行くものとなっています。
福井城と城下町のすがた 平成22年秋季特別展
越前大野城 -金森領国から土井大野藩へ- 越前大野城築城430年祭記念特別展
徳川将軍家と加賀藩 -姫君たちの輝き- 平成22年度秋季時別展
発行:朝日新聞社
発行日:2010年9月23日
ページ数:121P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「両家の関係は、いうまでもなく徳川家康と前田利家との出会いにはじまり、歴代の将軍と藩主、さらに、珠姫・大姫・溶姫ら、徳川家から嫁いだ姫君との婚姻関係によって培われてきたといっても過言ではありません。とりわけ、幕末期にあっては、十三代藩主斉泰が、十一代将軍家斉の娘溶姫を迎えた関係から、加賀藩の政治的立場にも微妙な影響を与え、それぞれの明治維新を迎えるに至りました。本展は、幕末の激動期に徳川将軍家を支えた篤姫や和宮の婚礼調度品などを中心に、加賀藩の資料や関連する優品などを加えて、将軍家と加賀藩主前田家の意外に密接な関係を紹介します。」
石川県立歴史博物館 刊行物案内