編集:勝山市総務部秘書・広報課
発行:勝山市総務部秘書・広報課
発行日:2010年3月
ページ数:100P
定価:700円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「この冊子は、広報かつやま平成12年4月号から平成21年2月号にかけて掲載された『歴史の散歩道』を加筆、修正し、まとめたものです。」
広報に掲載されていた記事を元にしているようですが、勝山の史跡散歩をするには興味ある記事がたくさんありますね。
カテゴリー: 北陸
越後国人領主色部氏史料集
飛騨天領史
著編者:丸山茂、白川正中
発行:高山市郷土館内 山岡鉄舟翁顕彰会
発行日:1990年7月19日
ページ数:236P
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
高山市の近世史について、先に「飛騨金森史」に続く、天領時代の代官・郡代25代の歴史を編年体でまとめている。飛騨高山の歴史を知るには最適な資料です。
続きを読む 飛騨天領史
朝日町境関所跡下の御亭 調査報告書
編集:富山県埋蔵文化財センター
発行:朝日町教育委員会
発行日:1984年3月31日
ページ数:5P+図版2P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「藩制が整えられると、加賀藩では境に関所を設けて陸海両面にわたって通行者を取締った。このとき背後の山上に上下のお亭を設けて越境者の監視に当ったが、明治2年に廃関になったときお亭も取払われ、以来今日まで下のお亭の礎石が残存していた。このたび地元の強い復元の要望と県教委の協力によって遺構を中心に発掘調査を行った。」
越中・越後間の加賀藩側の関所にあったお亭の礎石の調査報告書です。お亭は「上のお亭」と「下のお亭」がありましたが、本書で調査しているのは「下のお亭」です。
石川県立郷土資料館
新版 銭屋五兵衛 -幕末藩政改革と海の豪商-
金沢市歴史のまちしるべ案内 金沢市文化財紀要217
編集:金沢市都市政策部文化財保護課
発行:金沢市
発行日:2004年11月初版
ページ数:221P
定価:1,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「町名や地名は、その土地の歴史や由来、情景を現代に語る、市民共有の貴重な無形の文化遺産であると言えます。本市では、これらを後世に継承するため、特に由緒が明らかで市民に親しまれているものについて標柱を設置する『金沢市歴史のまちしるべ標示事業』を昭和54年度から継続実施してきました。本書では平成15年度までに設置した220箇所の標柱をご紹介します。」
金沢市内至るところに立てられているまちしるべの碑(標柱)を紹介した本です。初版本と第四版(本書は第五版)は古本屋で入手しましたが、金沢市役所で販売しているという情報を友人から得て購入してきました。最新版でありますが、このあとに3本ほど追加されています。第四版からは「旧島田町」が1本追加されています。「金沢市文化財紀要189」と本書には書かれていますが、これは2002年発行の第四版のもので正確には217となります。
本書片手に金沢市を歩けば、目的ができて楽しく回れます。難点は平日しか開庁していない市役所でしか購入できないことですね。
特別名勝 兼六園
加賀藩御算用者 猪山直之日記
著者:石崎建治
出版社:自鐘舎
発行日:2010年10月
ページ数:301P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「順調な昇進、加増。それを上回る「身分費用」の重み。揺れる幕末の武家社会で、御算用者がはじいた人生の算段とは? 猪山直之の日記の翻刻・研究を進める中で浮かび上がってきた、直之とその周辺の人々の姿を記す。」
磯田通史氏の「武士の家計簿」を題材にした映画が公開され、磯田氏と同時に日記の研究を始めた著者の研究成果が本になりました。両者偶然にも同じ猪山家の古文書(一方は家計簿、一方は日記)を入手していたなんで奇跡的ですね。