編集・発行:大門町教育委員会
発行日:2005年3月初版
ページ数:41P+図版10P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「本調査は、町道の造成に伴って消え行こうとする先達の遺産を記録として保存し、また子孫に伝えようと、本誌にその成果を収めました。」
「安吉遺跡と周辺図」には、安吉遺跡を中心にして中世の古道・川や集落が描かれ、古国府城、放生津城、願海寺城、日宮城、小泉館、亀山城、増山城と多くの城館の位置も分かりやすい。
カテゴリー: 北陸
富山県婦中町 小倉中稲遺跡発掘調査報告
黒河西山遺跡発掘調査報告
編集・発行:小杉町教育委員会
発行日:1989年3月初版
ページ数:26P+図版14P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「富山県のほぼ中央部に位置する小杉町南部の射水丘陵は、県下でも埋蔵文化財が最も集中する地域として知られております。この地域は、北陸自動車道小杉インターチェンジ・小杉流通業務団地・県民公園太閤山ランド・都市計画街路等の開発事業に先立って埋蔵文化財の発掘調査が実施されております。本書に収録した黒河西山遺跡は、射水丘陵地帯と平野部の接点に位置する遺跡です。この調査で、奈良時代から平安時代の炭焼窯・須恵器窯の遺構が確認され、周辺地域の生産遺跡との関連を知るうえでの貴重な資料といえるでしょう。」
脇方谷内出中世墓 氷見市埋蔵文化財調査報告書第31冊
編集・発行:氷見市教育委員会
発行日:2000年5月初版
ページ数:28P+図版4P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「氷見市街地からほぼ真北の方角に見える石動山は、付近に比肩する山がなく、四周山麓ならびに海上はるかより仰ぎ見ることができ、古代・中世・近世と、幾多の変遷をたどりながらも、北陸を代表する山岳信仰遺跡のひとつとして、あがめられてきました。石動山の大部分は石川県鹿島町に含まれますが、氷見地域も大きな影響を受けており、それを今に伝えるものとして、市内各所に数多くの残された中世石造物があります。石動山麓に位置する脇方谷内出中世墓も、そうした石造物が残された場所として、古くから知られておりましたが、このたび急傾斜地崩壊防止工事に伴って、発掘調査を実施しました。」
石動山信仰遺跡のひとつとなる中世墓の発掘調査報告書です。中世の墓の一形態を知ることができる。
富山県東砺波郡井波町 高瀬遺跡発掘調査報告書
医王山文化調査報告書 医王は語る
発行:福光町
発行日:1993年3月初版
ページ数:448P
編者:医王山文化調査委員会
定価:非売品
オススメ度:★★★★☆
書評:
「富山県の最西部、石川県金沢市との境に位置する医王山は、古くより泰澄開山の山として人々に崇められてきた霊山であります。しかし、往古四十八か寺三千坊があり、山岳宗教のメッカであったと今に伝えられているほどには、その様相は明らかではありません。今回行われたこの調査事業は、町民の強い要望により、ふるさと創生事業の一環として我々の心の故郷再発見とも言うべき医王山山岳宗教の解明、また人々が山から受ける恩恵の数々、そこから派生する文化を究明しようとするものであり、当町のような規模の自治体では、行われることが稀な学術的総合調査事業であります。」
石川県金沢市と富山県南砺市(旧福光町)にまたがる医王山に関する唯一の調査報告書。遺物、歴史に留まらず地質、自然、宗教、民俗と多方面に渡る結果が掲載されている。すでに発行自治体はなく、入手しにくいのが残念だ。
特別展 地震・地すべり・火事・洪水 -災害にまなぶ氷見-
編集・発行:氷見市立博物館
発行日:2007年10月初版
ページ数:33P
定価:200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「氷見地域の丘陵の大部分は、風化しやすく、崩れやすい泥岩などの軟岩から成り立っています。また、平野もほとんどが沖積地や砂丘であり、こちらも軟弱な地盤といえます。従って、ひとたび地震や大雨などに見舞われると、大きな被害を受けることが何度もありました。また、人間の不注意による火災が、地域独特の強風によって大火となり、たくさんの被害が生じたこともたびたびありました。氷見地域の歴史は、これらの災害に立ち向かってきた人々の歴史ともいえるのではないでしょうか。」
本書は、平成19年10月19日から同年11月11日までの会期で開催された特別展の解説図録です。モノクロ記事(一部カラー)ではあるが、内容はよくまとめられている。本書は氷見市立博物館で購入できます。
氷見市立博物館 刊行図書ホームページ
特別展 竹里山の謎にせまる -山城・寺院・鞍河氏-
編集・発行:氷見市立博物館
発行日:2006年10月初版
ページ数:33P
定価:200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「竹里山は、市街地や富山湾からその独特の山容を望むことができることで人目を引く存在であり、江戸時代には網おろしの目印としても利用されてきました。竹里山は時代によって様々な表情をみせる山であり、頂上には中世山城、中腹には不動明王を祀った岩屋があり、麓の中尾地区には古代にさかのぼる仏像が伝わっています。また、能越自動車道のアクセス道路建設に先立ち、麓の鞍川地区で発掘調査が実施され、中世の丸木舟が出土するなど多くの成果が得られました。」
本書は、平成18年10月20日から同年11月12日までの会期で開催された特別展の解説図録です。モノクロ記事(一部カラー)ではあるが、内容はよくまとめられている。本書は氷見市立博物館で購入できます。
氷見市立博物館 刊行図書ホームページ
特別展 臼ヶ峰往来 -能登半島付け根を横切る街道-
編集・発行:氷見市立博物館
発行日:2006年3月初版
ページ数:33P
定価:200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「奈良時代には越中国守大伴家持が越えた『之乎路』、中世には木曽義仲の志保山合戦、承久の乱、観応の擾乱など戦乱の舞台として、江戸時代には幕府の御上史往来としてなど、この街道は地域の歴史の中でさまざまな役割を果たしてきました。特別展では、弥生時代終末期から現代まで、街道周辺の遺跡からの出土遺跡や古文書・写真などを元に、街道の歴史をたどりたいと思います。」
本書は、平成18年3月3日から同年3月26日までの会期で開催された特別展の解説図録です。モノクロ記事(一部カラー)ではあるが、内容はよくまとめられている。本書は氷見市立博物館で購入できます。
氷見市立博物館 刊行図書ホームページ
特別展 水辺の人びと -布勢水海の歴史をさぐる-
編集・発行:氷見市立博物館
発行日:2005年3月初版
ページ数:33P
定価:200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「奈良時代に越中国守大伴家持が舟で遊覧したことで有名な布勢水海(ふせのみずうみ)ですが、潟がどのような大きさで、どのように人々の暮らしと関わっていたのかについては、あまり明らかではありませんでした。この特別展では、縄文時代の誕生から現代まで、周辺の遺跡の状況や出土遺物、絵図や写真などを元に、布勢水海の歴史をたどりたいと思います。」
本書は、平成17年3月4日から同年3月27日までの会期で開催された特別展の解説図録です。モノクロ記事(一部カラー)ではあるが、内容はよくまとめられている。本書は氷見市立博物館で購入できます。
氷見市立博物館 刊行図書ホームページ