発行:越後城郭研究会
発行日:1978年3月1日
ページ数:22P
著者:花ヶ前盛明
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「中越地方にはたくさんの城館跡がある。ここには越後守護上杉氏一族の上条氏(柏崎市の上条城)、越後守護代長尾氏一族の古志(栖吉)長尾氏(長岡市の蔵王堂城、のち栖吉城)、蒲原(三条)長尾氏(三条市の三条城)、上田長尾氏(南魚沼郡六日町の坂戸城)の根拠地があった。」
カテゴリー: 北陸
上越地方の城館跡
白山を中心とする文化財(石川県) -文化財集中地区特別総合調査報告 第9集-
発行:文化庁
発行日:1971年3月
ページ数:140P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「古くから越路を往還する人々にとって、山並のさらに遠くに輝く白山連峰の清浄な姿は、心の底を洗うような感動と崇敬の念を呼び起す対象だったに相違ない。そうした山嶽に対して開顕した文化を、われわれは白山信仰文化と呼んでいる。今回の調査も、これを中心として前回の美濃方面の調査につづく加賀方面の調査報告である。いうまでもなく白山信仰による文化は、美濃・加賀・越前の三馬場を中心に、発展推移してきたのであるが、中でも今回調査の加賀は、三馬場中地形的に白山に最も近く、参詣路にあたる手取川流域には、早くも平安時代以来白山七社などを形成し、ここに醸成された信仰勢力は、中央へも影響なしとはしなかった。」
現在世界遺産登録を目指している白山に関する文化財の総合調査(おそらく最初のもの)の報告書。岐阜県・石川県・福井県と3冊刊行されたが、本書では加賀地域の文化財調査をまとめている。本文はガリ版で手書きのまま複写印刷されています。非常に貴重な書籍ですが、偶然古書として入手しました。