編集・発行:茨城県教育委員会
発行日:1982年3月31日
ページ数:301P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「埋蔵文化財は、郷土の原始・古代の歴史や文化等の正しい理解のために欠くことのできないものであり、且つ、将来の文化向上発展の基礎をなす貴重な国民的財産であります。しかるに、地域開発等の進展に伴い、埋蔵文化財の保護・保存については、より正確な基礎資料等の整備が急務とされております。このような状況をかんがみ、重要遺跡の基礎資料整備事業をすすめてまいりましたが、ここに、その調査報告書を刊行することになりました。」
昭和53年度から昭和55年度にかけて調査された茨城県内の300件の遺跡について、「遺跡名」「所在地」「遺跡の概要」「図面・写真」「保護保存策」を1ページにまとめて掲載している。総合遺跡集のようなものであり、より詳細な調査結果などは個別の報告書が必要となろう。本書の対象は、古墳や貝塚など考古史料である。
カテゴリー: 関東
茨城の古城 県央・県北の古城興亡史
出版社:筑波書林
発行日:1990年1月初版
ページ数:176P
著者:関谷亀寿
定価:1,600円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「中世茨城の県央・県北の歴史は、一体どのようであったのであろうか。それは、県内各市町村が今ももっている古城興亡史の中にその史実が秘められている。実は、筆者の生家の裏山にも、中世武士の矢場跡があり、また、西方三百米の山地や、東方七百米の台地にも、中世古城の城址や戦蹟があり、少年時代にはよくこの山に登って遊び、感多く何か教えられるものが多かった。筆者は、こうした心が遠因となって、こうした郷土の古城の興亡史とその系譜を研究したい心にかられ、自分の町から隣接の町村まで、そして、県央・県北の各市町村までも調べてみる気持になった。」
各城の歴史と城主の系図を中心に掲載する。歴史は各町村史や郷土史、系図集などからまとめているが、よく調べてある。地元出版社のためか入手が困難である。
那須の戦国時代
仙台藩常陸国龍ヶ崎領四百年記念展示 伊達政宗にはじまる龍ヶ崎領
編集・発行:龍ヶ崎市歴史民俗資料館
発行日:2006年9月初版
ページ数:40P
定価:800円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成18年9月23日から10月22日まで開催された企画展の展示解説図録。解説と展示物を交互に掲載して理解しやすくしているが、写真にモノクロ(おそらく抜粋した元がモノクロ)が混ざっているのが残念。早々に品切となっているので、再販が望まれる。
龍ヶ崎市歴史民俗資料館ホームページ
開館20周年記念 第21回企画展 忍城主成田氏
編集・発行:行田市郷土博物館
発行日:2007年10月初版
ページ数:79P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成19年10月13日から11月25日まで開催された展示解説図録。写真と解説が一体になって見やすい。また、章の始めに解説があり、展示物との関連性を最初に把握できる。当地までは行けなかったので古書で購入しましたが、今年開催のものなのでまだ図録は博物館にあるのでしょう。定価がわからないのですが、800~1000円くらいでしょうか、はっきり分かったら修正します。
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久留里城誌
小田原歴史地図
よみがえる滝山城 戦国の風雲をかけぬけた天下の名城
出版社:揺籃社
編集・発行:滝山城跡群・自然と歴史を守る会
発行日:2007年11月初版
ページ数:80P
著者:中田正光
定価:700円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「城郭の成立とその後の改築などの変遷を明らかにすることで、未知なる過去が甦る。戦国時代に関東で活躍した武将たちを取り上げるとともに、滝山城・高月城を初めとする各城郭を精査し、迫力ある縄張り図や鳥瞰図を用いて解説。」
著者は「埼玉の古城址」「秩父路の古城址」を書いた中田正光氏であり、その城郭論はすでに折り紙付きでお勧めできる。イラストも多く用いられて、初心者であっても飽きない作りとなっており、滝山城へ訪問の際はぜひ携帯して城攻めを楽しんで欲しい。
江戸城 将軍家の生活 中公新書45
武蔵野の城あと
出版社:中央公論社
発行日:1975年11月初版
ページ数:480P
編者:芳根次朗
定価:非売品
オススメ度:★☆☆☆☆
書評:
「本書の表題が武蔵野の城あと、ですから従来存在していた城は全部解説しなければならないわけでですが、私の手許に資料が足りませんので解説できなかったわけですが、其の後、資料がいくつか入手できましたので城名だけ記しておきます。小谷岡城、丸子城、喜多見城、六郷城、柴崎城、飯倉城等であります。尚、本書の内容ですが目的の原稿が不足のために江戸名所図会や、其の他、太平記、武蔵風土記等を収録いたしましたので大変お判りにくい事と思いますが、ご諒察の程お願い申し上げます。」
武蔵野の城に関する資料を集めて収録したものらしいが、一部写真は状態が悪く、また古文書も写真印刷であり、あくまで資料である。古書として比較的入手も可能であるが、どれほどの価値があろうか。写真は本書であるが、箱が別にある。