出版社:祥伝社
発行日:2009年6月
ページ数:252P
著者:黒田涼
定価:1,000円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「多くの碑や石垣、門、水路、大工事の跡などが残っている江戸城周辺を楽しむ、江戸と東京の歴史に触れる全12の散歩コースを紹介。カラー写真と現在の地図、古地図も載せ、トイレやコンビニなど便利な情報も満載。」
これは江戸城散策のガイド本として秀逸ですね。江戸城の周辺に残る隠れたスポットを歩いて散策できるコースを紹介していること。手頃なサイズでカラー写真を見ながら実物を確認しながら歩けること。著者の参加するNPOの最終目標が江戸城天守再建とは、ここだけは現実離れしていますが、近くに住んでいればこの本片手に江戸城を満喫できるのになあ。
カテゴリー: 関東
東京下町に眠る戦国の城 葛西城
栃木県歴史年表
日本の遺跡29 飛山城跡 下野の古代烽家と中世城館
城下町その歴史 近世館林藩の大名
発行・編集:館林市教育委員会
発行日:1998年3月第三刷
ページ数:29P
定価:1,000円(5%税込) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
館林城の歴史と館林藩の大名家について簡潔にまとめられている。長く絶版となっている本であるが、古本でようやく入手できた。薄い本ではあるが、藩主となった各大名家の家系図が掲載され参考になる。
館林市 文化財関係図書の販売ホームページ
古河史蹟と古河藩のおもかげ
発行:古河市社会教育委員会
発行日:1955年9月15日初版
ページ数:155P
編集:千賀覚次
定価:非売品
オススメ度:★★★★☆
書評:
「とりわけ旧古河藩のこととなると、その変化は極めて激甚で、転々桑滄の感なきを得ないのである。す乃ち明治維新から間近い頃の古河藩の有様をば、後に伝えんがために、旧古河藩士中の長老として健在である、園岡正信と、進藤貞章両氏の指導を仰ぎ、是正を乞いつつ、昭和2年10月から翌年1月下旬に亘ってこの記述をなし、当地発行の日刊新聞関東タイムス紙上に、古河懐古談として連載したものが、即ちこの古河藩のおもかげであるのである。その後、昭和6年1月に、古河史蹟保存会が組織されて、自分が会長に推されたので、古河史蹟ばなしとして、日刊関東タイムス紙、並びに日刊茨城毎日の両紙に前後九十回程に渉って述べたのがこの古河の史蹟の編であります。尚また別に昭和10年版として、編纂出版した古河史蹟写真帖後篇の末尾に当載した、古河の沿革というのを増補訂正して、今回この三編を古河の沿革、古河の史蹟、古河藩のおもかげの順序に配列してこれを古河の史蹟と名づけ上梓の運びとなった。」
茨城県古河の藩末の状況や歴史を古老から聞き取り、また調査してまとめたのが本書であるようだ。写真がないのが残念ではあるが、古河藩や古河の史蹟の由来を知るには良い史料であろう。
館林尾曳城誌
中世の城館跡 -埼玉県秩父・児玉地方- 資料館ガイドブックNo.5
編集・発行:埼玉県立歴史資料館
発行日:1988年3月10日
ページ数:13P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「歴史資料館では、昭和58年度から、5ヶ年計画をもって、埼玉の『中世城館跡調査』を実施してまいりました。この調査の目的は、県下の城や館・砦などの所在や遺存の状況を調査し、史跡保護や中世史解明の基礎資料を得ることにあります。62年度は、本調査の最終年度であります。当館では、調査成果をふまえ、皆様が気軽に城・館跡を探訪していただけるガイドブックの刊行を計画し、昨年『中世の城館跡-入間・比企地方-』を発行しました。このたびこれに引き続き秩父・児玉地方の城館跡を取り上げてみました。」