足利城物語

足利城物語
著者:松島正見
発行:足利城物語出版後援会
発行日:1971年8月15日
ページ数:110P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「私はこう考える。なつかしい故郷、それは郷土人のものでなければならない。それ故、郷土史についても、これが少数の史家の独占物であってもならないし、また高価な、読みにくい、骨とう品的な存在にしてしまってもならない。一般大衆が、よろこんで読み、たやすく手に入り、安価で、ちょっとポケットにも入るようにし、少しでも、生活にプラスになるようなものでなければならないと信じている。」
まえがきにある著者の思想に感銘を受けた。内容は史実を簡潔に並べていくというもので、「物語」とはいえ、小説のような虚実が入り込んでいるわけではない。郷土の歴史を学ぶに本当にちょうどよいものであろう。著者は本書の先に「桐生城物語」を書いているようですが、すでに40年前の小冊子となってはなかなか入手は困難なようです。

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埼玉の城址めぐり

埼玉の城址めぐり
編著者:西野博道
発行:幹書房
発行日:2010年11月
ページ数:171P
定価:1260円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「関東管領・上杉一族の城、「のぼうの城」のルーツ、武蔵で有数な勢力を誇った武士団…。訪ねてみたい埼玉の城址30か所を、史話・伝説を交えて紹介する。」
本書は「埼玉の城址30選」「続・埼玉の城址30選」に続く3冊目になります。精力的に県内の城跡を紹介していますが、見習いたいところです。ようやく一般にも中世城郭の楽しみが広がってきたところですが、埼玉近郊にお住まいの方は本書片手に城館散策などいかがでしょう。
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文化財総合調査 館林城調査報告書第1集 城郭図とその変遷

文化財総合調査 館林城調査報告書第1集 城郭図とその変遷
編集:館林市教育委員会
発行:館林市教育委員会文化振興課
発行日:1994年3月31日
ページ数:115P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「地域文化の見直しが求められている今日、館林城の歴史についてはこれまで多くの方々のご研究により語られてまいりましたが、再び史実に基づいた歴史を明らかにしようとする声が高まり、本市では平成元年度から館林城調査委員会を設け、城郭図や古文書を中心とした文献調査を実施し、このたびその調査結果の一部をまとめることができました。今回の調査では、これまで未公表の城郭図などが新たに調査された他、越智松平家の膨大な史料により館林城再築の経緯がより明らかになり、城の整備、修築が大名家の重要な責務であったことがうかがえます。」

館林城の城郭図を蒐集して、その構造から城の変遷を調査している。
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館林城と中近世の遺跡 館林市史 特別編第4巻

館林城と中近世の遺跡 館林市史 特別編第4巻
発行:館林市
編集:館林市史編さん委員会
発行日:2010年3月初版
ページ数:530P+附図1枚
定価:3,000円(5%税込) 限定600部
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、中世から近世にかけてこの地域の拠点となった館林城について、城絵図や発掘調査などで得られた成果をまとめるとともに、中近世の城館や遺跡、石造物など、考古学的な資料から知ることができる当時の環境や生活、信仰のようすを写真や図版を使って、館林市史特別編第4巻として刊行するものです。」
館林市史は市民にも親しみやすく、わかりやすくということで写真を多く取り入れ、カラーで大変見やすく構成されています。これでこの値段は驚きではありますが、購入するほうとしては有難い。本書では館林城、藩主墓地、中世城館と人気あるテーマを扱っています。
今月より一般販売が開始されました。他の中世時代の市史は頒布終了していますので、終了しないうちにどうぞ。購入方法は以下のホームページで確認できます。
館林市史刊行案内ホームページ

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戦国の城 -天守閣への道-

戦国の城 -天守閣への道-
編集・発行:福島県立博物館
発行日:1998年3月31日
ページ数:64P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「戦国。中世に決着をつけ、近世の統一を目ざし、「小さな天下」が「大きな天下」を思い思いに夢みて、しのぎをけずった時代です。戦国はそのような「天守閣への道」を用意しながら、山城・平山城・平城と、さまざまな要請にこたえながら、すこしもむだのない実用の城を構えた時代です。身近なところから、各種の資料を通して、近世の城とも比較しながら、それを目のあたりに再現しようとしています。」
企画展図録。遺物や絵図などから中世の暮らしを復元しようと試みている。小さな絵図ばかりですが、たくさんの絵図がカラーで掲載されている。

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平成21年度企画展 千葉市の戦国時代城館跡

平成21年度企画展 千葉市の戦国時代城館跡
編集・発行:千葉市立郷土博物館
発行日:2009年11月25日
ページ数:90P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「展示のテーマは、近頃市民の関心が高い戦国時代としました。千葉市内におきましてもここ二十年あまりの間に、開発などに伴う数多くの発掘調査が行われ、戦国時代の遺構や遺物が多数発見されております。さらに近年、戦国時代の考古学を初めとして、文献史学や城郭研究などの分野においても新たな研究が展開されております。今回の展示では、このような調査研究の進展をうけ、市内の中世の城郭を中心とする遺跡に光をあてました。本展では、これまで市民の皆様の目に触れる機会の少なかった遺跡の出土資料が展示の核となっております。」
千葉市の市史編纂40周年を記念して、企画展にあわせ編集された冊子。千葉市の中世城館の縄張り図(現在地図に重ねて表示)、発掘調査の遺物などがフルカラーで掲載されている。おすすめ!
千葉市図録販売ページ

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滝山城戦国絵図 中世城郭のからくり よみがえる滝山城ハンドブック

滝山城戦国絵図 中世城郭のからくり よみがえる滝山城ハンドブック
出版社:揺籃社
発行日:2009年11月20日
ページ数:38P
定価:600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「石垣も天守閣もない戦国期の名城「滝山城」の縄張り(設計図)の緻密さ、素晴らしさをイラストで再現。写真も交えて詳しく解説する。縄張り概念図・城攻めコース案内図付き。2007年刊「よみがえる滝山城」の姉妹編。 」
絵で山城の防御施設や防御方法をわかりやすく解説しています。滝山城を訪れるときは現地で確認しながら見ると、よりリアルに滝山城を楽しめるでしょう!
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決戦!八王子城 直江兼続の見た名城の最後と北条氏照

決戦!八王子城 直江兼続の見た名城の最後と北条氏照
出版社:揺籃社
発行日:2009年6月
ページ数:88P
著者:前川實
定価:700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「越後上杉氏の名宰相・直江兼続も参陣した天正18年の八王子城合戦の様子を、さまざまな古文書、歴史書、遺構などから類推し、時間軸に沿ったドキュメントで再現。城主・北条氏照と兼続の因縁、八王子城散策案内なども掲載。」
今日はタイムリーにNHK大河ドラマで八王子城攻めが放映された。ドラマではすぐに終わったように放映されていたが、実際の八王子城合戦は北条氏が最後に抵抗した城として壮絶な合戦があった場所である。本書ではその合戦の経過が史料に基づいて分析されている。尚、副題に直江兼続が付いているのは、筆者の意向ではなく、大河ドラマに便乗した編集部の意向らしい。
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ぶらり!東京近郊の名城・古城

ぶらり!東京近郊の名城・古城
出版社:PHP研究所
発行日:2008年10月
ページ数:95P
著者:西ヶ谷恭弘
定価:952円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「江戸城、八王子城、小田原城、川越城、岩槻城、忍城、高崎城、水戸城、宇都宮城、佐倉城など、東京から日帰りで行ける、関東地方の名城・古城を地図入りで紹介。」
同種の本は幾つか出たが、もう少し1城1城にページを割いて見所を解説してほしかった。初心者向け。
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