発行:大山町教育委員会
発行日:1990年3月31日
ページ数:63P+付図1枚
編集:高岡徹
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、富山県上新川郡大山町に所在する中世城館跡の調査報告である。ただし、大山町の歴史的・地理的特性上、隣接する大沢野町域の城館についても、あわせて触れることとした。」
「日本城郭大系」でも同地区を担当した高岡徹氏による縄張図作成を含めた城館調査の報告書です。大山町のほかに、隣接する大沢野町も含めた12城を対象としている。山間部の山城の調査なので今後同等の調査や報告書が出てくる可能性は低く、貴重な書籍と言えるでしょう。
カテゴリー: 城郭
城郭談話会20周年記念誌 城郭研究の軌跡と展望Ⅱ
豊田の中世城館 愛知県豊田市内中世城館跡調査報告
発行元:愛知中世城郭研究会
発行日:1992年7月31日初版
ページ数:121P
定価:不明
オススメ度:★★★★☆
書評:
1988年に結成された愛知中世城郭研究会の編纂誌。愛知県豊田市の中世城館跡調査報告書。文献の出自調査と可能な限り縄張り図が掲載されている。結成最初の頃に作成されたものであるので編集方法には不慣れな部分も見受けられるが、対象地区に関してまとめて情報を得られる貴重な存在である。
愛知県近郊の城郭に興味ある方は以下のページへ。本書は残念ながら品切れになっていて、ようやく古書で入手することができた。
愛知中世城郭研究会 出版物ホームページ
但馬八木城 兵庫県八鹿町ふるさとシリーズ第1集
編集・発行:八鹿町教育委員会
発行日:1989年3月31日
ページ数:139P+図版8P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「城郭調査の方法も良く判らないままに、『とにかく八木城・八木土城を図化する、八木城に関係する文章を何でも集める』ことからスタートして3年間が経過した。この間の調査成果を『但馬・八木城』としてまとめることができた。八木城の調査方法は城郭研究者の北垣總一郎先生・角田誠先生、但馬史研究会の小谷茂夫先生、宿南保先生に接する中で学ばせて頂いたものである。縄張り図などの現地調査は、西尾孝昌先生と谷本進がクリノメーターと巻尺を使用して実施したものである。この本は前半の基調報告と後半の調査報告の2本だてとなっている。基調報告では北垣先生の講演会記録や、松田時一氏が長年にわたって調査された伝承がメインである。また調査報告では八木城・八木土城の縄張り図や写真がメインである。山に登って雑木の伐採をしながら記録するという大変えらい調査であった。」
書評:
とにかくいろいろな記事を集めています。中でも地元広報「広報ようか」の抜粋記事はよく特徴を伝えていて良いと思います。
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但馬竹田城
発行元:城郭談話会
発行日:1991年8月初版
ページ数:139P+図版16P+図1枚
編者:山田宗之、谷本進
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、論集の応用編あるいは一具体例としてまとめたもので、但馬竹田城および周辺の中世城郭にスポットをあてています。そして今後の調査・研究にも参考にしていただけるように、『論文編』および『調査報告書』の二部構成にしています。」
城郭談話会の個別城郭研究論集の記念すべき1冊目。竹田城を多角的に考察した論文が並びますが専門的です。この本だけ品切れで以前入手できなかったため探していましたが、ようやく入手することができました。昨年、金沢城調査研究所所長に就任されました北垣氏の論文もあり、読みごたえありますよ。
城山城 新宮町文化財調査報告10
発行:兵庫県揖保郡新宮町教育委員会
発行日:1988年3月31日
ページ数:72P+図版7P
編集:城山城調査団
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「城山城址、それは新宮町と龍野市の山境に聳える要害堅固の山頂部にあります。揖保川流域から西を仰ぐと、鶏籠山を頭に、北へ『寝釈迦』の姿に見える屋根続きの腹に部分に当る頂上の平坦地が城山城址になります。今を遡ること約550年、嘉吉の乱で知られる赤松満祐が、室町幕府六代将軍足利義教を暗殺して立籠った山城で、追討の山名氏の軍勢に攻略された悲劇の歴史があります。昭和57年以来、斯界の権威者による考古学的調査が進められ、遺構の確認、採集された遺物の検証等によって古代山城の可能性が強まってきました。」
「発掘調査」ではなく「文化財調査」ということで、伝説や周辺の字(地名)、歴史など総合的な調査書となっています。遺構や遺物の図版は、この時代には珍しくカラーです。
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中国横断自動車道広島浜田線建設予定地内 埋蔵文化財発掘調査報告書Ⅲ 本文編
特別史跡 大坂城跡Ⅱ -第二寝屋川改修工事(新鴨野橋下部工)に伴う大坂城跡発掘調査報告-
編集・発行:大阪市文化財協会
発行日:1987年8月
ページ数:24P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「調査地は、特別史跡大坂城跡の城内と、城外を結ぶ新鴨野橋の南詰にあたる。この地点は、江戸時代の大坂城三の丸にあたり、江戸時代の大坂城再築以来、橋の架かる場所であった。今回の調査は、160平方メートルという小面積の調査ではあったが、豊臣大坂城から徳川大坂城にかけての変遷を跡づけることができた貴重な調査であったといえよう。」
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特別史跡 大坂城跡 -大阪城内配水池改良工事に伴う発掘調査概報-
編集・発行:大阪市文化財協会
発行日:1985年8月
ページ数:32P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本調査は面積的には北・南区あわせてわずか100平方メートル余りの調査でしたが、非常に大きな成果を挙げることができました。第1に、『中井家蔵豊臣時代大坂城本丸図』などの古絵図を検出し、かつ北区で詰ノ丸、南区での位置づけ、性格づけが可能な、確実な豊臣時代石垣を検出し、かつ北区で詰ノ丸、南区で中ノ段の地表面を確認したことがあげられます。」
書評:
豊臣時代の石垣を発見した唯一の発掘調査の報告書です。石垣や金箔瓦の写真がとても感動します。
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