大坂城惣構・西町奉行所跡発掘調査概要 -大阪市東区内本町橋詰町・豊後町-

大坂城惣構・西町奉行所跡発掘調査概要 -大阪市東区内本町橋詰町・豊後町-
著者・発行:大阪府教育委員会
発行日:1996年3月31日
ページ数:18P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「本調査は大阪中小企業振興センタービル建設予定地で実施したものである。この地点は大坂西町奉行所跡として著名である。調査の結果、予想以上に多数の遺構面が検出された。この調査で奉行所跡の下層には享保の大火で炎上した御塩噌蔵があり、江戸時代前期の浜の御蔵も検出された。さらに下層には大坂冬の陣で戦場となった大坂城惣構が初めて明らかとなり、その下層から戦国時代後期の大坂の町並も出現した。」

数ページの調査報告書ですが、各時代を追って写真と遺構の説明があり、非常に興味深いです。
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播磨の古城

播磨の古城
著者・発行:島田清(私家本)
発行日:1973年9月15日
ページ数:49P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
播磨の古城について、城の歴史や現状をまとめています。今となっては詳細とはいえない解説ではありますが、当時の各古城の様子が写真で載せられているので、それなりに参考になるでしょう。

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飯塚城史

飯塚城史
発行:河野清實先生遺徳顕彰会 安国寺住職・国東町文化財調査委員長 後藤宗玄
発行日:1984年1月20日復刻
ページ数:30P+折込付図1枚
定価:500円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「先年『国東半島史』を復刻発行して好評を博しました。その後『飯塚城史』という小冊子が、昭和十六年に発行されていたことがわかりました。執筆は恩師の河野清實先生で、序文が従兄にあたる当時の国東町長後藤秀雄であることに言いしれない感懐を覚えた次第です。一読すれば、私たちの”ふるさと”の歴史の概要が、すぐつかむことができる貴重な資料です。後進の人々のためのあえて復刻発行しました。」
原書は国東町青年学校が昭和17年10月29日発行のものである。薄い小冊子ですが、原書と異なるのは復刻の辞のみである。

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興国寺城跡伝天守台跡・伝東船着場跡発掘調査報告書(興国寺城跡調査報告書1) 沼津市文化財調査報告第32集

興国寺城跡伝天守台跡・伝東船着場跡発掘調査報告書(興国寺城跡調査報告書1) 沼津市文化財調査報告第32集
編集・発行:沼津市教育委員会
発行日:1984年3月31日
ページ数:62P+図版16P+折込付図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は沼津市根小屋字古城一帯に所在する興国寺城跡の伝天守台跡、伝東船着場跡の発掘調査報告書である。本書に係る発掘調査は、興国寺城跡の保存、保護に向けて基礎資料を得ることを目的とし、昭和57年11月6日から同年12月27日までの約2ヶ月に亘って実施した。」

書評:
興国寺城は北条五代発祥の地として、北条早雲が城主となって旗揚げした城として有名である。本書は興国寺城の始めての本格的な発掘調査報告書として、発掘結果のみならず、年表や論文も収録され、総合報告書の体裁を整えている。
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古河市史資料第10集 古河城・鴻巣館 古河公方館跡 -遺構調査・発掘調査報告書-

古河市史資料第10集 古河城・鴻巣館 古河公方館跡 -遺構調査・発掘調査報告書-
発行:古河市
発行日:1985年3月30日
ページ数:74P+図版16P+折込付図2枚
編集:古河市史編さん委員会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「古河はかつては近世の関東地方でも屈指の城郭を有する城下町でしたが、明治7年に城が取り壊され、さらに明治43年から昭和2年にかけて行なわれた渡良瀬川の大改修工事により、城郭の大半が河底に没っしてしまい、古河の人々と城との係わり合いはなくなり、同時にシンボルとしての意味も永久に失われてしまったのです。ところが、このたび市史編さん事業の一環として、近世の古河城址と中世の鴻巣館址の本格的な調査が行なわれ、きわめて精度の高い調査報告書が刊行されることになりました。」

書評:
古河公方の館跡および城跡の一部に関する調査報告書です。調査には日本城郭史学会も参加しています。城の本丸跡は川の改修工事で埋没してしまいましたが、残存部分については詳細な実測図もついています。
[amazonjs asin=”B000J6Q932″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”古河城・鴻巣館遺構調査・発掘調査報告書―県指定史跡古河公方館跡 (1985年) (古河市史資料〈第10集〉)”]
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長岡市内遺跡発掘調査報告書 栖吉地区・蔵王堂城跡・上除地区

長岡市内遺跡発掘調査報告書 栖吉地区・蔵王堂城跡・上除地区
編集・発行:長岡市教育委員会
発行日:1995年3月31日
ページ数:12P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
「平成6年度は、銅像建立計画、国道の拡幅計画、市道の建設工事計画に伴って、蔵王堂城跡などで確認調査を行いました。調査の成果は、さっそくに開発主体者との協議資料として活用し、埋蔵文化財の保護に努めています。本書は、この調査の記録です。」

書評:
蔵王堂城跡については、蔵王堂城主「堀直竒」の銅像及び顕彰碑を建立するために台座基礎部分を発掘調査した報告書である。城は主郭と第二郭があり、主郭は現在、安禅寺の境内、宅地、工場敷地で、第二郭は金峯神社の境内で、城の施設としては主郭を囲む北・東・南の土塁および濠の一部が残っている。資料としては「蔵王堂城址発掘調査報告書」(1981年)が詳しいようである。
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吉田城いまむかし -吉田城址発掘出土品展-

吉田城いまむかし -吉田城址発掘出土品展-
編集・発行:豊橋市教育委員会
発行日:1994年8月初版
ページ数:106P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「昨年度、豊橋市役所新庁舎などの建設に伴い、吉田城三の丸南西部の発掘調査を実施したところ、戦国時代の堀や屋敷地を巡る溝など、これまでの文献記録ではほとんどわかっていなかった戦国時代の様子を知ることができました。この展覧会では、発掘調査の出土品や、最近の研究で新たに見つかった絵図・古文書などから吉田城のみどころを紹介いたします。」

本書は、豊橋市美術博物館で平成6年8月9日から9月25日まで開催された「吉田城址発掘出土品展」の参考図録です。
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福井城跡 県営水環境整備事業(光明寺用水地区)伴う調査その3 福井県埋蔵文化財調査報告第78集

福井城跡 県営水環境整備事業(光明寺用水地区)伴う調査その3 福井県埋蔵文化財調査報告第78集
編集・発行:福井県教育庁埋蔵文化財調査センター
発行日:2004年3月31日
ページ数:33P+図版13P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「福井城跡(光明寺用水地区)は、地域用水環境整備事業に伴い、平成8年度から発掘調査を行っていました。そして今回報告する第4次調査をもって一連の調査は終了しました。光明寺用水は、江戸時代初めに福井城下に上水道を供給するために築かれた『芝原用水』であり、藩政期には『御上水』と呼ばれ、藩によって厳しく管理されるとともに人々からとても大切にされていました。今回の調査では、とくに江戸時代初めに遡ると考えられる用水の跡や護岸の石垣が、一部ではあるが良好な状態で確認され大変貴重な資料を得ることができました。」

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美濃久々利城趾調査報告書

美濃久々利城趾調査報告書
発行日:1974年4月30日
ページ数:46P
著者:森川益三、荒井金一
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本冊子は可児郡内において文献にある城砦を所載したがもとより研究不足や調査漏れ等があると思います。今後こうした誤まった点不備な点等御指導御教示いただいて本冊子の充実を期したいと存じます。近年地域開発が急激に進み、先代が伝えてくれた貴重な文化遺産が、開発の犠牲となって、知らぬ間に消滅したり、或はその寸前の危機にあることを憂えて、吾々同志の共同調査によりまずその手始めとして、東濃の古城趾編集を思いたち、ここに可児郡内の古城趾を一冊にまとめて編集した次第であります。」
本書は公的な調査報告書ではなく、おそらく私本ではないかと思われます。久々利城については非常に参考になる資料ですが、入手したものは残念ながら何ページか抜けているようです。

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織豊期研究 第9号

織豊期研究 第9号
編集・発行:織豊期研究会
発行日:2007年10月13日
ページ数:86P
定価:1,400円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
愛知県・三重県を中心に活動している織豊期研究会の会誌第9号です。研究報告、史料紹介、フィールドワーク、書評と幅広い活動が報告されている。
織豊期研究会ホームページ

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