天守閣再建二十周年記念 名古屋城古絵図

天守閣再建二十周年記念 名古屋城古絵図
編集・発行:名古屋城管理事務所
発行日:1979年10月1日
内容:絵図8枚+解説1冊
定価:非売品(限定500部)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「古絵図は、名古屋市蓬左文庫・名古屋城管理事務所・名古屋城振興協会の収蔵資料に限り、『江戸期』に作成された、彩色の絵図のうちから選んだ。」
名古屋城天守閣二十周年を記念して管理事務所から刊行された名古屋城に関連する古絵図である。元が非常に大判であるので、B2サイズであっても文字の判別が難しいのは仕方がないとして、当時の印刷技術の限界を見ているようでもある。しかしながら、門外不出のなかなか公開されない絵図もあるので貴重であることは間違いないでしょう。

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名古屋城天守閣再建二十周年記念 旧国宝名古屋城 天守閣図面集

旧国宝名古屋城 天守閣図面集
編集・発行:名古屋市
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
(一)発行:1977年8月、図面15枚
(二)発行:1978年3月25日、図面12枚(限定100部)
(三)発行:1979年3月20日、図面15枚(限定150部)
(四)発行:1979年7月30日、図面14枚(限定150部)
書評:
「名古屋城は、徳川家康が子義直のため慶長十七年(1612年)に完成させた代表的な平城であります。しかも名古屋城の築城は、家康晩年の最古傑作であり日本築城芸術の発達の頂点に達した最後の名城でもあります。すぐる戦災により残念ながら焼失しましたが、昭和34年10月天守閣が再建されその機に役立ったのが名古屋城の実測図面でありました。この図面は、昭和7年に名古屋城の保存管理の一環として文部省などの指導協力を得、当時名古屋市土木部建築課の手によって着手され長年月を要して完成された名古屋城実測事業であり、その使命は再建という形で大きく果たされました。現在、東一之門始め各門、櫓、御殿、大天守などの実測図279枚が保管されておりその資料の保存公開等において不便さがありましたがこれを図面集として刊行することにより名古屋のシンボルである名古屋城の歴史をより知っていただくため、今回はそのうちから天守閣図面を年次を追って刊行することにいたしました次第でございます。」
名古屋城天守閣再建二十周年記念で名古屋市より発行された天守閣図面集ですが、非売品で発行部数も少なかったものですので、一昨年入手できたことは幸運でした。貴重な焼失前の天守閣の測量図面(B4サイズ)が全56枚入っています。

名古屋城天守閣再建二十周年記念 近世の城郭名宝展

名古屋城天守閣再建20周年記念 近世の城郭名宝展
編集・発行:名古屋城天守閣再建二十周年記念事業実行委員会
発行日:1979年10月1日
ページ数:48P
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
名古屋城天守閣にて昭和54年10月1日から11月4日までの会期で開催された特別展「名古屋城天守閣再建二十周年記念 近世の城郭名宝展」の展示図録です。名古屋城のほか、小田原城、松本城、名古屋城、彦根城、大阪城、和歌山城、姫路城、岡山城、広島城、熊本城の各城の名品が展示されたようです。

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三春城下町関連遺跡発掘調査報告書(平成11年度) 三春城跡第3次調査・近世追手門前通遺跡群D地点 三春町文化財調査報告書第26集

三春城下町関連遺跡発掘調査報告書(平成11年度) 三春城跡第3次調査・近世追手門前通遺跡群D地点 三春町文化財調査報告書第26集
編集・発行:三春町教育委員会
発行日:2000年3月31日
ページ数:カラー図版8P+244P
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回、報告するのは、平成5年度から6年度にかけて行った南町高齢者住宅建設工事に伴う三春城跡の第3次調査と、平成8年度から9年度にかけて行った保健センター及びシルバー人材センターの建設工事に伴う近世追手門前通遺跡群D地点のいずれも南町での発掘調査です。三春城跡では、中世の三の丸跡と推定される遺跡群や近世初期の大規模な建物群、秋田氏時代の重臣屋敷入り口の石組み遺構、近代の田村郡役所の土塁や排水溝など多くの遺構が見つかっています。近世追手門前通遺跡群では、縄文時代の住居跡や城下町建設以前の河川跡、中世から江戸時代初期の鋳物師たちの暮らした城下町の一画、秋田氏時代の重臣屋敷跡などが発見されています。」

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三春城跡Ⅳ 平成13・14・15年度試堀調査報告書 三春町文化財調査報告書第29集

三春城跡Ⅳ 平成13・14・15年度試堀調査報告書 三春町文化財調査報告書第29集
編集・発行:三春町教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:28P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「三春城の往時の姿を明らかにする目的で、平成13年度から15年度にかけて、城山の各所で測量と小規模な発掘調査を実施しました。その結果、戦国時代末期に地元の技術で積んだ石垣や、江戸時代初期に蒲生氏が豊臣政権の技術で築き上げた大規模な石垣などを発見しました。」

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三春城跡Ⅴ 平成16年度試堀調査報告書 三春町文化財調査報告書第30集

三春城跡Ⅴ 平成16年度試堀調査報告書 三春町文化財調査報告書第30集
編集・発行:三春町教育委員会
発行日:2005年3月31日
ページ数:13P
定価:300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今年は本丸上の段で試堀調査を行い、江戸時代の遺構では、殿様が本丸にいる時に使った建物である御座間や料理の準備をした台所の一部を発見しました。また、戦国時代に三春城が火災にあい、その後大規模な土木工事を行った跡も見つかりました。こうした成果から、本丸上の段には江戸時代の御殿の建物跡が保存されていることや、戦国時代に城が焼け、その後、大きな城に作り直されたことがわかりました。」

ページ数が少ないながらも本丸御殿の建物図などが掲載され、コンパクトにまとまっている。

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長岡ニュータウン遺跡発掘調査報告書〔Ⅴ〕 片刈城 新潟県埋蔵文化財調査報告書第34

長岡ニュータウン遺跡発掘調査報告書〔Ⅴ〕 片刈城 新潟県埋蔵文化財調査報告書第34
編集・発行:新潟県教育委員会
発行日:1983年3月31日
ページ数:20P+図版9P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「現在、長岡市及びその周辺では上越新幹線の開通に伴い、高速交通化時代が到来し、それに加えて『長岡ニュータウン』の建設、『テクノボリス構想』の推進はこの地域の発展の可能性をさらに高めるものである。特に『長岡ニュータウン』は昭和49年にその基本構想が発表され、自然環境との調和、文化財の保護、周辺の地域等に対する十分な配慮が、土地利用の基本方針に唱われている。新潟県教育委員会は以来、この基本方針にそって、ニュータウン建設区域内の文化財の保護に務め、遺跡分布調査を実施し、加えて協議の結果、記録保存を前提とする遺跡については発掘調査を行い、その報告を公にした。本書は、昭和57年度に実施した片刈城跡の発掘調査の記録である。」

書評:
片刈城跡は本調査ののち、地滑りの危険性から上部を掘削され、現在は「国営越後丘陵公園 フォリーの丘」となっているようです。その工事のため比較的良好に遺構が残っていた城跡の以降はなくなってしまったようで残念ですね。
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平成8年度糸魚川市内遺跡発掘調査概報 糸魚川市埋蔵文化財調査報告書31

平成8年度糸魚川市内遺跡発掘調査概報 糸魚川市埋蔵文化財調査報告書31
編集・発行:糸魚川市教育委員会
発行日:1997年3月31日
ページ数:12P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「糸魚川市は中山間部地域における農村整備事業を進めており、不動山城跡のある上早川地区もその事業対象地である。城跡の眼下に位置する要害集落は、農繁期だけの居住者で維持されているものの、早川流域を展望できる城跡への見学者は多い。このため、農村の整備と見学者の利便を図るため集落内に駐車場と休憩・便益施設を兼ねた農村公園の整備を平成9年度に実施することとなり、地元区と事業を担当する糸井川農地事務所及び市農林水産課でその候補地を検討した。」

不動山城の麓の見学者用駐車場建設のための発掘調査の概報です。該当は4ページ。
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節黒城一之木戸調査報告書 川西町文化財調査報告書第一輯

節黒城一之木戸調査報告書 川西町文化財調査報告書第一輯
発行:川西町教育委員会
発行日:1974年2月25日
ページ数:25P
著者:金子拓男、本間信昭、家田順一郎
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は新潟県中魚沼郡川西町大字新町新田、県営かんがい排水事業川西ダムの資材運搬道路建設にともなう節黒城一之木戸の法線内発掘調査の報告である。」

書評:
節黒城の最も山麓に位置する一之木戸に関する報告書であるが、節黒城に関する縄張りや城主に関する資料も掲載している。他に、「節黒城周辺の城館」として、千手城、峰ノ薬師城、野口城、秋葉山城、赤谷城、大井田城、伊勢平治城、今井城が紹介されている。
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大井城跡 市立大井小学校校舎建設に伴う緊急発掘調査報告書 恵那市文化財調査報告書第37集

大井城跡 市立大井小学校校舎建設に伴う緊急発掘調査報告書 恵那市文化財調査報告書第37集
編集・発行:恵那市教育委員会
発行日:1999年3月30日
ページ数:60P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、市立大井小学校の校舎建設に伴い恵那市教育委員会が実施した、岐阜市恵那市大井町字内城所在の大井城跡の発掘調査報告書である。現地調査は、平成8年5月30日から10月2日の期間実施した。整理および報告書作成作業は平成9年度・10年度の2ヵ年度にわたり断続的に実施し、本報告書刊行により完了した。」

書評:
現在、恵那市立大井小学校校舎が建てられている場所にあった大井城跡の発掘調査報告書です。校舎の建替えにより「内城」と呼ばれた平面地に建物が建てられた(元グラウンド)のは残念なことではあるが、そのために大井城の旧状を垣間見ることができました。
本書には、付編で高田徹氏による「恵那市の中世城館について」が掲載されていおり、鷹撃谷城、刈安城、五郎塞、藤城、椋実城、久須美城、城跡山、馬隠、東野陣屋、佐々良木城、猪狩山城、野井城、城ヶ根砦が紹介されている。
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