出版社:熊本日日新聞社
発行日:2008年9月初版
ページ数:214P
編者:熊本地名研究所
定価:952円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「地名は、地域固有の文化遺産。熊本城下の地名の由来や伝承、歴史、民俗などを、エピソード中心に紹介。現存する行政地名だけでなく、微小地名や俗称地名、消えた地名なども積極的に取り上げた。熊本日日新聞連載から単行本化。」
2007年4月から熊本日日新聞紙上に連載されたコラム「くまもと地名あらかると」から熊本城下町とその周辺の地名170編を抜き出してまとめた一冊。コラムなので簡潔で読みやすい。
カテゴリー: 城郭
城巡礼 諸行無常 東京48ヵ所めぐり
城巡礼 盛者必衰 大阪48ヵ所めぐり
園部文化博物館平成11年度秋季特別展 園部藩と城 -維新の築城にいたるまで-
編集・発行:園部文化博物館
発行日:1999年11月3日
ページ数:42P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「明治維新の只中に築城されるという珍しい歴史をもった園部城は、明治六年に出された太政官達によって築城後まもなく廃城となりました。敷地は役所、学校、公園などになり、現在でも園部町内外のみなさんの憩いの場、教育の場として特別な意味を持つ場所となっています。今回はこの園部城が築城されるにいたった経緯、そしてその背景にあったものがなにであったのかを紹介したいと思います。」
開館一周年を記念して、平成11年11月3日から12月5日まで開催された特別展図録です。すべて白黒なのが残念です。
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牛込城址Ⅱ -「ザ・バーデン神楽坂」(仮称)建築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書-
編集・発行:大成エンジニアリング株式会社
発行日:2001年8月20日
ページ数:45P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、東京都新宿区若宮町10番地に所在する牛込城址2次調査の埋蔵文化財発掘調査報告書である、本調査は、『ザ・バーデン神楽坂』(仮称)建築工事に伴うものであり、事前調査として埋蔵文化財の記録保存を目的として実施された。」
調査区は光照寺に隣接する土地であり、4つの遺構が重なるように発見された。
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平成9年度花巻市内遺跡発掘調査報告書(久田野Ⅱ遺跡・杉ノ目遺跡・根子館跡・轟木館跡) 花巻市埋蔵文化財調査報告書第19集
編集・発行:花巻市教育委員会文化課
発行日:1998年3月31日
ページ数:90P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は平成9年度に、個人住宅建築に伴う緊急発掘調査および遺跡内容の確認調査として実施した久田野Ⅱ遺跡・杉ノ目遺跡・根子館遺跡・轟木館遺跡の調査結果をまとめたものであります。久田野Ⅱ遺跡は北上川東方の矢沢地区にあり、縄文時代中期の集落跡として本市を代表する遺跡です。また、豊沢川南縁には多くの遺跡の分布が確認されておりますが、このうち杉ノ目遺跡は縄文時代から古代にかけての遺跡であり、根子館跡は中世に当地が稗貫氏に治められていた頃の、重臣根子氏の館跡とされる遺跡であります。」
根子館跡については柱跡ほか少しの遺物の発見にとどまるが、轟木館跡は土塁跡から郭の範囲の復原が試みられている。
[amazonjs asin=”B000J7X79U” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”秋田県文化財調査報告書〈第86集〉秋田県の中世城館 (1981年)”]
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伊勢館[付図] 昭和57年度伊勢館遺跡発掘調査報告書 大東町文化財調査報告書第8集
片野城跡 -NTTドコモ移動無線基地局建設に伴う発掘調査-
編集・発行:株式会社東京航業研究所
発行日:2006年12月31日
ページ数:34P+図版7P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「『片野城跡』は石岡市根小屋に存在する城館跡で、戦国時代には太田資正という武将の居城となりました。城内には資正が守護神として迎えたと言われる七代天神社が鎮座しており、その時、奉納された十二座神楽が現在でも行われています。また、片野城の中心部は市の史跡に指定されており、石岡市内でも重要な埋蔵文化財の包蔵地と言えるでしょう。」
書評:
中世末から近世にかけての多くの墓壙跡が発見されています。
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伊作城跡 地方特定道路整備事業(麓工区)に伴う埋蔵文化財発掘調査事業報告書 吹上町埋蔵文化財発掘調査報告書(15)
編集・発行:吹上町教育委員会
発行日:2003年3月
ページ数:76P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「かつて吹上町南部一帯を支配した伊作島津家の居城伊作城は、その規模の大きさと戦国島津氏発祥の地として広く知られています。島津忠良は伊作島津家最後の当主で、島津本家の当主になった息子貴久を助け、島津一族の内紛を治め、弱体化した島津本家の立て直しに大きく貢献しました。歴史の大きな舞台になった伊作城ですが、日常の生活や、どんな建造物が建っていたのか、といったことはよく分かっていません。今回伊作城跡の発掘では、柵と思われる遺構が発見され、戦時の備えの一端が窺えました。」
道路建設に伴う遺構調査である。多くの遺構が発見されている。
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穆佐(むかさ)城跡 穆佐城跡保存整備に伴う埋蔵文化財発掘調査概要報告書(Ⅰ) 高岡町埋蔵文化財調査報告書第33集
編集・発行:高岡町教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:18P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「穆佐城跡は、南北朝時代から約280年近い歴史を持つ山城で、南九州の中世史を語る上で重要な位置をしめております。特に、南北朝時代には北朝方の九州の拠点的存在となり、幾たびとなく戦場の舞台になったところでもあります。高岡町は平成8年度に『穆佐城跡保存整備基本計画』を策定し、穆佐城の歴史的な公園整備を進めてきているところであります。そのような中、平成14年3月には国指定としての指定を受け、今年度からは『穆佐城跡保存整備事業』として、保存整備計画の見直しを行い、合わせて発掘調査を実施しております。今年度の調査では、穆佐城内西側の曲輪で通路状の遺構が検出されております。」
本書の対象調査では遺構が少しでていますが、遺物はほとんど出ず、使用された時期の特定には至らなかったようです。
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