伏見奉行所発掘調査報告Ⅱ -桃陵団地立て替え工事に伴う埋蔵文化財調査-

伏見奉行所発掘調査報告Ⅱ -桃陵団地立て替え工事に伴う埋蔵文化財調査-
編集・発行:京都市住宅局、伏見城研究会
発行日:1997年3月31日
ページ数:40P+図版24P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「調査地は、京都市伏見区片桐町1番地の京都市営桃陵団地内である。1989年に実施した第Ⅰ次調査に引き続く、桃陵団地立て替えに伴う第Ⅱ次調査である。当該地は周知の遺跡・伏見城跡の南西部にあたる。今回の調査地は、伏見桃山時代には大名屋敷が置かれた城下で、寛永年間には伏見奉行所が清水谷よりこの地に移され、以後明治維新に奉行所が廃止されるまで存続したところである。」

書評:
瓦も出たなかで、伏見城の特徴である金箔瓦も少し出ていたようであるが、その写真がカラーではなく、モノクロであることが少し残念。
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徳川家康と駿府城下町

徳川家康と駿府城下町
出版社:静岡谷島屋
発行日:1982年8月初版
ページ数:275P
監修:飯塚伝太郎、小澤誠一
著者:黒澤脩
定価:1,800円+税5% 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「駿府(静岡市)に、日本史を揺るがした歴史が眠っている。慶長期、徳川家康の御在所、駿府城から近世の日本の歴史がはじまった。駿府を舞台に天下に君臨した家康は、ここで徳川支配体制を不動のものとした。今ここに、当時の駿府城と駿府城下町を再現!!駿府は事実上、日本の首都として熱い視線が注がれていた。我が国と西洋の間に外交関係が樹立したのも駿府が舞台であり、スペイン国王やイギリス国王等の外交使節が駿府城の家康を活発に訪問していた。」
翌年の1983年に増補版が出ているようだが、今回入手したのは初版のものである。駿府城下町の成り立ちや各町の由来が詳しい。現在各地では歴史遺産が注目される中で、静岡市を調べるには最適な本である。
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羽黒山城Ⅰ 第1次・第2次・第3次発掘調査報告 日本城郭史学会調査報告書第18集

羽黒山城Ⅰ 第1次・第2次・第3次発掘調査報告 日本城郭史学会調査報告書第18集
発行:日本城郭史学会
発行日:1995年3月30日
ページ数:80P+図版86P+附図6枚
編集:羽黒山城発掘調査団
定価:5,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「羽黒山城はその築城の経緯や時期等について詳らかでありませんが、戦国時代末期において、白河結城氏と常陸太田佐竹氏との勢力抗争の接点として重要な位置にあり、金山に大規模な築城の行われたところであります。今回の発掘調査は、羽黒山林道開設に伴う文化財保護の立場から事前調査を行ったものです。その成果については本報告書に記載のとおりですが、地域内において縄文早期の食事の跡や室町期の板碑信仰跡(護摩壇)等の新たな遺構や城郭の館跡から鍛冶屋跡や茶懐石の茶陶器などが出土するなど新事実も発見されました。」
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筑前原塁跡発掘調査報告書

筑前原塁跡発掘調査報告書
編集・発行:一宮町教育委員会、一誠建設株式会社
発行日:1989年3月31日
ページ数:30P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「山梨県甲府盆地の東縁部、御坂山塊の扇状地に立地する一宮町は、遺跡が濃密に分布するところとして有名である。そのうちのひとつ筑前原塁跡は、堀田筑前屋敷跡とも呼ばれ、その性格、構築年代等が判然としない特殊な遺跡として古くから注目されてきた。」

書評:
竪穴住居跡ともに掘立住居跡も発掘されたようであるが、どれだけ時代が下るか本書調査では判断できなかったようである。
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多賀屋敷遺跡調査報告書 越路町文化財調査報告第10輯

多賀屋敷遺跡調査報告書 越路町文化財調査報告第10輯
編集・発行:越路町教育委員会
発行日:1983年3月30日
ページ数:37P+図版16P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「越路町ではここ数年、諸開発に伴う遺跡の発掘調査が相次いでいる。本年度も多賀屋敷遺跡を含む地域が、ほ場整備事業信濃川左岸南部地区内になった。」

書評:
多賀屋敷とあるが、この遺跡は中世以降のものではなく、竪穴式住居の縄文時代中・後期の遺跡のようである。
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カラー版徹底図解 日本の城 城の歴史と構造、城をめぐる英雄たちの戦略・戦術

カラー版徹底図解 日本の城 城の歴史と構造、城をめぐる英雄たちの戦略・戦術
出版社:新星出版社
発行日:2009年1月初版
ページ数:191P
著者:中井均
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「日本全土に建造された城や城郭の中から、安土城・大坂城・江戸城など、約90の名城をピックアップして紹介。豊富な図版や写真によって、戦国時代の『土の城』から、近世城郭の『石の城』への変遷をたどる。 」
城郭事典といえる構成だが、今までと異なるのはただ日本国内の城を並べるという構成ではないところである。英雄の代表的城郭、合戦の舞台となった城郭など、その切り口が面白い。何でも詰めているから中途半端ということは全くなく、豊富な写真やイラストが見ていて楽しい。お城好きな初心者にはおすすめの一冊。
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信長の城下町

信長の城下町
出版社:高志書院
発行日:2008年8月初版
ページ数:304P
編者:仁木宏、松尾信裕
定価:3,000円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書の第一のねらいは、小牧、岐阜、安土についての最新の研究を紹介し、『信長の城下町』の最先端モデルを確認することである。小牧以前の尾張国内の織田系城下町と比較すると小牧の画期性が明らかになる。また豊臣政権がつくった大坂城下町と比較することで安土からの継承性・発展性を見たい。本書のもうひとつのねらいは、従来のように、これら先端部分だけに注目するのではなく、広く『信長の城下町』の全体像を解明しようとするところになる。秀吉の造った近江国長浜、播磨国姫路や光秀の近江国坂本についての論考を用意した意図はここにある。」
城下町研究の第一人者の先生達による論文集であるが、織豊時代に絞った本はうれしい限り、手頃な値段もうれしい限りです。最近全国各地で発掘調査が進み、徐々に明らかになっている信長のつくった城下町ですが、歴史の変わる瞬間に立ち会えるというのは胸躍るものですね。
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金沢城

金沢城
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:1994年10月8日
ページ数:96P+附図1枚
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近年、金沢大学の移転、石川橋の掛替え工事などによって、金沢城に対する関心が高まっています。一方、学術的な調査でも、金沢大学による発掘調査を先駆けとして、県教育委員会による調査や報告、石川橋付近の発掘調査等も行なわれています。こうしたことから、これまでの確認や異なる事実の発見、また新しい謎も生じています。本展では、『金沢城』という対象を江戸時代に限定し、絵図や出土品、御殿の襖絵(下絵)等を紹介して、城の姿や歴史に少しでも興味を持っていただき、真の金沢城を探る契機となれば幸いに思います。」
本書は平成6年10月8日から11月13日まで同館で開催された秋季特別展図録です。すべてがカラー図版であればもっと良かったのですが・・・。でも貴重な絵図がたくさん収録された図録です。絶版で入手が難しいのが残念です。

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史跡安田城跡 環境整備事業報告書 -史跡等活用特別事業「ふるさと歴史の広場」-

史跡安田城跡 環境整備事業報告書 -史跡等活用特別事業「ふるさと歴史の広場」- 史跡安田城跡
編集・発行:婦中町教育委員会
発行日:1993年3月
ページ数:68P+40P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「昭和52年11月に第1次の発掘調査をほ場整備事業に先立って実施し以来、今まで史料や伝承などが形として現れたことにより、安田城跡の存在を裏付けることとなりました。婦中町では、安田城跡を保存するために土地所有者及び関係者の協力を得て国史跡の指定を昭和56年2月23日に受け、用地取得を国庫補助金により昭和56年から60年にかけて実施しました。平成2年度文化庁の『ふるさと歴史の広場』事業に採択されたあと、平成4年度にかけて整備事業を実施してきました。」
本書では安田城跡の整備の状況がよくわかる。同時期に作成されたと思われるリーフレットにはカラー写真で整備前の空撮写真も掲載され、非常にわかりやすくまとめられている。

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打越・東角地遺跡・古館跡発掘調査報告書 国道343号道路改良工事関連遺跡発掘調査 岩手文化振興事業団埋蔵文化財調査報告書第131集

打越・東角地遺跡・古館跡発掘調査報告書 国道343号道路改良工事関連遺跡発掘調査 岩手文化振興事業団埋蔵文化財調査報告書第131集
編集・発行:岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センター
発行日:1988年10月30日
ページ数:206P+図版48P+附図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「県単高速関連整備事業である一般国道343号の改良工事に関連する陸前高田市所在の遺跡は6遺跡であり、本報告書の打越遺跡、東角地遺跡、古館跡の3遺跡については昭和62年度に調査を終了しております。矢作川左岸の丘陵地に立地するこれらの3遺跡からは、縄文時代の住居跡、中世城館に伴う遺構と遺物、中近世の採掘跡等の貴重な資料が発見されました。」
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