出版社:河出書房新社
発行日:2001年7月初版
ページ数:164P+43P
著者:佐藤正彦
定価:3,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「福岡市の中心にある戦国武将・黒田氏の広大な福岡城遺構。『天守は建てられなかった』と言われてきたが、天守が確実に存在した証拠が出てきた。気鋭の建築史家達がCGによる華麗壮大な大天守などを復元、破却の謎に迫る。 」
福岡城には天守があったのか?に迫る意欲作。
カテゴリー: 城郭
新世紀・名古屋城博 ~よみがえる金シャチ伝説~ 報告書
編集・発行:新世紀・名古屋城博開催委員会
発行日:2005年10月
ページ数:137P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「愛知で開幕した2005年日本国際博覧会に華を添え、併せて市民の願いである本丸御殿復元の機運盛り上げを目指し、名古屋城全域で『新世紀・名古屋城博~よみがえる金シャチ伝説~』を開催した。天守閣を守る金シャチを地上に降ろし、だれでも触れられるようにしたことが喜ばれ、予想を超える120万人あまりの来訪者があった。この成果として本丸御殿復元に向けて3億円余りを名古屋城本丸御殿積立基金に寄付した。」
平成17年3月19日から6月19日まで名古屋城で開催された同博覧会の実施記録報告書。開催中のイベントの写真がカラーで豊富に掲載され、当時の熱気が伝わってくる。広報用のチラシ類やチケット、グッズなどから新聞記事、実行委員会規約などまで博覧会の各種資料が掲載されている。
真那井城山遺跡 県道日出真那井杵築線道路改良工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告 大分県文化財調査報告書第147輯
編集・発行:大分県教育委員会
発行日:2002年3月29日
ページ数:34P+図版11P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「(国東半島の)古来山岳部では仏教文化が栄え、海岸の狭い平野では細々と農業を営むとともに、沿岸部の漁業が盛んでした。人々の営みは多様な自然に適応し、国東半島の至る所にその痕跡を残しました。今般、報告のなされる真那井城山遺跡は、まさにそのようなことを雄弁に語る遺跡であります。自然に侵食されて形成された洞穴を、後世幾度と無く利用している姿が明らかになりました。海岸部の洞穴遺跡は大分県では初めての発見、調査であります。」
「城山」と呼ばれていることから城跡を予想した発掘調査が進められたようだが、明確な遺構は見つからなかったようだ。
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椎田バイパス関係埋蔵文化財調査報告(9) 広幡城跡
発行:福岡県教育委員会
発行日:1992年3月31日
ページ数:カラー図版6P+182P+図版78P+附図4枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「この報告は、昭和63年度に実施した広幡城跡についてのものでありますが、中世宇都宮氏の出城と言われていたこの山城跡の内容の一端が明らかにされるとともに、弥生時代の遺構なども知られるに至っております。」
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週刊安土城をつくる 第8号
発行:ディアゴスティーニ
発行日:2009年3月24日
ページ数:13P
定価:1,490円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
週刊第8号。「覇王信長の世界」では最高級の香木・蘭奢待の話。あまり聞いたことの話題が面白かった。
ディアゴスティーニ「安土城をつくる」専用サイト
杵築城下町遺跡 大分県文化財調査報告書第169輯
編集・発行:大分県教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:114P(図版含む)+附図1枚
編集:大分県教育庁文化課
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、県教育委員会が大分県別府土木事務所の依頼を受けて実施した、県道宗近魚町線道路改良工事に伴う杵築城下町遺跡の発掘調査報告書です。杵築城下町遺跡は、南と北の大地上にある武家屋敷と、それに挟まれた谷部の町屋からなります。武家屋敷と町屋は、今でも当時の姿を良く残していますが、今回の調査で、町屋部分から更に古い時代の道が確認され、城下町の成立を考えるうえで貴重な資料となりました。」
図版がカラーで非常にわかりやすくなっています。
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東金市大関城跡 -東金九十九里有料道路埋蔵文化財調査報告書- 千葉県文化財センター調査報告第301集
発行:千葉市道路公社、財団法人千葉県文化財センター
発行日:1997年3月31日
ページ数:26P+図版6P
編集:千葉県文化財センター
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、千葉県道路公社の東金九十九里有料道路建設事業に伴って実施した東金市大関城跡の発掘調査報告書を刊行する運びとなりました。この調査では、平安時代の墨書土器や、中世の陶磁器が出土するなどこの地域の古代・中世の歴史を知る上で貴重な成果が得られております。」
道路建設のために城跡を分断するように発掘調査を行っています。
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千葉市猪鼻城跡・皿池東遺跡 -平成13年度調査-
編集・発行:千葉市教育委員会
発行日:2003年3月31日
ページ数:カラー図版8P+66P+図版10P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は猪鼻城跡と、皿池東遺跡の発掘調査報告書である。猪鼻城跡の発掘調査(平成13年度分)は、仮称亥鼻3丁目公園整備事業に伴うもの、皿池東遺跡の調査は、仮称若葉区球技場整備事業に伴うものである。」
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県指定史跡阿尾城跡 -文化財調査中間報告書-
阿尾の城跡
編集・発行:氷見市文化財保存会
発行日:1960年3月15日
ページ数:51P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「阿尾の城跡は、いま文化財保護法の基準によって、史跡、阿尾城址として保護されている。この稿は、もと富山県の保存指定をうけるために、申請したとき、添付した理由書であって、富山県史蹟名勝天然記念物調査報告書の第十四号に搭載しておいた。最近、郷土史の研究が進められたので、その報告書をもとにして、寺社の縁起をはじめ、伝説などをも参考文献として増補した。阿尾城は前田藩によって、廃城となったので、その城主に関する文献は、おおむね藩に仕えた人たちによって記録されたもので、菊池家や神保家に伝わった古文書がないので、その史料が、かたよりしていることは、まことに残念である。」
富山県氷見市の阿尾城跡に関する最初の総合報告書と思われる。主に、阿尾城に関する古文献記録を中心に収録する。古いものなので、入手したものも背が外れているが、貴重な資料である。