出版社:ほおずき書籍
発行日:2006年12月初版
ページ数:142P
訳者:堀内泰
定価:1,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
江戸時代に、迫り来る徳川の大軍を上田城に迎え、これを二度にわたって撃退した真田昌幸父子の物語をつづった「上田軍記」。いくつかの写本をまとめた、初めての現在語訳である。訳者の写本との出合の契機については、本文の「はじめに」を読むとよく分かる。
カテゴリー: 日本史
信州史ノート 戦国大名と信濃の合戦
出版社:一草社出版
発行日:2005年3月初版
ページ数:242P
著者:笹本正治
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「山梨県では、何かあるごとに武田信玄のことが語られます。年配の人たちが今でも『信玄公』と尊敬の念をこめて呼ぶように、信玄に対する山梨県に抱くイメージの大きな部分にも、武田信玄が含まれているようです。信玄は元亀4年(1573)に亡くなっていますから、もう四百三十年も前の人です。甲斐国に生きた人々は、武田信玄のみではなかったのにもかかわらず、なぜ武田信玄だけがこんなに特別な扱いを受けるのでしょうか。新潟県に行くと、山梨県の武田信玄の場合と同じように、上杉謙信が別格の歴史的偉人とされます。」
本書は、2002年4月3日から2003年8月6日まで産経新聞に連載した原稿を加筆修正したものです。イラストは著者の当時高校1年生だった娘さんの手によるものということですが、なかなか上手です。
当時の連載記事原稿であるため文章は読みやすい。なぜ、山梨・新潟・長野で特定の人物が別格扱いになったのか、その歴史的経緯から読み解こうとしている。
信長の城・秀吉の城
出版社:サンライズ出版
発行日:2007年3月初版
ページ数:249P
編者:滋賀県安土城考古博物館
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、滋賀県安土城考古博物館の平成18年度秋季特別展「信長の城・秀吉の城 -織豊系城郭の成立と展開-」の記念シンポジウムおよび開催期間中に行われた博物館講座の記録集である。第一部と第二部は、平成18年10月15日に開催した記念シンポジウム、第三部は同年10月29日に開催した「博物館講座 熊本県麦島城跡の調査」および11月3日の「博物館講座 山梨県甲府城跡の調査」の記録を編集したものである。
誌面の制約もあろうが、巻頭の写真を別にして写真はモノクロである。鮮明な写真であるので、金箔瓦などの出土品は尚更カラーであったならと思う次第です。
平成19年 風林火山武田検定 傾向と対策
発行日:2007年2月初版
ページ数:106P
監修:平山優
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
NHK大河「風林火山」の放映に合わせて開催されている風林火山博のイベントとして3回予定されている検定の公式問題集。風林火山博の会場では10問の簡易版に挑戦できるが、本問題集から50問中35問出題される。我こそは武田博士というあなたはぜひ受験してみましょう。
取扱所 :甲斐の国 風林火山博チケット販売所(甲府市)・郎月堂本店(甲府市)・郎月堂韮崎店(韮崎市)・柳正堂本店(甲府市)・山梨学院大学書籍センター(甲府市)・よむよむフレスポ甲府東店(甲府市)・よむよむ新敷島店(甲斐市)・よむよむ山梨一宮店(笛吹市)・クレッセ甲西店(南アルプス市)・ブックスアマノ(笛吹市)・宮川春光堂本店(甲府市)
武田検定 風林火山博実行委員会
風林火山 戦国の世を駆け抜けた名将「武田信玄」と軍師「山本勘助」
武田家小史
武田二十四将略伝
出版社:武田神社
発行日:1993年4月初版
ページ数:133P
著者:野澤公次郎
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「著者がすばらしいブレーンの存在に興味を持ったのは、昭和45年、信玄公まつりが県民総参加の一大イベントとして再スタートすることになった時、山梨日日報新聞紙上に「武田二十四将略伝」を連載することになり、改めて信玄の周辺で活躍した武将群の事績を調べ直してよくもこれほどの有能な人材を多く集めたものだと、武田信玄の偉大さを思い知らされたものである。今回、武田神社既刊の「二十四将略伝」を全面的に改訂する任を担ったが、皇太子殿下のお言葉を思い起こして、素晴らしい人物のもとに素晴らしい人材が集まる、といことを念頭に置き、再考察を加えながら筆を執ったのである。」