松江開府400年 松江藩の時代

松江開府400年 松江藩の時代
出版社:山陰中央新報社
発行日:2008年9月
ページ数:215P
編者:乾隆明
定価:1,714円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「松江藩の歴史についての各分野の研究成果を発表。新たな知見を取り込み、地名や歴史用語には読み方を示し、図版も用いて、楽しく読みながら近世史に興味を抱けるよう構成。『山陰中央新報』連載を単行本化。 」
地元新聞に掲載された記事に加筆修正してまとめたものなので、一記事は短いが、松江藩を学ぶには最適な書でしょう。こういう地元出版の郷土書は宣伝が弱いため、あまり知られることがないのが残念です。
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北海道の商人大名 お殿さまは「経営者」松前藩の江戸時代

北海道の商人大名 お殿さまは「経営者」松前藩の江戸時代
出版社:グラフ社
発行日:2009年3月
ページ数:278P
著者:山下昌也
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「米がとれなかったため、商売で得た利益で藩を経営する「商人大名」だった蝦夷松前藩。異民族との接触もある中、松前氏は実質6万石まで藩を育て上げた。版籍奉還で藩が消滅するまでの、歴代のお殿様と家臣の奮闘の軌跡を描く。」
松前藩というあまり取り上げられない藩というだけではなく、年貢として米が取れない?、大名が商人?という興味あるつかみとともに、内容はとても読みやすかった。
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肥前多久氏の事 三本杉は見ていた

肥前多久氏の事 三本杉は見ていた
発行:「肥前多久氏の事」刊行会
発行日:1986年12月初版
ページ数:285P
著者:多久幸雄
定価:1,800円
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は前半で肥前における多久氏の興亡を軸にして、中世武士の行動原理、つまり欲望に忠実であった武将の姿を生き生きと描いている。後半では、その武士が教育によって変質していく様を観察している。」
自らの祖先を調べるうちに肥前多久に魅せられた著者が、その地の中世史について、断片的な史料を丁寧にまとめた良書。

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歴史群像スペシャル No.2 上杉謙信「義」を貫いた爽快な生き様

歴史群像スペシャル No.2 上杉謙信「義」を貫いた爽快な生き様
出版社:学研
発行日:2009年4月3日
ページ数:146P
定価:600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
創刊号が出てから随分経ったので、もうないか?と思っていた「歴史群像スペシャル」です。NHK大河「天地人」と映画「レッドクリフⅡ」関連という二大特集を引っさげて復活しました。まさに不定期ですね。
写真が多く楽しめます。巻頭のインタビューは、NHK大河「篤姫」の時代考証をつとめた大石氏であり、この大河の時代考証をつとめる先生方のインタビューが続くとうれしいな。
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御家騒動の物語 -中世から近世へ-

御家騒動の物語 -中世から近世へ-
出版社:新典社
発行日:2009年3月初版
ページ数:127P
著者:石黒吉次郎
定価:800円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「演劇や物語に展開し、人々の注目を集めた主導権争いや相続問題。うずまく裏切りや忠誠心。いつの世にも通じる人間たちの営みを『御家騒動の物語』へと仕立てた、そのドラマツルギーを中世にたどる。」
御家騒動そのものを紹介する本かと思って購入したが、御家騒動を題材にして世間でどう扱われたかという文化史の側面から紹介している。
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中世武家系図の史料論 上巻

中世武家系図の史料論 上巻
出版社:高志書院
発行日:2007年10月初版
ページ数:253P
編者:峰岸純夫、入間田宣夫、白根靖大
定価:4,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「中世武士団に関する研究で取り扱われる系図についての史料論。上巻では、中世武士団の成立事情に関わる系図記載の問題点、鎌倉武士団の自己認識や他者認識(後世の認識を含む)に関わる系図記載の問題点を論じる。」
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中世武家系図の史料論 下巻

中世武家系図の史料論 下巻
出版社:高志書院
発行日:2007年10月初版
ページ数:314P
編者:峰岸純夫、入間田宣夫、白根靖大
定価:5,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「中世武士団に関する研究で取り扱われる系図についての史料論。下巻では、室町幕府秩序や戦国争乱の中、または近世幕藩体制下において、系図記載の新たな特徴が生み出されてくるプロセスを論じる。」
学界ではタブーとしてあまり論じられることの少なかった系図に関する論文集。下巻では室町後期から戦国期の武家系図を中心に収録されている。
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徳川家康の詰め将棋 大坂城包囲網

徳川家康の詰め将棋 大坂城包囲網
出版社:集英社
発行日:2009年1月初版
ページ数:206P
著者:安部龍太郎
定価:700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「姫路城、名古屋城、彦根城、伏見城、伊賀上野城…。これらの城郭は、豊臣家との全面衝突を避けた徳川方による大逆転の布陣だった。大坂夏の陣に至る15年間を、家康の『詰め将棋』に見立てた画期的な論考。 」
家康による対豊臣大名包囲網の話は有名な話であるが、本書にはその城も取り上げるかという意外が城も候補として取り上げている。著者の主張が強く現れているので、歴史小説として楽しむのがいいかも。
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有馬郡主 赤松有馬氏年譜

有馬郡主 赤松有馬氏年譜
著者・発行:高田義久
発行日:1991年3月
ページ数:187P
定価:不明 限定版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成3年六甲タイムスの連載記事を再編集。著者は余暇を利用して長年こつこつと赤松有馬氏に関連する古文書を収集し、その膨大な史料を年代順に集大成し、代々有馬郡主の事蹟経歴を収録した価値ある一冊。
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