編集・発行:財団法人東総文化財センター
発行日:1995年10月14日
ページ数:78P+付図6枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「ここで取り上げる篠本城も、文献や歴史上にはほとんど登場したことはなく、発掘調査前は城跡らしい痕跡はほとんど見られず、地名と伝承によって城跡であることがわかっていた。しかし、発掘調査によって複雑な城郭構造と多数の遺物が出てきた。この遺構と遺物からある時期かなり栄えたことがわかる城跡が、なぜほろび、なぜ伝承の中に消えて行ったのかを探るために、このシンポジウムを企画した。そしてこれから房総の中世史の一端を解明できればと思う。」
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カテゴリー: 関東
埼玉県の中世城館跡資料集
刊行:中世を歩く会事務局
発行日:2012年5月27日
ページ数:451P
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
「本書は埼玉県内の城館跡の資料集である。資料集で掲載の対象となるのは埼玉県内で発掘調査された15・16世紀を中心とした城館跡であり、発掘調査報告書、市町村史等に報告済みの遺構・遺物である。」
書評:
埼玉県内の79の城館跡遺跡について発行済みの発掘調査報告書の図版を抜粋して収録しています。
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小田原北条氏の城郭 -発掘調査からみるその築城技術-
編集・発行:東国中世考古学研究会
発行日:2010年11月27日
ページ数:182P
定価:3,150円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「今回のシンポジウムでは関東諸城の発掘調査事例のなかから、小田原北条氏が築いたと思われる堀、土塁、石垣を題材に、その築城技術を考えるものである。扱う城郭は、文献の上からも小田原北条氏との関わりが極めて高く、加えて考古学的な時間軸も一定の成果を得ているものが多い。考古学の視点による個性がでるものと期待される。」
書評:
11月27・28日に国陸近代美術館講堂で開催された同会のシンポジウム冊子。専門的な内容であるが、最新の発掘調査結果を知ることができる。当日のシンポジウム事例報告はページが少なめで、発表で捕捉されたであろう内容まではうかがい知ることはできないが、紙上報告として当日発表されていない発掘事案も掲載されている。
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名城 宇都宮城 -しろとまちの移り変わり-
編集・発行:栃木県立博物館
発行日:2006年10月14日
ページ数:108P
定価:1,200円(5%税込) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
「宇都宮城の一部が復元されようとしているこの時期をとらえ、今回の企画展では、中世から近現代にいたる宇都宮城と城下に関連する資料の集大成を行うことといたしました。城下絵図、歴代の城主、将軍の日光社参との関係、城下町宇都宮のにぎわいなど、その内容は多岐にわたります。また、近代以降、広大な城跡がどのように消滅していったのかについても紹介します。」
書評:
宇都宮城の発掘調査の遺物や、関連古文書などフルカラーで掲載されており、貴重な資料となっていますが、残念ながら絶版のようです。
同館において、平成18年10月14日から11月26日を会期として開催された企画展の図録です。
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宇都宮氏を支えた人・物・金
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2007年1月28日
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今年度は、宇都宮が明治二九年に市となって百十年を迎え、この三月には近世宇都宮城の掘・土塁・櫓が整備され、『宇都宮城址公園』が開園します。」
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栃木の城シリーズ4 常陸西部と下野南東部の城 -宇都宮氏と八田氏の関係を考える-
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2008年9月23日
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の企画展は、過去三回実施した栃木の城シリーズの第四弾です。これまでは、栃木県内の城を紹介してきましたが、今回は、宇都宮氏の一族といわれている八田氏や笠間氏が拠点とした常陸西部の城を紹介し、中世宇都宮氏の常陸方面における動向を垣間見てみたいと思います。」
今号は少し写真多めですね。
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栃木の城シリーズ3 下野北部の城 -宇都宮氏と下野北部の武将たち-
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2007年9月22日
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の企画展は、過去二回実施した『宇都宮一族の城』『下野南部の城』に続く第三弾で、下野の北部の城を紹介します。特に、宇都宮氏とともに関東八家の一つに数えられる那須氏を中心に、それを支えた大関氏や大田原氏などの関連氏族の城を紹介します。」
今号も遺物は少なめです。
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栃木の城シリーズ2 下野南部の城 -宇都宮氏と対峙した下野南部の武将たち-
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2006年9月23日
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の企画展は、昨年度実施した『宇都宮氏一族の城』に続く第二弾として、下野の南部の城を紹介します。特に、宇都宮氏と時には同盟し、またある時には対立した小山氏の城を中心に、その一族である皆川氏や宇都宮氏の宿老であった壬生氏、そして小勢力でありながら宇都宮氏と対峙し悩ませた水谷氏の城を取り上げ、各城跡から出土した遺物などと併せて宇都宮氏と対峙した武将たちの歴史を紹介します。」
昨年の「宇都宮氏一族の城」に比べると遺物や発掘調査の写真は少なめ。
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栃木の城シリーズ1 宇都宮氏一族の城
編集・発行:宇都宮市教育委員会
発行日:2005年9月
ページ数:14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「宇都宮氏は、下野国の中央部を中心に、鎌倉時代にその一族を周辺に配置したり、周辺氏族と養子縁組することにより、東西南北にその勢力を拡大していきました。さらに、この時代は下野国内にとどまらず、常陸国笠間地方に進出したり、伊予国の守護になる者が出るなど伸張めざましい時期でもあります。今回の展示では、栃木県内の宇都宮氏一族の城を紹介し、皆様に中世下野国の歴史の一端を垣間見ていただきたいと思います。」
発掘調査の結果も掲載している小冊子。宇都宮氏一族の城跡が中心になっています。
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唐沢山城と佐野氏 佐野市制5周年記念・第52回企画展
編集・発行:佐野市郷土博物館
発行日:2009年10月10日
ページ数:95P
定価:1,470円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
「唐沢山城は、越後の上杉氏、小田原の北条氏らの強力な勢力に囲まれながら戦国の世を生き延びた佐野氏の居城であり、本丸に残る堅牢な高石垣は東日本では数少なく、関東七名城の一つにも数えられています。また、本丸跡には唐沢山神社があり、その一帯は『唐沢山県立自然公園』に指定され、市民の憩いの場ともなっています。本展示会は、唐沢山城や佐野氏について、古文書、出土品、遺品等により詳しく紹介し、唐沢山城跡の国指定史跡化に向けた気運を高めるものです。」
書評:
佐野市郷土博物館で平成21年10月10日から11月23日まで開催された展示図録。展示図録として作成されたものですが、市制5周年ということで力の入った内容となっており、唐沢山城について十分参考になる内容となっています。
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