多賀屋敷遺跡調査報告書 越路町文化財調査報告第10輯

多賀屋敷遺跡調査報告書 越路町文化財調査報告第10輯
編集・発行:越路町教育委員会
発行日:1983年3月30日
ページ数:37P+図版16P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「越路町ではここ数年、諸開発に伴う遺跡の発掘調査が相次いでいる。本年度も多賀屋敷遺跡を含む地域が、ほ場整備事業信濃川左岸南部地区内になった。」

書評:
多賀屋敷とあるが、この遺跡は中世以降のものではなく、竪穴式住居の縄文時代中・後期の遺跡のようである。
[amazonjs asin=”B000J6M46S” locale=”JP” tmpl=”Small” title=”多賀屋敷遺跡調査報告書〈〔第1次〕〉 (1983年) (越路町文化財調査報告書〈第10輯〉)”]
続きを読む 多賀屋敷遺跡調査報告書 越路町文化財調査報告第10輯

吉田城山城跡 高森町埋蔵文化財発掘調査報告書第7集

吉田城山城跡 高森町埋蔵文化財発掘調査報告書第7集
編集・発行:高森町教育委員会
発行日:1990年3月
ページ数:37P+図版16P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「平成元年度の通産省の補助事業として、吉田城山地籍に公園造成事業が計画されました。この場所は、中世期吉村氏の居城と伝えられる『城山城跡』の一部ではありますが、造成予定地は、明治の頃、吉田学校建設に伴う造成工事が行われているために、遺構の破壊が進んでいるとも考えていました。調査の結果は、報告書本文にありますように、城山城跡の『一の堀』が確認され、飯田・下伊那地方で二例目と言われる、堀を利用した『虎口土橋』が検出されました。」
続きを読む 吉田城山城跡 高森町埋蔵文化財発掘調査報告書第7集

柏木南城跡発掘調査報告書 小諸市埋蔵文化財発掘調査報告書第22集

宇津山城址・東笠子遺跡群確認調査報告書
編集・発行:小諸市教育委員会
発行日:1995年3月
ページ数:62P+図版24P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本報告書は、柏木南城跡発掘の記録であります。県営圃場整備に伴って事前調査が必要となりました。この場所は、東小学校の南西約600mの所に位置します。浅間の裾野が緩い傾斜で広々と続く高原の標高750mの地点です。調査の結果、古墳時代後期の竪穴住居址3棟、平安時代の竪穴住居址1棟のほか、溝状遺構4基、土坑134基、ピット約320基などが検出されました。主な出土遺物としては、前期と中期の縄文土器の破片、打製石斧、黒曜石製の石鏃、古墳時代の杯、球胴甕、中世の内耳土器の破片、砥石、石臼などの石製品があります。」
続きを読む 柏木南城跡発掘調査報告書 小諸市埋蔵文化財発掘調査報告書第22集

お城山とその周辺整備基本計画

お城山とその周辺整備基本計画
編集・発行:村上市
発行日:1992年3月
ページ数:76P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「昭和63年度に国が、ふるさと創生事業を創設した。市では同事業として何を行うべきか、広く市民からアイデアを募集し、その集約として『お城山とその周辺整備』に決定した。」

書評:
計画自体はバブルの産物です。予算があるから城を復原しようかという発想は何か違うところがあり、こういうものはやはりそこに住む住民や企業体からの盛り上がりがないと、折角復原や整備をしても宝の持ち腐れです。が、本書の内容としては、村上城の歴史や現況、城下町の残存遺構、天守や櫓の建造物復元案など見どころたくさんです。
続きを読む お城山とその周辺整備基本計画

史跡春日山城跡保存管理計画書

史跡春日山城跡保存管理計画書
編集・発行:上越市教育委員会
発行日:1980年3月31日
ページ数:35P+図版8P+附図4P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、昭和53年度および54年度の2ヶ年にわたり、国・県の補助を得て実施した、春日山城跡保存管理計画策定事業の報告書である。春日山城跡の国史跡指定地、並びに、その周辺の今後の保存管理に係る基本的方針を定めたものである。」
続きを読む 史跡春日山城跡保存管理計画書

栗田城跡(2)(東馬場遺跡) 上條器械店新築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 長野市の埋蔵文化財第61集

栗田城跡(2)(東馬場遺跡)上條器械店新築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 長野市の埋蔵文化財第61集
編集:長野市教育委員会
発行:長野市埋蔵文化財センター
発行日:1994年3月30日
ページ数:33P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、上條器械店新築工事(新幹線建設事業に伴う代替地)に先立ち、平成5年度事業として実施した埋蔵文化財発掘調査報告書である。」

大正時代の地籍図から粟田城の縄張りを復原しようというする論考が興味深い。
続きを読む 栗田城跡(2)(東馬場遺跡) 上條器械店新築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査報告書 長野市の埋蔵文化財第61集

松代城跡 -国補神田川改修事業地点- 長野市の埋蔵文化財第73集

松代城跡 -国補神田川改修事業地点- 長野市の埋蔵文化財第73集
編集:長野市教育委員会
発行:長野市埋蔵文化財センター
発行日:1995年3月30日
ページ数:20P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、長野県長野建設事務所主管の神田川改修事業に伴う発掘調査を平成4年度から6年度にかけて実施いたしました。事業計画地は国史跡松代城跡と深くかかわりのある花の丸御殿跡の西端と桜の馬場の推定地にあたり、松代城の縄張り確認のうえで重要な役割を有していました。」

本調査で石積みや溝址が見つかり、松代城跡の縄張りの復元に役立つ成果を得られたようです。
続きを読む 松代城跡 -国補神田川改修事業地点- 長野市の埋蔵文化財第73集

将棋頭遺跡・須沢城址

将棋頭遺跡・須沢城址
編者・発行:白根町教育委員会
発行日:1989年3月1日
ページ数:(将棋頭)47P+図版6P+付図1枚(須沢城)10P+図版2P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本町では『将棋頭』の形態や役割を明らかにするとともに、後世に永く伝えられることを目的として、発掘調査を実施しました。発掘調査によって確認された石堤は、現在整備され後世に永く伝えることができました。また、須沢城跡も古くから文献に表れますがその所在地も含めて、未解明な部分が余りにも多い城跡です。今回は耕作地との関係もあり、試堀調査的な発掘しか出来ませんでしたが、併せて実施した地中レーダー探査では城跡に伴う溝ではないかという反応も確認されました。」

書評:
武田信玄の偉業である信玄堤の一部、将棋頭の発掘調査報告書です。石垣研究で著名な北垣總一郎氏の論文が掲載されています。
続きを読む 将棋頭遺跡・須沢城址

新発田城跡発掘調査報告書(Ⅰ~Ⅲ区) 新発田市埋蔵文化財調査報告第11

新発田城跡発掘調査報告書(Ⅰ~Ⅲ区) 新発田市埋蔵文化財調査報告第11
編者・発行:新発田市教育委員会
発行日:1987年3月27日
ページ数:46P+図版14P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「新発田について語る時、まっ先に浮かぶ言葉は『城下町』ということであろう。その象徴とも言うべき重要文化財の表門と隅櫓は、端然とした切り石積みの石垣とともに、四季おりおりの風情が堀の水面に映え、古を偲ぶよすがとなっている。この度、その新発田城で初めて発掘調査が実施され、これまで知られていなかった事実が、幾つか明らかとなった。構築物としては、江戸時代の礎石を持つ建物や井戸などであり、今後、伝世されている藩の日誌などの古文書の解読が進めば、それらに関する記録も見つかるかもしれない。出土品は圧倒的に陶磁器が多く、江戸時代に九州伊万里あたりで作られた製品が目立つという。そんな中にあって、戦国時代の新発田氏に係わる可能性のあるものも含まれていたということは、注目される。」
続きを読む 新発田城跡発掘調査報告書(Ⅰ~Ⅲ区) 新発田市埋蔵文化財調査報告第11

大井城 大井城関係文献史料集

大井城 大井城関係文献史料集
編集:大井城跡総合調査団
発行:佐久市教育委員会
発行日:1984年3月31日
ページ数:249P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、佐久市岩村田に所在する大井城(石並城・王城・黒岩城の三城の総称)の内、大和町小集落事業に伴う黒岩城跡の破壊が止むなきにあたり、発掘調査を昭和五十八~六十年度にわたり実施することとなった。その際に大井城跡関係の文献史料を集成したものである。」
続きを読む 大井城 大井城関係文献史料集