岩倉城遺跡 愛知県埋蔵文化財センター調査報告書第38集

岩倉城遺跡 愛知県埋蔵文化財センター調査報告書第38集
編集・発行:愛知県埋蔵文化財センター
発行日:1992年3月31日
ページ数:147P+図版37P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「名鉄犬山線岩倉駅の南東400mに岩倉古城址碑が建っております。市街地の中にあってかつての面影を辿ることはできません。しかし、この城は今を去ること500年の昔、80年間にわたって清洲城にいた織田氏と尾張を分割統治していた有力な城でありまして、永禄2年(1599)織田信長に滅ぼされて以来、その姿は幻のままでありました。このたび本丸跡を東西に通りぬけるように愛知県土木部によって県道荻原・多気線の建設が計画されるに至り、岩倉城関係の埋蔵文化財の調査が必要となりました。もとより県道建設の事前調査でありますので、広い城郭のごく一部を調査したに過ぎませんが、幅20mをこえる大規模な内堀を始め、外堀を発見したばかりか、五条川の東250mまでに3重の堀が巡ることを確認し、予想をはるかに上回る規模の城であることがわかりました。」
続きを読む 岩倉城遺跡 愛知県埋蔵文化財センター調査報告書第38集

大井城跡 市立大井小学校校舎建設に伴う緊急発掘調査報告書 恵那市文化財調査報告書第37集

大井城跡 市立大井小学校校舎建設に伴う緊急発掘調査報告書 恵那市文化財調査報告書第37集
編集・発行:恵那市教育委員会
発行日:1999年3月30日
ページ数:60P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、市立大井小学校の校舎建設に伴い恵那市教育委員会が実施した、岐阜市恵那市大井町字内城所在の大井城跡の発掘調査報告書である。現地調査は、平成8年5月30日から10月2日の期間実施した。整理および報告書作成作業は平成9年度・10年度の2ヵ年度にわたり断続的に実施し、本報告書刊行により完了した。」

書評:
現在、恵那市立大井小学校校舎が建てられている場所にあった大井城跡の発掘調査報告書です。校舎の建替えにより「内城」と呼ばれた平面地に建物が建てられた(元グラウンド)のは残念なことではあるが、そのために大井城の旧状を垣間見ることができました。
本書には、付編で高田徹氏による「恵那市の中世城館について」が掲載されていおり、鷹撃谷城、刈安城、五郎塞、藤城、椋実城、久須美城、城跡山、馬隠、東野陣屋、佐々良木城、猪狩山城、野井城、城ヶ根砦が紹介されている。
続きを読む 大井城跡 市立大井小学校校舎建設に伴う緊急発掘調査報告書 恵那市文化財調査報告書第37集

挙母城 内藤氏居城・七州城跡の発掘調査報告書 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第8集

挙母城 内藤氏居城・七州城跡の発掘調査報告書 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第8集
発行:豊田市教育委員会
発行日:1997年3月31日
ページ数:255P(図版45P含む)
編集:豊田市郷土資料館
定価:2,600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「1992~93年度に行われた拳母城(七州城)跡本丸区域の調査報告。七州城は拳母藩内藤家の居城で二代藩主学文のとき完成,以後85年にわたり存続した城。大量の瓦,陶磁器類焼塩壷などが出土。」
続きを読む 挙母城 内藤氏居城・七州城跡の発掘調査報告書 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第8集

伊保東古城 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第24集

伊保東古城 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第24集
発行:豊田市教育委員会
発行日:2005年2月
ページ数:152P+図版13P
編集:豊田市郷土資料館
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「猿投山麓の尾張と三河国の国境域に位置する中世山城の発掘調査報告書。主郭、副郭、横堀、土塁、井戸を確認。天目茶碗をはじめ多数の中世陶磁器類が出土。15~16世紀代に属する土師器皿の良好な資料は注目される。昭和56年度調査。」
続きを読む 伊保東古城 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第24集

寺部城跡・寺部城関連遺跡・勧学院文護寺跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第27集

寺部城跡・寺部城関連遺跡・勧学院文護寺跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第27集
発行:豊田市教育委員会
発行日:2006年3月31日
ページ数:254P+図版58P
編集:豊田市郷土資料館
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「鈴木氏(中世)・尾張藩家老渡辺家(近世)の居城であった寺部城の調査。土師皿が大量に出土。縄文時代後晩期の遺物も多く、土偶・耳栓なども出土。昭和54年調査。関連遺跡は江戸時代の町屋にあたり、17世紀後半から18世紀の遺構・遺物を検出。平成9年調査。古代寺院である勧学院文護寺からは並行タタキを持つ布目瓦などが出土。昭和58年調査。」
続きを読む 寺部城跡・寺部城関連遺跡・勧学院文護寺跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第27集

丸根遺跡・丸根城跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第32集

丸根遺跡・丸根城跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第32集
発行:豊田市教育委員会
発行日:2008年3月31日
ページ数:415P(図版52P含む)
編集:豊田市郷土資料館
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「縄文時代晩期の遺跡として著名な丸根遺跡では、晩期前半の竪穴住居1、土器棺墓3、土坑39を調査。石囲炉を伴う竪穴住居からは、多量の遺物が出土した。土器、焼骨、炭化物等についての論考・分析あり。丸根城は小曲輪の発掘。隣接する丸根遺跡の建物群なども考慮すると、15世紀後葉の築城と考えられる。縄張りについての論考あり。平成1・2年調査。」
続きを読む 丸根遺跡・丸根城跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第32集

挙母城(桜城)跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第33集

挙母城(桜城)跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第33集
発行:豊田市教育委員会
発行日:2008年10月31日
ページ数:99P+図版43P
編集:豊田市郷土資料館
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「1751年から築城が始まった挙母藩内藤家の居城。度重なる洪水により二の丸のみの完成にとどまったが、今回の調査では石垣・堀などを良好な状態で検出した。水敲石垣下の胴木がほぼ完全な状態で遺存しており、堀底では障子堀を検出した。築城絵図や古写真との比較検討あり。平成18・19年調査。」
続きを読む 挙母城(桜城)跡 豊田市埋蔵文化財発掘調査報告書第33集

史跡加納城跡 岐阜市教育文化振興事業団報告書第12集

史跡加納城跡 岐阜市教育文化振興事業団報告書第12集
編集・発行:岐阜市教育委員会、岐阜市教育文化振興事業団
発行日:2003年3月30日
ページ数:282P+図版44P+付図5枚
定価:3,200円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「史跡加納城跡は岐阜市南部市街地に位置し、徳川家康によって江戸時代初めに築かれた岐阜県下有数の近世城郭です。その歴史・文化上の重要性から昭和58年国史跡に指定され、まちづくりの拠点、地域の顔として史跡公園の整備を目指しています。このたび、加納城跡発掘調査報告書を刊行し、これまでの成果をまとめました。」
続きを読む 史跡加納城跡 岐阜市教育文化振興事業団報告書第12集

興国寺城跡保存管理計画報告書

興国寺城跡保存管理計画報告書
編集・発行:沼津市・沼津市教育委員会
発行日:1999年3月31日
ページ数:42P+付図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「沼津市では、昭和54年度から興国寺城跡の保存について本格的に検討を始め、一部の土地を購入するとともに、昭和55・56年度には学識経験者の方々に保存整備基本構想の策定をお願いし、翌年からはその提言に基づき国の史跡指定を受けるべく、土地所有者の方々や地元根古屋自治会の協力の下、事業を推進してまいりました。平成6年度末には、当面の保存対策として城跡の主要部分について国の史跡指定を受け、翌7年度からは国・県の補助事業として指定地の公有地化を推進してまいりましたところ、土地所有者の皆様のご理解をいただき、本年度末には6割近い公有地化率を達成するに至っております。こうした状況の中、用地の公有地化の進展に伴い、未指定となっている城跡の今後の保存方針について、早急に再検討を行う必要が生じてまいりました。」

書評:
土地の利用状況などを中心の報告書になっています。
続きを読む 興国寺城跡保存管理計画報告書

興国寺城跡保存整備基本構想報告書

興国寺城跡保存整備基本構想報告書
編集・発行:沼津市・沼津市教育委員会
発行日:1982年3月31日
ページ数:89P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「興国寺城は、戦国時代の幕あけをした北条早雲の城として名高く、下って城主天野三郎兵衛康景の廃城の物語りも広く伝えられている。中世城郭興国寺城跡保存整備基本構想は、昭和55、56年度の2ヵ年にわたり興国寺城跡の現況や遺構、歴史などについて、調査、考察を行ったもので、特に史跡保存整備に向けての資料や、保存整備に対する考え方などについて、まとめたものである。」

書評:
整備報告書の類は発掘調査などを踏まえた遺跡の現状や、遺跡の歴史を詳しくまとめているものが多く、非常に参考になります。本書は興国寺城を調査する方は一度目を通しておいても損のない資料ですよ。
続きを読む 興国寺城跡保存整備基本構想報告書