山中城文献資料集

山中城文献資料集
発行:三島市教育委員会
発行日:1975年3月30日
ページ数:98P
編集:史跡山中城跡調査専門委員 高橋省吾、友野博
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「本文書集は山中城に関係のある文書を中心に抽出した。山中城についての文書は極めて少い。そのため、やや選出の範囲を広げ、史料的価値の高いものばかりでなく、戦記物などからも抽出することにした。」

書評:
山中城に関する史料を収集したもの。静岡県史料からの抜粋が最も多い。読み下し文がないので簡単には解読できないが、山中城研究には必携の一冊となっている。
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小田原城とその城下

小田原城とその城下
編集・発行:小田原市教育委員会
発行日:1990年3月31日
ページ数:264P
定価:不明
オススメ度:★★★★☆
「小田原市は『小田原合戦400年』のイベントを企画し、『市制施行50周年記念』及び『国際交流フェア』とあわせて、平成2年度から2箇年にわたって、市民団体の代表などからなる『ときめき小田原夢まつり実行委員会』によって、『400年の時を超えて小田原は今、そして未来』をテーマに、この3大イベントを全市的に展開します。この記念すべき年に、小田原城の整備は、『おだわら21世紀プラン』に基づき二の丸中堀の石垣復元工事が順調に進みつつあり、同時に『住吉橋』も往時の姿に再建されました。また、豊臣秀吉が築いた石垣山一夜城も、土地所有者の松岡家の皆様の御好意により、公有地化が実現し、歴史公園として整備されました。」

小田原合戦400年を記念して編集されたもので、平成2年までに行なわれた発掘調査の成果がまとめられています。ほとんどがカラーページなので非常にわかりやすいです。翌平成3年には特別展図録が同名で発行されているようです。当時販売されたものがどうかよくわからないのですが、古書は比較的高価なようです。
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発掘復元された史跡山中城跡

発掘復元された史跡山中城跡
発行:三島市教育委員会
発行日:1987年9月30日
ページ数:22P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「三島市では、めまぐるしい歴史の変貌の中で、400年間埋もれていた遺構の発掘調査を昭和48年から開始し、史実に基づいた環境整備に全面的にとりかかりました。以来15年、現在(昭和62年)も発掘調査を継続中で、山中城構築の規模・構造の特徴が次第に明らかになりつつあります。調査の結果はこの冊子に報告されておりますように、堀・土塁の構築法、曲輪の造成法、飲料水・用水への配慮等、後北条流の築城術が随所に確認されています。また箱根山の雄大な自然の中に包含された本城の景観は、特に史跡公園として稀少な存在価値がありましょう。」

書評:
山中城のそれまでの発掘調査の成果をまとめたもの。中の写真はカラーとモノクロが混ざっています。
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茨城県指定文化財 土浦城址内 櫓門保存修理工事報告書

茨城県指定文化財 土浦城址内 櫓門保存修理工事報告書
発行:土浦市教育委員会
発行日:1985年3月31日
ページ数:122P+図版39P
編集:建築文化振興研究所
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「このたび、土浦のシンボルとして親しまれてきました土浦城址内の櫓門の解体修復が竣工し、倍旧の輝きを増して市民の皆様にお目見得することができました。『土浦城址及櫓門』として昭和二十七年に県文化財の指定をうけましたが、このたび老朽化が進んだことにより県のご指導、ご援助をいただき、修復工事を行ったものであります。この城門は、二階に太鼓を置き、城下に時刻を知らせたことから、別名で『亀城の太鼓やぐら』とも呼ばれ、古くから町の人々の生活に役立ち、親しまれてまいりました。時を経て、今日では城址とともに市民の誇りでもあります。」

書評:
発掘調査とともに修復工事は新たな発見がよくある。本書でも旧礎石や墨書修理銘など新発見がいろいろとあったことが報告されている。
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