沼田城跡 沼田公園長期整備構想に伴う沼田城跡発掘調査報告書(平成12年の調査を中心として)

沼田城跡 沼田公園長期整備構想に伴う沼田城跡発掘調査報告書(平成12年の調査を中心として)
編集・発行:沼田市教育委員会
発行日:2001年10月26日
ページ数:86P+図版20P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本報告書は、沼田公園長期整備構想に伴い、地中に埋もれた遺構から幻の沼田城の姿を知るために、その一部を発掘調査した成果をまとめたものです。古い絵図面にも描かれていない石垣や、城内の建物に葺かれていたおびただしい瓦類と真田氏とその家族が本丸御殿で実際に使用していたと考えられる陶磁器などの破片が発見されました。」

書評:
初めてとなる本格的な沼田城跡のトレンチによる発掘調査、および地下レーダー探査の報告です。巻頭写真に出土した瓦や鯱の尾、金箔瓦がカラーで掲載されています。
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文化財総合調査 館林城調査報告書第1集 城郭図とその変遷

文化財総合調査 館林城調査報告書第1集 城郭図とその変遷
編集:館林市教育委員会
発行:館林市教育委員会文化振興課
発行日:1994年3月31日
ページ数:115P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「地域文化の見直しが求められている今日、館林城の歴史についてはこれまで多くの方々のご研究により語られてまいりましたが、再び史実に基づいた歴史を明らかにしようとする声が高まり、本市では平成元年度から館林城調査委員会を設け、城郭図や古文書を中心とした文献調査を実施し、このたびその調査結果の一部をまとめることができました。今回の調査では、これまで未公表の城郭図などが新たに調査された他、越智松平家の膨大な史料により館林城再築の経緯がより明らかになり、城の整備、修築が大名家の重要な責務であったことがうかがえます。」

館林城の城郭図を蒐集して、その構造から城の変遷を調査している。
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竹橋門 江戸城址北丸竹橋門地区発掘調査報告

竹橋門 江戸城址北丸竹橋門地区発掘調査報告
編集:東京国立近代美術館遺跡調査団
発行:東京国立近代美術館遺跡調査委員会
発行日:1991年5月6日
ページ数:523P+図版125P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
東京国立近代美術館の地価収蔵庫を新設するにあたり調査されたもの。10年もの長期間に渡った発掘調査であったようで、本書もとても分厚い。その分、書名となっている近世の竹橋門だけでなく、その前史時代の遺構遺物も詳細に調査され掲載されている。発掘調査にあわせ、文献調査も行われており、竹橋門地区における総合的調査報告といえる。
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長生の城

長生(ちょうせい)の城
発行日:1991年3月
ページ数:80P
著者:小高春雄
定価:不明 私刊
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は千葉県長生郡市内1市5町1村内に所在する城跡の調査報告書であり、小高氏自身が調査、執筆、編集を行っている。城跡についてひとつひとつ縄張り図を作成しながら、その城に関連する伝承を時代比較して検証している。
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越後糸魚川藩松平家屋敷跡遺跡発掘調査報告書 港区内近世都市江戸関連遺跡発掘調査報告33

越後糸魚川藩松平家屋敷跡遺跡発掘調査報告書 港区内近世都市江戸関連遺跡発掘調査報告33
編集:港区教育委員会事務局
発行:赤坂一丁目土地区画整理組合、興和不動産株式会社、岡三リビック株式会社
発行日:2003年8月31日
ページ数:75P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「越後糸魚川藩は、日本海側の越後と越中の国境近くに設立された小藩です。藩主は江戸時代を通じて殆ど江戸にあり、記録等によれば、江戸時代を通じて藩主が国許を訪れるようになったのは、江戸時代の後半になってからのことであったそうです。糸魚川藩の江戸上屋敷は、北に溜池を臨む高台にあり、周辺は同等の大名の屋敷や比較的高禄の旗本屋敷が並んでいました。今回の発掘調査は対象面積約520m2の小規模なものでしたが、江戸時代の大名屋敷に関わる遺構・遺物のほかに、弥生時代あるいは古墳時代と考えられる竪穴住居跡が検出されました。」
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世田谷城跡 東京都世田谷区豪徳寺2丁目14番の発掘調査記録

世田谷城跡 東京都世田谷区豪徳寺2丁目14番の発掘調査記録
発行:世田谷区教育委員会
発行日:2006年3月17日
ページ数:79P+図版14P+付図1枚+CD-ROM1枚
編集:世田谷城跡第7次調査会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「世田谷城跡の所在する世田谷区豪徳寺2丁目付近は、世田谷区のほぼ中央部に位置しています。現在は緑道となっている烏山川が大きく蛇行するあたりを望む小高い丘の上にあり、豪徳寺と世田谷城址公園の一帯は都史跡として比較的良好な景観を保っています。このたび実施した調査地区は、これまで「本郭」と呼ばれ、城の中心部とされてきた郭の一部にあたります。調査は当初、集合住宅建設に先立つ事前調査という記録保存を目的としたものでしたが、調査終了後に建設計画は白紙となり、発掘されたさまざまな遺構は地下に埋没保存されることになりました。」

世田谷城の本格的発掘調査としては初めての報告書。
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大栄町内遺跡群発掘調査報告書 新林遺跡・所城跡

大栄町内遺跡群発掘調査報告書 新林遺跡・所城跡
編集:香取郡市文化財センター
発行:大栄町教育委員会
発行日:1999年3月31日
ページ数:7P+図版7P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
所城跡のほうは、急傾斜対策工事に伴うもので、現状保存は困難と判断し記録保存の措置となっています。年代がわかるような遺構や遺物は発見されてなかったようです。
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平成11年度東金市内遺跡発掘調査報告書 東金城跡

平成11年度東金市内遺跡発掘調査報告書 東金城跡
編集・発行:東金市教育委員会
発行日:2000年3月31日
ページ数:5P+図版2P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
東金城跡の調査は、東金高校の西端部にトレンチ1本であったが掘の再構築を確認している。また、腰曲輪と土塁を確認している。
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志村城山遺跡第2・第3地点発掘調査報告書 文化財シリーズ第83集

志村城山遺跡第2・第3地点発掘調査報告書 文化財シリーズ第83集
編集:堀ノ内遺跡調査会
発行:板橋区教育委員会
発行日:1996年3月29日
ページ数:212P+図版21P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「志村城山遺跡は板橋区No.101・102遺跡として把握されている周知の遺跡の一部です。No.101・102遺跡内では、昭和62年に隣接地の城山幼稚園の建て替えに伴う調査によって弥生時代から中世にかけての遺構や遺物が発見されました。この度、同遺跡の範囲内でユニオン光学株式会社による社屋建設、工場建設、工場解体が計画され、板橋区教育委員会が試掘調査を実施したところ遺構の存在が確認されましたので、ユニオン光学株式会社の委託を受けた堀ノ内遺跡調査会が本調査を実施しました。その結果主に弥生時代後期から中世にかけての新たな成果が得られ、それを本書にまとめました。」
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史跡飛山城跡保存整備基本計画

史跡飛山城跡保存整備基本計画
編集・発行:宇都宮市教育委員会社会教育課
発行日:1985年4月
ページ数:86P+付図3枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「飛山城跡は、『宇都宮氏を中心とする中世下野国の歴史を理解する上で、貴重な存在である』との理由から国の史跡として指定(昭和52年3月8日付)を受けました。指定地は、城跡としての遺構が顕著に残存する約13万平方メートルに及びました。一応、公有地化事業を推進することによって、城跡の恒久的保存を図る見通しがついた当教育委員会では、史跡公園化に向けての整備に本格的に取り組むこととし、『史跡飛山城跡保存整備委員会』を設置(昭和62年5月13日付)いたしました。」

書評:
発掘調査報告書と違い、保存整備基本計画書は当時の現況や城の歴史が詳細にまとめられているので非常に参考になります。
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