編集・発行:福江市教育委員会
発行日:1992年3月31日
ページ数:37P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「五島氏庭園の心字が池については、長年にわたる落葉や水草の堆積が認められたため、奈良国立文化財研究所の指導を受け、平成元年度から3年度にかけて、池の浚渫、導水工事、実測、保全と環境整備を実施したところ、池の造り、石組み、庭園全体が意匠的・技術的に価値があり、地方的特色に顕著なものがあることがわかりました。」
続きを読む 石田城五島氏庭園調査整備報告書 福江市文化財調査報告書第6集
カテゴリー: 城館報告書 九州
串木野城跡 串木野市埋蔵文化財発掘調査報告書(2)
編集・発行:串木野市教育委員会
発行日:2000年3月
ページ数:57P+図版35P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「串木野城跡の発掘調査は、文化庁・鹿児島県文化財課のご指導のもとに、保存活用を図ることを目的として実施した事業であります。平成9年度から平成11年度にかけて発掘調査を行い平成11年度に遺物整理及び報告書作成を行いました。」
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障子ヶ岳城趾調査報告書 勝山町文化財調査報告書第4集
編集:勝山町教育委員会、勝山町文化財保護委員会
発行:勝山町教育委員会
発行日:1992年3月
ページ数:113P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「この調査報告書は、昭和62年11月22日の事前踏査から始まった障子ヶ岳城趾調査事業の全ての報告である。第一編で、障子ヶ岳城趾調査の成果を報告し、第二編では、障子ヶ岳調査事業の推進と併せて実施した障子ヶ岳に関係する事業について報告した。」
いろいろと雑多に収録してある感がありますが、住民総出で立木を伐採し、下草を刈って縄張り調査を行った熱意を感じられる貴重な本です。
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岐部城跡調査報告書 文化財調査報告第七輯
著者:茶川龍男、甲斐素純
発行:九重町教育委員会
発行日:1981年2月
ページ数:153P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、昭和五二年以来断続的に繰り返された城跡及びその周辺の地形、あるいは歴史的関連地名・遺跡・遺構・岐部氏所蔵の古文書等々の調査の中から、岐部氏関連の主なものを抽出し、まとめ、収録した。」
城跡の調査報告だけでなく、城主についてもまとめられていて当時としては大変珍しい形式で、今発行されるなら「岐部城跡総合調査報告書」と名付けられるだろう。
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久留米城下町 京隈小路遺跡 第2次調査 久留米市文化財調査報告書第132集
編集:教育文化部 文化財保護課
発行:久留米市教育委員会
発行日:1997年12月26日
ページ数:17P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「京隈小路遺跡の所在する京町校区には、江戸時代に寺院や侍屋敷が整備されたところで、現在でも多くの寺院が残っています。また市街地では唯一の古墳である日輪寺古墳もあります。今回の調査では、京隅侍屋敷跡の一角を占めると思われる生活跡の他、市街地西域では初めてとなる弥生時代の遺物も確認され、京町校区の歴史が弥生時代にまで遡ることが明らかになりました。」
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史跡人吉城跡 保存管理計画書
編集:人吉市教育委員会
発行:人吉市教育委員会
発行日:1985年3月
ページ数:99P+付編71P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「市は、人吉城跡の将来に亘る保存管理の指針と基本方針を定めるため、各専門分野の先生方にご参加をお願いし、権威ある「人吉城跡保存整備基本計画策定委員会」を設置し、2年間にわたる慎重な調査検討の上「人吉城跡保存管理計画」をまとめていただきました。」
書評:
現在は整備も終わり城跡として魅力的な姿を見せている人吉城ですが、整備前の姿を知ることができる資料となります。折込地図も何枚も入っていて、城跡の形状や以前の建造物などがよくわかります。
[amazonjs asin=”B000J6T23G” locale=”JP” title=”史跡人吉城跡保存管理計画書〈昭和59年度〉 (1985年)”]
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特別史跡熊本城跡 西出丸一帯復元整備工事報告書
編集・発行:熊本市
発行日:2005年3月
ページ数:266P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「熊本城跡の復元整備につきましては、平成9年度に「熊本城復元整備計画」を策定し、史実に基づく忠実な復元を目指し、往時の景観を再現することを目的としています。復元計画は短期、中期、長期計画からなり、その短期計画に基づき、築城400年にあたる平成19年を目処に第1期を西出丸一帯、第2期を飯田丸一帯、第3期を本丸御殿一帯として計画、実施してきております。第1期の事業として、平成10年度から平成15年度までの事業期間6カ年により、西出丸一帯の復元整備として未申櫓台石垣保存修理、南大手門及び塀、戌亥櫓及び西出丸塀、未申櫓、元太鼓櫓及び奉行丸塀、及び奉行丸東南側塀の復元整備工事を完了することができました。」
書評:
熊本城の西出丸一帯の復元整備の経過写真や根拠とした資料を確認することができます。築城400年祭に向けて行われた工事ですので、出来上がった結果を私も見てきましたが、とてもきれいに整備されていました。まだまだ熊本城は復元整備が続いていますので、往時の姿にどんどん戻っていくのでしょう。写真と記録資料がとても貴重ですね。
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沖縄県有形文化財 旧首里城守礼門保存修理工事報告書
編集:財団法人文化財建造物保存技術協会
発行:沖縄県
発行日:1993年3月
ページ数:22P+図版28P+11P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
「守礼門は、第二尚氏王統第四代の尚清王代の創建といわれ、かつては国宝に指定されておりましたが、去る沖縄戦で破壊されました。現在の守礼門は、昭和三十一年二月に守礼門復元期成会が結成され、同期成会から復元工事について琉球政府文化財保護委員会に委嘱して、昭和三十二年八月に着手、昭和三十三年十月に復元されました。以来、今日までの三十四年間、台風やきびしい日射しと風雨の影響を受け、塗装・彩色の剥落や傷みがありましたので、文化財を適切に保存するために、塗装・彩色の塗り替えを主体とする保存修理を行いました。」
書評:
写真や設計図が載っていて参考になります。
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特別史跡大野城跡Ⅳ 村上地区(第2次)・坂本口土塁発掘調査概報
編集:九州歴史資料館資料普及会
発行:九州歴史資料館資料普及会
発行日:1983年3月31日
ページ数:21P+図版10P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「この概報は、特別史跡大野城跡の環境整備の基礎資料を得るために、福岡県教育委員会が国庫補助を受けて、昭和57年度に実施した発掘調査の概要であります。」
書評:
図版10の大宰府旧跡全図(部分)はトレーシング紙を重ねて解説をしているところが、今はパソコンなどで自由にできることですが、当時としては抜群のアイデアですね。
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桟原城跡調査報告書 厳原町文化財調査報告第4集
編集・発行:厳原町教育委員会
発行日:1995年3月31日
ページ数:55P+図版18P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「桟原城は、延宝6年(1678年)から18年の歳月をかけて造営され、以後200年間にわたり対馬藩主「宗」家の居城となりました。この間に、対馬藩から一衣帯水の朝鮮国からの善隣友好使節団「朝鮮通信使」が何度も訪れ、対馬藩近世史の上で最も栄華を誇った時期の遺跡であります。また、当遺跡は明治以後、旧陸軍、米軍が進駐し現在陸上自衛隊が駐屯しており、当時の石垣を残すのみであります。今回の調査は、戦前の軍事上の重要な地点のため、発掘調査等がされておらず、初めての調査で、対馬藩近世史を知る上で重要な遺跡です。」
書評:
トレンチ調査範囲が狭いので全貌解明には至っていませんが、対馬藩の中心的な城跡の調査となりますので貴重な一歩といえるのではないでしょうか。遺構としては残存している石垣の傍から側溝跡が見つかっています。
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