新宮城跡の歴史と発掘調査 -その保存整備と活用のために-

新宮城跡の歴史と発掘調査 -その保存整備と活用のために-
編集・発行:新宮市教育委員会
発行日:2001年3月
ページ数:90P+図版21P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「新宮城は紀伊半島最大の河川熊野川の河口山上に築かれ、紀州藩新宮領統治の拠点となってきました。多くの近世城郭と同様、明治の廃藩置県により廃城となって、建物は明治8年までに全て取り壊されましたが、いまも残る秀麗な石垣によって過去を偲ぶことができます。昭和55年以降、市建設課の都市公園整備が精力的に進められ、『丹鶴城公園』として人々にも親しまれてきました。くわえて、近年の発掘調査では、水ノ手郭の炭納屋群や港湾施設の発見、城内のあちこちに確認される大地震の痕跡等、新宮城のたどった歴史を知ることのできる貴重な成果をあげ、内外からの関心を集めております。本書は、調査成果の未報告分を収録しただけでなく、新宮城跡をよりご理解いただけるよう研究の成果も収めております。」
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京都府遺跡調査概報第119冊 宮津城跡第12次、田辺城跡第26次、園部城跡第5・6・7次

京都府遺跡調査概報第119冊 宮津城跡第12次
編集・発行:京都府埋蔵文化財調査研究センター
発行日:2006年3月30日
ページ数:104P+図版78P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「宮津城跡第12次調査は、河川激甚災害対策特別緊急事業(大手川改修工事)に伴うものである。田辺城跡第26次調査は、田辺城三ノ丸武家屋敷跡と推定される地点である。園部城跡第5・6・7次発掘調査は、府立園部高等学校の運動広場建設計画に伴う発掘調査である。」
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近江八幡市埋蔵文化財発掘調査報告書ⅩⅢ 瓶割山城遺跡

近江八幡市埋蔵文化財発掘調査報告書ⅩⅢ 瓶割山城遺跡
編集・発行:近江八幡市教育委員会
発行日:1987年3月31日
ページ数:26P+図版36P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、昭和61年度に近江八幡市教育委員会が行いました発掘調査のうち、国・県からの補助金を受けて実施いたしました調査の成果報告であります。本書には、出町遺跡(3・4次調査)、法華堂遺跡(2次調査)、瓶割山城遺跡の3遺跡についての調査結果を集録した。」

書評:
元気元(1570)年6月、織田信長の臣柴田勝家が、佐々木義賢と戦い、敵方の飲料水攻めにも屈せずこれを破ったときの舞台が瓶割山城であるらしい。瓶割山城の名称はこの勝家の伝承によるなので、勝家以前は長光寺城という。本書調査は、調査範囲も一部で遺物も少なかったので、断定できるような発見はなかったようである。
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伏見奉行所発掘調査報告Ⅱ -桃陵団地立て替え工事に伴う埋蔵文化財調査-

伏見奉行所発掘調査報告Ⅱ -桃陵団地立て替え工事に伴う埋蔵文化財調査-
編集・発行:京都市住宅局、伏見城研究会
発行日:1997年3月31日
ページ数:40P+図版24P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「調査地は、京都市伏見区片桐町1番地の京都市営桃陵団地内である。1989年に実施した第Ⅰ次調査に引き続く、桃陵団地立て替えに伴う第Ⅱ次調査である。当該地は周知の遺跡・伏見城跡の南西部にあたる。今回の調査地は、伏見桃山時代には大名屋敷が置かれた城下で、寛永年間には伏見奉行所が清水谷よりこの地に移され、以後明治維新に奉行所が廃止されるまで存続したところである。」

書評:
瓦も出たなかで、伏見城の特徴である金箔瓦も少し出ていたようであるが、その写真がカラーではなく、モノクロであることが少し残念。
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難波宮跡北西の発掘調査 大阪府警察本部庁舎新築工事に伴う大坂城跡(その6)発掘調査速報

難波宮跡北西の発掘調査 大阪府警察本部庁舎新築工事に伴う大坂城跡(その6)発掘調査速報
編集・発行:大阪府文化財調査研究センター
発行日:2000年3月31日
ページ数:82P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「大阪市中央区大手前および法円坂の一帯は、東に大阪平野、西に大阪湾を望む上町台地の北端にあたる。周辺の遺跡を概観すると、縄文時代では学史的にも有名な森の宮遺跡をはじめとして、それ以降も古代では難波宮、さらに時代に経て、大坂本願寺および豊臣・徳川両氏の大坂城などが造営されるなど、歴史上きわめて重要な位置を占めてきた地域であるといえる。」

書評:
本書は速報であり、難波宮跡を中心に掲載しているが、大坂城跡については「大坂城址Ⅱ 大坂城跡発掘調査報告書Ⅱ」に詳しい。
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烏帽子形城跡 河内長野市遺跡調査会報ⅩⅩⅢ

烏帽子形城跡 河内長野市遺跡調査会報ⅩⅩⅢ
編集・発行:河内長野市遺跡調査会
発行日:2000年3月31日
ページ数:21P+図版10P+付図2枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「開発がもたらす影響は自然や文化財にとって大きなものです。とくに埋蔵文化財にとっては直接的に関わってくるものとして大きな問題であります。開発を必要とすると同時に、失われていく遺跡に託された先人達のメッセージを現在の市民、さらには未来の市民へと伝えていかなければなりません。本書は河内長野市に存在する遺跡の発掘調査の成果を収録しています。先人達が残したメッセージの一部でも理解していただければ幸いです。」
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金剛寺遺跡 ・金剛寺城遺跡 ほ場整備事業関係遺跡発掘調査報告書ⅩⅩⅡ-6

金剛寺遺跡 ・金剛寺城遺跡 ほ場整備事業関係遺跡発掘調査報告書ⅩⅩⅡ-6
編集・発行:滋賀県教育委員会、滋賀県文化財保護協会
発行日:1995年3月
ページ数:60P+図版32P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、県営ほ場整備事業に伴う金剛寺遺跡・金剛寺城遺跡の発掘調査報告書です。発掘調査では、古代から中世にかけての集落跡や、金剛寺城の濠と考えられる遺構等の存在が明らかになりました。」

今回の発掘調査を受けて、金剛寺城の構造について考察され、その構造の一部の復元想定図が掲載されている。
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京都府遺跡調査概報 第43冊 宮津城跡第8次、荒堀遺跡ほか

京都府遺跡調査概報 第43冊 宮津城跡第8次、荒堀遺跡ほか
編者・発行:京都府埋蔵文化財調査研究センター
発行日:1991年3月22日
ページ数:79P+図版33P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の調査は、宮津湾流域下水道ポンプ場建設工事に伴い、京都府土木建築部宮津湾流域下水道建設事務所の依頼を受けて行ったものである。調査地は、大膳橋から約80m西寄りの宮津市鶴賀地内に位置する。絵図によると宮津城本丸の北東に広がる三ノ丸の一角にあたると考えられ、武家屋敷に関連する遺構の存在が予想された。」

書評:
城郭関連では、上記の宮津城跡の第8次調査概要が収録されている。
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宮津城跡第2次発掘調査概要 宮津市文化財調査報告4

宮津城跡第2次発掘調査概要 宮津市文化財調査報告4
編者・発行:宮津市教育委員会
発行日:1981年3月31日
ページ数:35P+図版19P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「近世においては、城下町を中心に政治・経済・文化の展開がなされてきましたが、私達の街”丹後の宮津”においてもその例外ではなく、丹後地方の中心都市として発達してきました。その中にあって、シンボル的な意味をももつ城郭は特に興味深いものですが、宮津においては明治初年に破壊されて以来、日の目を見ることなく地下に埋れてしまったのであります。この度、関西電力株式会社宮津営業所社屋改築に伴い、宮津城跡の発掘調査を実施し、その城郭の一部をかいま見ることができました。その結果をこの報告書に収めここに報告するものです。」

書評:
宮津城の発掘調査としては初期のものであるので、発掘現場の報告とは別に、宮津城の絵図なども図版として収録している。
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京都府遺跡調査報告書 第14冊 平山城跡・平山東城跡

京都府遺跡調査報告書 第14冊 平山城跡・平山東城跡
編者・発行:京都府埋蔵文化財調査研究センター
発行日:1990年12月26日
ページ数:56P+図版48P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「中世から近世の城郭の一つとして、歴史上にはほとんど知られていない綾部市七百石町の平山城・平山東城は、わずかに江戸時代に編纂された『丹波志』にその存在の痕跡が見られる程度でありました。近年、この地に近畿自動車道舞鶴線が計画されたため、事業に先立つ遺跡分布調査によって城跡の存在が知られるようになり、これこそが『丹波志』にいう城跡であるとの予想のもとに、財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センターが発掘調査を実施することになりました。本書は、この平山城跡・平良山東城跡の発掘調査報告書であります。本文中に詳しく記載されていますが、平山城跡では畝状竪堀群と呼ばれる巨大な防御施設があり、こういった遺構の調査は、全国的にみても珍しいものであります。」

書評:
巻頭カラー図版で発掘されたすばらしい畝状竪堀群の写真を見ること事ができます。
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