織田信長家臣人名辞典

織田信長家臣人名辞典
出版社:吉川弘文館
発行日:1994年12月初版
ページ数:495P
著者:谷口克広
定価:7,000円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「信長に関するものを含めて、戦国時代の史料は数多い。しかし、そのうちの大部分はずっと後になって成立した質のよくないものである。正確な戦国時代史を綴るためには、まず良質な史料を選択する、という姿勢を持たなければならない。とかく質のよくない史料に限って一般受けをする内容を含んでいるだけに、この姿勢こそ研究家をフィクション作家と分ける基本的な条件なのである。信長に関する研究は困難が多い。特に家臣団組織などはわからないことだらけである。秀吉ならば、大名帳や陣立書などがいくつも伝わっているし、家康なら『寛政重修緒家譜』をはじめまとまった史料がふんだんにある。だが、信長に関しては、『信長公記』その他の史料に垣間見られる記事を集成しなければ、全体像をつかむことはできない。」
織田信長の周囲に絞った珍しい人名辞典。何よりも出典が記載されているのでより深く調べたいときにも重宝する。現在絶版で、古本でもなかなか入手できないので、ぜひとも復刻してほしい。
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信長の天下布武への道 戦争の日本史13

信長の天下布武への道 戦争の日本史13
出版社:吉川弘文館
発行日:2006年12月初版
ページ数:289P
著者:谷口克広
定価:2,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「これまで何冊かの単行本を書いてきたが、この本は正直言って、書きやすいような書きにくいような妙な気持ちで書き進めた。それは、もう五年も前になるものの、『織田信長合戦全録』(中公新書)という本を書いていたからである。これは、その書名の通り、天下布武へと進む信長の戦争を逐一取り上げ、叙述したものであった。今度吉川弘文館から頼まれた本のテーマも『信長の戦争』。つまり、以前に書いた本と同じなのである。前の本と異なった原稿にするため、さんざん考えた末、まず、信長の戦争の括り方を変えてみた。次に、前の本ではあまり触れなかった事項を、あえて詳しくした。それでも全体的には、どうしても似たようなところがたくさんある。前の本を読んで下さった方々には、違う部分もかなりある、ということで容赦していただきたい。」
日本の歴史における戦争・内乱を採り上げ、戦争の原因・過程・被害・結果を通して、人間にとって戦争とは何であるかを考える素材を提供しようとする、吉川弘文館発行の「戦争の日本史」第13巻。本書は第4回配本となります。
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検証 本能寺の変 歴史文化ライブラリー232

検証 本能寺の変 歴史文化ライブラリー232
出版社:吉川弘文館
発行日:2007年5月初版
ページ数:263P
著者:谷口克広
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「天正十年(1582)、天下統一を目前に織田信長が襲われた。明智光秀は単独犯なのか、果たして黒幕が存在したのか。本能寺の変にいたる過程を、史料を吟味して再現。様々な仮説を検証し独自の考察を加え、真相に迫る。」
本能寺の変を題材として用いた書籍は多いが、信憑性の低い史料を元にているものもあり、まさに玉石混合の状態である。小説としては面白いが歴史としては良いとは言えないと、著者は信憑性の高い史料を厳選し、無理のない解釈を進めようと心掛けている。そういう意味では、題名から奇抜な展開を望む読者には物足りない面があるかもしれない。
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信長の城・秀吉の城

信長の城・秀吉の城
出版社:サンライズ出版
発行日:2007年3月初版
ページ数:249P
編者:滋賀県安土城考古博物館
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、滋賀県安土城考古博物館の平成18年度秋季特別展「信長の城・秀吉の城 -織豊系城郭の成立と展開-」の記念シンポジウムおよび開催期間中に行われた博物館講座の記録集である。第一部と第二部は、平成18年10月15日に開催した記念シンポジウム、第三部は同年10月29日に開催した「博物館講座 熊本県麦島城跡の調査」および11月3日の「博物館講座 山梨県甲府城跡の調査」の記録を編集したものである。
誌面の制約もあろうが、巻頭の写真を別にして写真はモノクロである。鮮明な写真であるので、金箔瓦などの出土品は尚更カラーであったならと思う次第です。
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織田信長総合辞典

織田信長総合辞典
出版社:雄山閣出版
発行日:1999年9月初版
ページ数:474P
編者:岡田正人
定価:4,300円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
織田信長の事績・関係人物を解説した事典。年譜と行動図による信長の全軌跡、一族・女性・家臣に分類した関係人物事典、参戦武将・兵力比まで記した合戦データ、本能寺の変についての分析などで構成される。人名・地名・史料別の索引付き。
書名から想像できるように最初から最後まで信長に関連することばかり。よくもここまでまとめたものだと関心しますが、事典という堅苦しい書名とは違い、文字は適度に大きく、読み物としても楽しい。
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週刊名城をゆく 第37巻 清洲城 天下取りへ勇躍織田信長

週刊名城をゆく 第37巻 清洲城 天下取りへ勇躍織田信長
出版社:小学館
発行日:2004年10月初版
ページ数:35P
全体指導:小和田哲男
定価:533円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
名城と城下町を味わいつくす50巻。城下町の魅力を、旅情たっぷりの写真や紀行文で紹介し、城と城下町散策のためのMAPも付いた大人のための城下町ガイドです。
小学館ホームページ:週刊名城をゆく 名城と城下町を味わいつくす50巻
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週刊名城をゆく 第11巻 安土城 覇王・信長天下布武への道

週刊名城をゆく 第11巻 安土城 覇王・信長天下布武への道
出版社:小学館
発行日:2004年4月初版
ページ数:35P
全体指導:小和田哲男
定価:533円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
名城と城下町を味わいつくす50巻。城下町の魅力を、旅情たっぷりの写真や紀行文で紹介し、城と城下町散策のためのMAPも付いた大人のための城下町ガイドです。
小学館ホームページ:週刊名城をゆく 名城と城下町を味わいつくす50巻
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織田信長合戦全録 桶狭間から本能寺まで 中公新書

織田信長合戦全録 桶狭間から本能寺まで 中公新書
出版社:中央公論新社
発行日:2002年1月初版
ページ数:301P
著者:谷口克広
定価:840円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
家督を継いだ19の年より本能寺に没するまで、織田信長は四方の敵と戦い続けた。初期には、劣勢を覆した桶狭間の戦いのように少数精鋭の部隊を自ら率いて戦い、後には、浅井・朝倉氏攻めや対本願寺戦のように、羽柴秀吉らの部将を配して多方面にわたる戦線を同時に指揮した。際だった戦功者ぶりを示す戦略や戦術への考察も併せ行い、天下統一の基礎を作った信長のすべての戦いをたどる。
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安土城 煌めく「五層」の布武の城 [歴史群像名城シリーズ3]

安土城 煌めく「五層」の布武の城 [歴史群像名城シリーズ3]
出版社:学習研究社
発行日:1994年9月初版
ページ数:143P
編集:碧水社
定価:1,456円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
歴史群像名城シリーズ第三弾。前半はイラストと写真がカラーで多く載っており、後半は読み物となっている。安土城はここ数年研究が進み、この書籍が出た時点では途上だったことも多かった。ひとつ例をあげると最近の書籍では、安土城に関しては「天主」と表現する。それは、安土城のみが唯一住居としての機能を果たしていたことによる。現在の写真も本格的に復元される直前であるため貴重である。現在入手困難なのが残念だが、成果は「よみがえる真説安土城」で読むことができる。
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図説安土城を掘る―発掘調査15年の軌跡

図説安土城を掘る―発掘調査15年の軌跡
出版社:サンライズ出版
発行日:2004年10月初版
ページ数:94P
編集:滋賀県安土城郭調査研究所
定価:2,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
安土城郭調査研究所が過去15年間に及ぶ発掘調査の結果を集大成としてまとめた書籍。発掘調査の写真などがカラーで収録されているので資料としての価値は高い。ただ、この1冊から安土城がどのような城だったのかを推測するのは難しいので、CG掲載の別書と一緒に読みすすめたい。
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