肥後佐敷城史 青潮社歴史選書2

肥後佐敷城史 青潮社歴史選書2
出版社:青潮社
発行日:1982年3月初版
ページ数:242P
著者:矢野彩仙
定価:4,800円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「肥薩両国境に接する古城の治乱興亡史。南北朝に名和氏が築き、戦国時代島津氏と干戈を交え、相良氏・佐々氏についで加藤清正が城代においた佐敷古城。わが国史上の大事件・反太閤の巨魁梅北氏の乱の経緯を中心に、膨大な関係文献を博捜し、史実で語った加藤清正伝であり、また家臣団を含めて掘りおこした『加藤家史料集』の別巻である。
本書は、歴史学者でとくに芦北地方の郷土史の権威者であった、矢野彩雲氏が昭和十年十月に、「稿本佐敷城史」と題して、芦北史談会から刊行された本の再刊であります。」
文語体で書かれているので幾分読みづらいが、佐敷城に関することばかり書かれているわけではなく、城主に関係する出来事は他地域のことでもまとめられている。平成19年度に佐敷城は特別史跡として文化庁に答申され、そのまま認可されると思われるが、郷土の書籍が見直されるきっかけになればよいと考える。
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福岡城物語 はかた学7

福岡城物語 はかた学7
出版社:葦書房
発行日:1996年5月初版
ページ数:165P
編者:朝日新聞福岡本部
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「花見櫓・月見櫓・潮見櫓の真贋話や天守台跡地から発見された8000年前の土器など、様々な築城エピソードを中心に、更に筑前高取焼や長崎警備、貨幣政策についても専門家が豊富な資料を駆使して論じる。 」
本書は、朝日新聞社が福岡版で1993年3月から193回にわたって掲載した「新・はかた学・近世編」の出版三部作の最後となるものです。文字通り、様々な築城エピソードが核となっています。ほかには、藩主に重用された筑前高取焼、幕府の鎖国政策に従って藩士たちが赴いた長崎警備、経済の基軸となった貨幣政策について専門家が豊富な飼料を駆使して論じています。
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西国の城 下巻=原城・熊本城・首里城他

西国の城 下巻=原城・熊本城・首里城他
出版社:講談社
発行日:1976年5月初版
ページ数:262P
著者:岩井護、白石一郎、滝口康彦、古川薫
定価:840円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
西日本新聞に昭和49年2月2日から昭和50年3月29日まで「西国の城シリーズ」として掲載されたものを書籍化。城郭紹介というより、各城郭に伝わるエピソードを紹介しています。
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西国の城 上巻=秋月城・佐賀城・萩城他

西国の城 上巻=秋月城・佐賀城・萩城他
出版社:講談社
発行日:1975年10月初版
ページ数:230P
著者:岩井護、白石一郎、滝口康彦、古川薫
定価:840円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
西日本新聞に昭和49年2月2日から昭和50年3月29日まで「西国の城シリーズ」として掲載されたものを書籍化。城郭紹介というより、各城郭に伝わるエピソードを紹介しています。
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描かれた郡山城展 -絵図にみる戦国の城と城下町-

描かれた郡山城展 -絵図にみる戦国の城と城下町-
編集・発行:吉田町歴史民俗資料館(現在の吉田歴史民俗資料館)
発行日:1993年10月初版
ページ数:68P
定価:不明
オススメ度:★★☆☆☆
「この郡山城や当時の吉田を研究する上で、重要な資料の一つに城絵図があります。現在知られている絵図は、約30点あまりありますが、いずれも江戸時代以降に描かれたもので大きくは2・3の系統に分かれます。したがって、同一のものの写しが数多く存在しています。これらの絵図中には、明らかな誤りや矛盾もありますが、細かく描写や記載事項を読み取ることにより、多くの情報を得ることができます。本展は、こうした絵図の分類を試みるとともに、城や城下町・江戸時代の宿場町や山河さらには当時の民衆のくらしや文化など、絵図に描かれたさまざまな情報を観察していこうとするものです。」

本書は、平成5年10月23日から12月7日まで開催された特別展「描かれた郡山城展」の解説図録です。多くの郡山城絵図が掲載されているが、残念ながらすべてモノクロなので、表紙以外は実際の絵図の色彩が判別できません。
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沖縄の城郭

沖縄の城郭
出版社:緑と生活社
発行日:1982年8月初版
ページ数:513P
著者:新城徳祐
定価:4,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「郷土に生まれ育って郷土を知らないということは誠に恥ずかしいことである。というのは、昭和5年の夏休みの頃とおぼえているが、沖縄県立第一中学校の兼島由明先生が数人の学生を引率されて今帰仁村の今泊に来られ、『北山城跡を案内して呉れ』といわれたので、当時、今泊部落の青年団長をしていた筆者が案内することになった。ところが、いろいろと質問があって満足に説明することができず、大変心苦しい思いをしたものであった。それからは郷里の大先輩の島袋源一郎先生や古老たちから話を聞いたり、調べたりしたものであった。このようなことが動機になったのであろうか、1955年の9月に文化財保護委員会に就職することができ、主として史跡と民俗芸能を担当することになった。」
本書は、文化財保護委員を務められた著者が沖縄の城跡についてまとめたものである。著者は序の中で調査不十分と謙遜してはいるが、沖縄の城郭をほぼ網羅している書籍は他にないのである。縄張図まではいえないが平面見取図か、または写真が各城にあり、現在では徐々に薄れていく各城の歴史を書き留めていることは貴重であろう。沖縄の城郭を調査する際は必携の一冊。
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宇都宮城物語

宇都宮城物語
出版社:下野新聞社
発行日:2007年3月初版
ページ数:217P
著者:福田三男
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
「関東の七名城とうたわれた宇都宮城。明治以降、宇都宮城跡はさまざまな利用がなされ、一時は市民の憩いの場として使われたりもした。しかし、わずかに残された堀跡も昭和四十年代にはすっかり埋め立てられ、かつての面影は完全に失われた。そんな折、市民の間からは宇都宮城を宇都宮のシンボルとして復活させようという声がわきあがってきた。宇都宮市当局も本丸跡の保存整備事業に着手。発掘調査などを経て、土塁や櫓の復元工事を進めてきた。その工事が平成18年度末には完成。すでにどっしりと重量感のある土塁や白壁が美しい櫓が市民の前に姿を現している。」

書評:
下野新聞の連載「亀が丘城物語」の書籍化したもの。もともと新聞記事なので、一つの項目は見開きで簡潔で、読みやすい。
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肥後古城物語

肥後古城物語
出版社:熊本日日新聞社
発行日:1982年5月初版
ページ数:233P
著者:荒木栄司
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
熊本日日新聞に連載した「肥後古城物語」「探訪・肥後路の女人伝承」、日本談義連載の「肥後戦国武将伝」を改稿して一冊にしたものであり、肥後戦国史のあらましがわかるよう構成されている。
元が新聞掲載記事なので、各項が簡潔で読みやすい。
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海路 第4号 九州の城郭と城下町[古代編]

海路 第4号 九州の城郭と城下町[古代編]
出版社:海鳥社
発行日:2007年2月初版
ページ数:208P
編集:「海路」編集委員会
定価:1,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
海からの視座で読み直す九州学という視点で発刊されている雑誌の第4号。今回は九州の古代の城郭である。特集分のページは118Pある。生涯学習の一環としての論文記事なので思ったより内容は本格的である。モノクロで文字が小さいこと以外はこの価格はお買い得と思える。
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福岡古城探訪

福岡古城探訪
出版社:海鳥社
発行日:1997年4月初版
ページ数:236P
著者:廣崎篤夫
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
私(著者)は、福岡県内1000ある古城跡のうち約700の城跡を歩き、平成7年に「福岡県の城」として約310城をまとめ出版することができた。今回は、県内の名の知れた城47城についての落城悲話などを中心にまとめたものである。
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