訳文解題:鶴田倉造
監修:松本寿三郎
発行:山崎信一
発行日:1998年11月9日
ページ数:151P
定価:1,500円
オススメ度:★★★☆☆
「本書はかつての乱に、将軍の名代として出陣した福山藩主水野勝成家臣の忠大夫が、子孫のために書き残した記録です。乱後五十年を経過した時点での記録だけに問題もありますが、かえって乱の全体像が明確になっている長所もございます。」
原文を右ページに、翻刻を左ページに配置し見やすい。
発行:唐津市
発行日:1994年10月22日
ページ数:91P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成6年10月22日から11月6日まで唐津市近代図書館美術ホールで開催された展覧会用の図録をかねて、唐津藩四百年記念として作成された冊子。
巻頭15ページを除き、多くはモノクロページなのが残念ではあるが、唐津藩の歴史を概観できる内容となっています。
続きを読む 唐津藩四百年記念 からつ歴史考
編集・発行:豊津町歴史民俗資料館
発行日:2002年2月19日
ページ数:30P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「豊前国は九州北部に位置するその立地環境から、古代には山陽道や瀬戸内海を通じて九州と近畿を結ぶ交通の要衝となっていました。そのため、東方の吉備や畿内地方から搬入されたものばかりでなく、西方では遠く大陸や朝鮮半島から輸入されたものが遺跡から数多く発見されています。今回の企画展では、奈良・平安時代を中心とする時代の道路やその周辺施設で発見された出土品に加えて、弥生・古墳時代に大陸・朝鮮半島や列島内の他地域から当地域に伝来した遺物を通して、古代の豊前国と他地域との人や物の交流のようすを考えていきたいと思います。」
平成14年2月19日から4月21日まで同館で開催された企画展図録。豊前国は本州からみると九州の入口に位置し、現在の福岡県・大分県にまたがる地域になります。本書では、豊前国にあった古代の古道について、周辺地域の遺跡発掘調査の成果を踏まえて考察しています。
編集・発行:都城市教育委員会
発行日:1998年3月31日
ページ数:56P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「当地の支配権をめぐって、中世から近世初頭には、激しい勢力抗争が繰り広げられましたが、市内にはその遺構として、城跡や館跡が数多く残されています。近年、さまざまな土地開発によって、それらの貴重な遺跡が破壊の危機にさらされています。そういった現状を踏まえ、都城市教育委員会では平成2年度から、市内の主要な中世城郭の縄張り調査と航空写真撮影を実施しているところです。本書はこれらの中世城館の現状についての調査報告書でありますが、今後、遺跡の保護をはじめ地域史研究のためにご活用いただければ幸いです。」
旧都城市を対象とした中世城館報告書です。この地方の城郭の特徴である複数の独立した郭を縄張図や写真から見ることができます。都城市教育委員会文化財課で購入できます。郵送販売もできます。
都城市文化財課 販売図書ホームページ
編集・発行:都城市教育委員会
発行日:1992年8月
定価:(南部・北部) 各500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成の合併前の都城市における遺跡分布を表示した遺跡地図です。南部版と北部版があります。遺跡地図は冊子となっているものが多いですが、本地図は1枚の図面となっています。その分、2枚並べると旧都城市の遺跡を一望できます。都城市教育委員会文化財課で購入できます。郵送販売もできます。
都城市文化財課 販売図書ホームページ
編集・発行:姶良町歴史民俗資料館
発行日:2006年10月13日
ページ数:129P
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「義弘の父島津貴久は薩摩半島に続いて大隈・日向も領国にしようとしました。その第一段階が蒲生氏攻めで、蒲生氏の支城岩剣城を攻めました。義弘はこの合戦で白銀坂に陣を構え、武功を挙げて初陣を飾りました。義弘はこの一連の合戦の最中から岩剣城での在番を命じられ、麓に館を構え平松城(重富小学校)と名付けました。」
本図録は平成18年10月13日から11月23日まで開催された特別展の展示図録です。島津義弘といえば関ヶ原の敵陣突破であろうが、本書は義弘の人生の節目節目で関係のあった姶良町の史跡を紹介しながらの図録である。予算の都合が半分がカラーページ、残りモノクロページである。中途半端な感もあるが、カラーの絵図や古文書などもあり雰囲気は十分に伝わる。姶良町歴史民俗資料館で購入することができます。
続きを読む 平成18年度開館20周年記念特別展図録 戦国武将島津義弘
編集・発行:姶良町歴史民俗資料館
発行日:2004年10月15日初版、2007年10月30日改訂版
ページ数:72P
定価:1,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「越前島津家の祖は、宗家島津家初代忠久の二男忠綱です。忠久が越前守護として補任され、忠綱が守護代として越前に住み、さらに忠久の嫡子忠義が越前国生部並びに久安保重富地頭職を得ました。その後忠綱の子孫は、越前国から播磨国下揖保で活躍しましたが、戦国時代に15代忠長が戦死し、その家は衰えました。そこで子孫は系図と文書を持参して宗家島津家の助力を得ようとして薩摩に来ました。今回は地名の由来となった越前島津家及び重富地区の歴史を紹介します。」
本図録は平成16年10月15日から11月23日まで開催された特別展の展示図録です。越前重富島津家で有名なのは幕末子が宗家を継いで国父となった島津久光であろう。島津分家の中でも筆頭とされた越前家の歴史について、写真がモノクロなのは残念だが現在タイムリーな一冊といえるのはなかろうか。図録として改定版が発行されているのも珍しい。姶良町歴史民俗資料館で購入することができます。
続きを読む 平成18年度特別展図録 越前(重富)島津家の歴史
編集・発行:姶良町教育委員会
発行日:1994年3月31日
ページ数:96P
定価:1,600円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「この報告書は、姶良町教育委員会が埋蔵文化財包蔵地として把握した中世城館跡の調査記録をまとめたものです。調査は、平成3年度から5年度までの3か年にわって実施しました。姶良町内には、戦国時代を中心とした中世の鹿児島の歴史を考える上で重要な岩劔城跡・平山城跡・建昌城跡などの城が築かれ、今でも往時の姿をよくとどめていると考えられます。本書が姶良町の文化財保護や歴史研究のために活用されることを期待します。」
鹿児島県姶良町の中世城館跡調査報告書です。調査の城館跡には調査当時の写真と縄張り図により遺構の残りの様子がよくわかります。姶良町歴史民俗資料館で購入することができます。
姶良町歴史民俗資料館刊行物ホームページ