肥後加藤侯分限帳 青潮社歴史選書4

肥後加藤侯分限帳
編纂者:山田康弘、高野和人
発行:青潮社
発行日:1987年3月31日
ページ数:154P+133P
定価:5,800円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「加藤清正の家臣を知る侍帳。戦国大名の家臣団その構成と職制!未発表の森本儀太夫本を初めて公刊。」
2つの分限帳(侍帳)を掲載。一国を任された戦国大名がどのくらいの家臣団を抱え、どのくらいの扶持を与えていたかがわかる貴重な資料です。「加藤清正」が好きだとしても、古文書に興味ない方にはお薦めしません。

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白山颪

白山颪
編集:副田平治
発行:石川県図書館協会
発行日:1932年10月15日
ページ数:65丁
定価:不明 300部限定 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
加賀の藩政期の出来事や噂話を収録している。虫食いがあったが、なんとか読める状態だったのでよかった。貴重な話を多く収録しているので加賀藩の研究には参考になりますよ。

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加賀万歳 副田平治

加賀万歳 副田平治
編集:副田平治
発行:加賀万歳復興会
発行日:1936年11月20日
ページ数:73丁
定価:2円(当時) 400部限定 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
加賀万歳の由来と歌詞50曲を収録している。貴重な本であるが、偶然入手できた。加賀万歳を研究するのであればまずここから始めるのがよい。

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西尾の三河万歳

西尾の三河万歳
編集:西尾市資料館
発行:西尾市資料館
発行日:2001年3月
ページ数:73P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は西尾市資料館の保管『三河万歳関係資料』の翻刻である。」
金沢には加賀万歳という古典芸能が残されている。その起源は越前万歳であり、さらに遡ることに三河万歳と言われている。その三河万歳の資料について翻刻されているのが本書である。本だけでは節回しがよくわからない。資料として音入りのCD-ROMでも付けてくれれば価値が上がるのに。
西尾市刊行物

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特別展 伊予の城めぐり -近世城郭の誕生-

特別展 伊予の城めぐり -近世城郭の誕生-
編集:愛媛県歴史文化博物館
発行:イヨテツケーターサービス株式会社
発行日:2010年10月6日
ページ数:137P
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本展覧会では、伊予の城郭について、絵画資料や古文書などにより紹介します。あわせて城主の遺品や城下町に関わる資料、また築城者である藤堂高虎・加藤嘉明・脇坂安治らについても取り上げます。展示室から伊予の城めぐりをお楽しみください。」
本書は、同館で平成22年10月6日から12月5日まで開催された特別展の展示図録です。カラーで絵図や古書が並び、初めて見るものも多く楽しいですね。発行部数が少なかったのかすでに品切れのようです。「西條誌」の山城の絵や、宇和島城の海が埋め立てられていく絵図の変遷が興味深いものでした。

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足利城物語

足利城物語
著者:松島正見
発行:足利城物語出版後援会
発行日:1971年8月15日
ページ数:110P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「私はこう考える。なつかしい故郷、それは郷土人のものでなければならない。それ故、郷土史についても、これが少数の史家の独占物であってもならないし、また高価な、読みにくい、骨とう品的な存在にしてしまってもならない。一般大衆が、よろこんで読み、たやすく手に入り、安価で、ちょっとポケットにも入るようにし、少しでも、生活にプラスになるようなものでなければならないと信じている。」
まえがきにある著者の思想に感銘を受けた。内容は史実を簡潔に並べていくというもので、「物語」とはいえ、小説のような虚実が入り込んでいるわけではない。郷土の歴史を学ぶに本当にちょうどよいものであろう。著者は本書の先に「桐生城物語」を書いているようですが、すでに40年前の小冊子となってはなかなか入手は困難なようです。

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埼玉の城址めぐり

埼玉の城址めぐり
編著者:西野博道
発行:幹書房
発行日:2010年11月
ページ数:171P
定価:1260円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「関東管領・上杉一族の城、「のぼうの城」のルーツ、武蔵で有数な勢力を誇った武士団…。訪ねてみたい埼玉の城址30か所を、史話・伝説を交えて紹介する。」
本書は「埼玉の城址30選」「続・埼玉の城址30選」に続く3冊目になります。精力的に県内の城跡を紹介していますが、見習いたいところです。ようやく一般にも中世城郭の楽しみが広がってきたところですが、埼玉近郊にお住まいの方は本書片手に城館散策などいかがでしょう。
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加藤嘉明と松山城

加藤嘉明と松山城
著者:日下部正盛
発行:愛媛新聞サービスセンター
発行日:2010年9月
ページ数:184P
定価:1260円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「賎ケ岳七本槍として名高い、初代伊予松山藩主・加藤嘉明。転戦に明け暮れ、立身出世を成し遂げた戦国武将の知られざる生涯をつづる。加藤嘉明像と松山城のカラーグラビア、コラム、年表も収録。」
書名には「松山城」とありますが、大部分は加藤嘉明の伝記となっています。賤ヶ岳七本槍として有名な加藤嘉明ですが、加藤清正、福島正則にくらべるとメインで取り上げられることは少ないですね。ということでは、藩主となった松山で出版されることは郷土の歴史を広めるためにも有意義ですね。
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伊那の古城 改訂版

伊那の古城 改訂版
著者:篠田徳登
出版社:ほおずき書籍
発行日:1971年3月初版、2010年9月改訂版
ページ数:379P
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「著者のライフワークとして昭和39年から『伊那毎日新聞』に連載されていた「古城物語」を集成。羽場城、松島城、上ノ平丸山城など、上伊那地方にある古城の歴史をまとめた城塞記録史。著者による挿画も豊富に掲載。〔初版:伊那毎日新聞社 1971年刊〕」
旧版より文字が大きくなっているそうな。初版発行時期の特徴として文章中心ですが、随所に挿入されているイラストに味がありますね。著者自らが現地をめぐって集めた情報ということだけあり、とても詳細な城案内となっています。伊那地域の城に興味ある方は持っていて損はないですよ。
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私説 弘前城ものがたり -知られざる築城の謎-

私説 弘前城ものがたり -知られざる築城の謎-
著者:田澤正
出版社:北方新社
発行日:2010年11月
ページ数:121P
定価:1,260円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「弘前城は、為信嫡男信建が慶長8年に築城を開始し、志半ばで没したのち、慶長12年に為信が完成させた−。従来説と異なる築城の経緯と、幻の2代藩主信建の実像に迫る。『陸奥新報』連載を大幅に加筆して単行本化。」
こういう通説に横槍を入れるような本も歴史本として楽しいです。記事として作成されただけあって読みやすく、写真が多いところもおすすめです!
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