城郭と中世の東国

城郭と中世の東国
出版社:高志書院
発行日:2005年11月初版
ページ数:362P
編者:千葉城郭研究会
定価:5,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は千葉城郭研究会の二十周年を総括した論文集である。この二十年は、中世東国史研究の飛躍的進展があり、城館研究にも大きな発展がみられた。新たな史料の発見と従来の研究の見直しが相次ぎ、それにともない中世史全体の底上げが図られたのである。城館も、多様な歴史資料の一つとしてようやく研究の対象と認知され、いまや城郭史学として、独立した研究分野をも形成しつつある。」
執筆している方は千葉県を中心に城郭研究をフィールドワークとしている方々なので、内容が専門的ではあるが、房総の城郭に興味のある方、城郭研究の最前線に触れたい方にはお勧めしたい。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 城郭と中世の東国

とちぎの古城を歩く 兵どもの足跡を求めて

とちぎの古城を歩く 兵どもの足跡を求めて
出版社:下野新聞社
発行日:2006年10月初版
ページ数:242P
編者:塙静夫
定価:1,900円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、栃木県内に築かれている城館跡を探訪するためのガイドブックである。難しい地名や人名にはルビが振られていて読みやすい。写真付きで108城館、巻末の一覧で106城館紹介されている。各城館の歴史や現状などが記載されているが、地図が地区ごとのブロック単位の地図にポイントされているにすぎず、現地まで辿り着けるかどうかが問題である。「古城を歩く」と題している以上は、現地までの案内地図、や現地を歩くポイントの図などがあるとよかったと思う。写真もフルカラーで高い価格ではないので、一冊持っていてもよいでしょう。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む とちぎの古城を歩く 兵どもの足跡を求めて

図説中世の越後 春日山城と上杉番城

図説中世の越後 春日山城と上杉番城
出版社:野島出版
発行日:1998年3月初版
ページ数:301P
著者:大家健
定価:6,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「上杉氏の会津移封には、豊臣政権から、検地により登録された農民はその地にとどめ置かねばならないと命ぜられていたにもかかわらず、上杉氏とともに多数の農民が会津に移動し、耕作者のいない田畑が各地に出現した。後から入ってきた堀氏は命令違反であると訴えているが、これはまだ兵農分離が進んでいなかった証しであり、反面、会津移封によって越後国の中世が終わり、今の越後国の人々の新しい歴史が始まったことを意味する。この越後国の中世末はどのようであったかを、当時の人々の生活の拠り所であり、保存状態も良い城跡を中心に、少ない資料で再現してみたのが本書である。」
今に残る城跡から中世の歴史を紐解こうとしている。多くの縄張り図や写真が掲載されている。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 図説中世の越後 春日山城と上杉番城

開館10周年記念特別展 天下人の時代

開館10周年記念特別展 天下人の時代
発行日:1992年10月初版
ページ数:51P
編者:山梨県立考古博物館
定価:800円(5%税込) ※現在特別価格200円で販売中
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
山梨県立考古博物館の開館10周年記念特別展として1992年10月13日から11月23日まで開催された「天下人の時代」の展示図録である。甲府城の発掘調査で発見された金箔瓦に関連して全国の金箔瓦の事例を紹介している。
残部があれば山梨県考古博物館(山梨県埋蔵文化財センター隣)で購入することができる。
山梨県考古博物館の案内

続きを読む 開館10周年記念特別展 天下人の時代

四国の城と城下町

四国の城と城下町
出版社:愛媛新聞社
発行日:1994年7月初版
ページ数:187P
編者:井上宗和
定価:3,690円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「四国は”城のメッカ(聖地)”である。ここでいう『聖地』とは、四国には日本列島における古代から近世に至る間の、あらゆる時代の城の遺構が見られるということである。四国には、これら古代から近世に至る城の遺構が数多く、しかも良好な状態で残っている。さらに、わが国の水軍の歴史を知る上では最も重要な”水軍の城”の遺構もあり、瀬戸内海という文化圏に発生した『瀬戸内海型城郭』と呼称しうる城の類型も残している。古代の城の顕著な遺跡としては、波方(愛媛)・屋島(香川)・城山(同)がある。中世城郭の遺構には、湯築(愛媛)・九十九山(香川)・一宮(徳島)・岡豊(高知)などがある。近世の城と城下町としては、今治・松山・大洲・宇和島・高知・徳島・高松・丸亀の各城が挙げられよう。そのほかにも数多くの遺構と城下町や陣屋町がある。」
四国の名城を探訪し、城下町の風物・歴史を写真300余点とともに綴っている。写真が多く興味深く読み進めることができる。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 四国の城と城下町

箱根をめぐる古城30選 箱根叢書7

箱根をめぐる古城30選 箱根叢書7
出版社:神奈川新聞社
発行日:1987年3月初版
ページ数:358P
著者:小田原城郭研究会
定価:920円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「この本は、箱根山とその山麓一帯に点在する古城の中から、30箇所をえらんで解説しています。その範囲は、神奈川県西部のほぼ全域をおおい、さらに静岡県下では、小山町・御殿場市・裾野市・長泉町・三島市・清水町・函南町におよぶことになりました。この本が、この地方の古城をたずね歩くかたがたの案内書として役立ち、そしてそれが失われたこの地方の歴史の発見につながることを、私たちはひそかに念願しています。」
箱根一帯の古城の歴史、遺構、みどころなどを解説する。新書版なので携帯しやすい。残念ながら入手困難な状態であり、私は古書で入手した。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 箱根をめぐる古城30選 箱根叢書7

ひょうごの城紀行・上 のじぎく文庫

ひょうごの城紀行・上
出版社:神戸新聞総合出版センター
発行日:1998年4月初版
ページ数:302P
編者:朽木史郎、橘川真一
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「兵庫の城と言えば、多くの方が、姫路城を連想されるであろう。たしかにこの城は、兵庫県を代表するだけでなく、日本の名城中の名城であり、平成5年には、世界文化遺産として、わが国の第1号に登録され、まさに世界の名城の一つとなった。しかし、姫路城だけが兵庫の城ではない。瀬戸内から日本海まで、古来、一畿三道、旧5ヶ国に広がる兵庫県土に培われた人びとの歴史は、日本史の縮図であると言われるように、近世19藩の城をはじめ、戦国合戦の舞台となった城は勿論、城史も城主も分らない遺構を、数えると千城を越え、兵庫県は、城の博物館と言っても過言でなかろう。」
上下巻で71城、上巻では36城紹介する。

[amazonjs asin=”4875214952″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”ひょうごの城紀行 (上) (のじぎく文庫)”]

続きを読む ひょうごの城紀行・上 のじぎく文庫

ひょうごの城紀行・下 のじぎく文庫

ひょうごの城紀行・下 のじぎく文庫
出版社:神戸新聞総合出版センター
発行日:1998年12月初版
ページ数:290P
編者:朽木史郎、橘川真一
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書に収録の城は、凡例に述べたように、兵庫県内に所在する中世以来、千余の中から71城を選んでいる紀行しているが、全国に城の数は、つい二十数年前には二万とも三万とも推定され、近年では五万を越えるとさえいわれるようになった。上巻の巻頭に『兵庫県は、城の博物館である』と述べた。今日の博物館は、古いものをケースの中に陳列するだけでなく、そのものに語らせ、先人の知恵を学び、よりよい暮しの文化創造の糧にすることが使命であるように、県内各地の城跡を身近な博物館として甦らせ、生涯学習の場に活用してほしいとの願いでもある。」
上下巻で71城、下巻では35城紹介する。

[amazonjs asin=”4343000338″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”ひょうごの城紀行〈下〉 (のじぎく文庫)”]

続きを読む ひょうごの城紀行・下 のじぎく文庫

北国街道の城

北国街道の城
出版社:北國新聞社
発行日:1993年4月初版
ページ数:236P
著者:塩照夫
定価:2,136円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回は日本の城の中の北陸道(北国街道)の城にスポットをあて、日本の城の歴史の流れの中でその系譜を明らかにしようとしたものである。若狭・越前・加賀・越中・越後と通る北陸道は、京都や江戸から北国に向かう道ということで、北国街道または奥州街道とも称された。現在の県にすれば、滋賀・福井・石川・富山・新潟・長野になる。」
北国街道沿いの城を歴史や構築物の視点から分類するという方法で書かれている。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む 北国街道の城

かながわの城 かながわ・ふるさとシリーズ44

かながわの城
出版社:かもめ文庫
発行日:1993年9月初版
ページ数:144P
著者:三津木國輝
定価:680円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
神奈川県は武家政治発祥の地で、建久三年(1192)には鎌倉に幕府が置かれ、その後室町幕府の鎌倉府、さらに戦国時代には関八州を制した小田原北条氏の本拠が小田原に置かれるなどして、これらに関連する多くの城が設けられた。これらをすべて掲載することは無理なこと。そこで比較的遺構の残っているものと、有名な合戦が行われた所、江戸時代に存在したものの中から選び、その他重要と思われる城館については、末葉にその所在を記載した。
この書籍をAmazonで購入する この書籍を楽天ブックスで購入する この書籍をbk1で購入する

続きを読む かながわの城 かながわ・ふるさとシリーズ44