発行元:滋賀県立安土城考古博物館
発行日:2003年10月11日
ページ数:111P
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
2003年の秋季特別展を収録した解説図録。織田信長が一向衆と比叡山延暦寺、そしてキリスト教などの宗教勢力とどう向き合ったのかをテーマにする展示。
本書は安土城考古博物館で購入できます。
安土城考古博物館ホームページ
カテゴリー: 郷土史
四季の兼六園
発行:青柳書房
発行日:不明 昭和50年代か?
ページ数:100P
著者:新蔵正(兼六園観光協会会長)
定価:250円(当時)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
見開きで写真と解説文という構成で兼六園の名所を紹介するガイドブック。製作年代が不明だが、巻末の石川県観光地図を見ると今は廃線になった電車路線が書かれていることから古いものだとわかる。写真はモノクロが基本だが、ちょうど中程に霞ヶ池と夕顔亭のカラーページが2ページだけある。購入した古書店にはこれより厚い紙質のものがあったので、時代が下るにしたがって良質の薄い紙を使用できるようになったのだろう。各ページの写真はページ一杯であり、絵葉書と同サイズとも言えるため写真集として購入してもよいかも。
津幡町のみてあるき
編集・発行:津幡町教育委員会
発行日:1992年3月初版
ページ数:165P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「津幡町の文化財に関しての資料は、津幡町史をはじめとして多くの本に掲載されています。しかし、これまでは重複を避ける方向で編集を行ってきた結果、既に絶版となってしまった本もあるようになりました。そのため、町の文化財を一堂に会した冊子を編集すると共に、新しく津幡町にこられた方々に津幡町の文化財を紹介するガイドブックを作成いたしました。」
石川県河北郡津幡町の文化財や史跡を紹介するガイドブック。説明は簡潔であるが、写真がカラーになってみやすくなった。2002年に加茂遺跡などを加えて第二版が出たようです。
真言宗別格本山 那谷寺
富山県婦中町 堀Ⅰ遺跡発掘調査報告
編集・発行:婦中町教育委員会
発行日:1996年3月初版
ページ数:29P+図版10P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「婦中町熊野地区にある堀Ⅰ遺跡は、神通川と井田川に挟まれた広々とした水田地帯にあります。この一帯では、広域にわたり県営公害防除特別土地改良事業による汚染田の復元工事が行われてきました。当教育委員会ではそれに先んじ、埋蔵文化財の調査を進めて来ており、今回の堀Ⅰ遺跡の調査もその一つにあたります。試堀調査では、塚状遺構に中世の蔵骨器が密集して埋められているのが確認されました。これは県内でも稀なものであり、今後の研究の手がかりになる貴重な資料であると判断されたため、当教育委員会ではこの塚状遺跡を保存・整備することに致しました。」
報告書のなかで北陸における中世墓の形態・変遷について考察されている。
安吉遺跡発掘調査報告(3) -町道生源寺赤井線造成に係る埋蔵文化財発掘調査報告-
富山県婦中町 小倉中稲遺跡発掘調査報告
黒河西山遺跡発掘調査報告
編集・発行:小杉町教育委員会
発行日:1989年3月初版
ページ数:26P+図版14P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「富山県のほぼ中央部に位置する小杉町南部の射水丘陵は、県下でも埋蔵文化財が最も集中する地域として知られております。この地域は、北陸自動車道小杉インターチェンジ・小杉流通業務団地・県民公園太閤山ランド・都市計画街路等の開発事業に先立って埋蔵文化財の発掘調査が実施されております。本書に収録した黒河西山遺跡は、射水丘陵地帯と平野部の接点に位置する遺跡です。この調査で、奈良時代から平安時代の炭焼窯・須恵器窯の遺構が確認され、周辺地域の生産遺跡との関連を知るうえでの貴重な資料といえるでしょう。」
脇方谷内出中世墓 氷見市埋蔵文化財調査報告書第31冊
編集・発行:氷見市教育委員会
発行日:2000年5月初版
ページ数:28P+図版4P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「氷見市街地からほぼ真北の方角に見える石動山は、付近に比肩する山がなく、四周山麓ならびに海上はるかより仰ぎ見ることができ、古代・中世・近世と、幾多の変遷をたどりながらも、北陸を代表する山岳信仰遺跡のひとつとして、あがめられてきました。石動山の大部分は石川県鹿島町に含まれますが、氷見地域も大きな影響を受けており、それを今に伝えるものとして、市内各所に数多くの残された中世石造物があります。石動山麓に位置する脇方谷内出中世墓も、そうした石造物が残された場所として、古くから知られておりましたが、このたび急傾斜地崩壊防止工事に伴って、発掘調査を実施しました。」
石動山信仰遺跡のひとつとなる中世墓の発掘調査報告書です。中世の墓の一形態を知ることができる。