出版社:中央公論社
発行日:1988年12月初版
ページ数:198P
著者:村井益男
定価:540円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「いまから八百年前、草深い原野に、豪族江戸氏が築いた館は、太田氏、上杉氏と主を変え、家康の関東転封によって天下人の居城となった。天下あげての城普請は、当時の築城術の粋があつめられた。きびしい見附、堅くるしい殿中のお勤め、嫉妬と陰謀の大奥、御添寝まで侍る将軍の夜の生活など複雑な幕府の中枢として機能してきた。やがて維新の城明渡しにより、禁裡として雲上の存在になってゆく。綿密な史料考証による江戸城物語。」
カテゴリー: 郷土史
中世北陸の城館と寺院 第15回北陸中世考古学研究会 資料集
河後森城の発掘と歴史
出版社:八重垣書房
発行日:1997年6月初版
ページ数:360P
編者:矢野和泉
定価:2,095円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「愛媛県松野町松丸の河後森城跡は、県下最大の面積と規模を持ちながら、数百年草深い廃城となって顧みられることはなかった。その史跡が国指定文化財の栄光に輝くとは誰が予想したであろう。ここまでの発掘に努力された森光晴・宇都宮政徳先生はじめ多くの関係者に深い敬意を捧げる。」
本書は、著者が愛媛県北宇和郡松野町の広報紙「広報まつの」に連載した記事をまとめて、加筆修正したものに資料を追加したものです。著者の私論も含めて河後森城に関して非常によくまとめられています。改訂版が出ているようですが、頁数が変わらないので加筆されたものではなく、誤字を修正したものではないかと思います。現在絶版で入手が難しいのが残念です。
史跡彦根城
近江の文化財教室 合本1
発行:滋賀県文化財保護協会
発行日:1982年3月初版
ページ数:230P
定価:1,400円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「当協会では県内の文化財を広く紹介して、文化財に関する認識を深め、愛護していただくことをねらいとして、毎号テーマをきめて平易に解説して発行したのが『文化財教室シリーズ』であります。昭和50年9月にその第1号を創刊して以来50号を数えるに至りました。一冊に収録したものをという要望も高まり、ここにとりまとめることができました。」
一つのテーマ2~5ページでまとめられ、滋賀県の主な文化財を概観できる。現在合本4冊目まで発行されている。
財団法人滋賀県文化財保護協会 販売図書ホームページ
世界の遺産 姫路城
出版社:神戸新聞総合出版センター
発行日:1994年8月初版
ページ数:254P
編者:播磨学研究所
定価:1,700円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「播磨学研究所では、姫路城が世界文化遺産に指定されるのを機に、1993年10月から12月にかけ、姫路城の再発見を促す願いを込めて、姫路市文化センター、姫路独協大学を会場に、『播磨学講座・世界遺産としての姫路城』を開催しました。講師を快く引き受けて下さった先生方はもちろん、予想を越えて参加していただいた多くの受講者の熱意に支えられ、充実した公開講座になったと考えております。本書は、この播磨学講座における講演を一冊にまとめたものです。日本文化の国際的位置付けとその中における姫路城の文化史的意味をはじめ、建築美の秘密、そして城をとりまく多彩な人間模様などが多角的に語られています。姫路城の『巨大さ』を改めて浮き彫りにするとともに、世界遺産としての条件を申し分なく満たしていることも明らかになったはずです。国際的な視野も含めて、姫路城を中心に総合的に解明した初めての書ではないかと密かに考えています。」
史話 明石城 のじぎく文庫
広島城四百年
みよしほたる文庫3 柳沢吉保の実像
発行:三芳町教育委員会
発行日:1996年3月初版
ページ数:159P
著者:野澤公次郎
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「元禄の巨星柳沢吉保、権力の中枢にあったが故に悪役に仕立てられ、今日なお虚像がまことしやかに語られている。そんな虚像に、著者渾身の力を込めて、快刀乱麻の筆致で吉保の実像を綴る。」
自治体による本書はふるさと学習の一環で作成されたものであろうが、史料に基いた歴史書となっておりお買い得である。興味ある方は柳沢文庫でも購入できます。
柳沢文庫 出版物ホームページ
大和郡山歴代城主伝
発行:郡山城史跡・柳沢文庫保存会
発行日:1994年7月1日初版
ページ数:21P
編者:森田義一
定価:300円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
大和郡山城の城主となった人物を筒井順慶から柳沢保申まで順に簡潔に解説している。興味ある方は柳沢文庫で購入できます。
柳沢文庫 出版物ホームページ