監修:長谷川成一
出版社:清文堂
発行日:2011年1月
ページ数:270P
定価:2,700円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「2011年に築城400年を迎える弘前城。北の大地に台頭した新興近世大名の居城から、軍都、学都への歩みをたどる。『東奥日報』連載をもとに書籍化。」
今年築城400年祭が開催されている弘前城。とてもタイムリーな発売です。元は新聞記事ということだが、侮るなかれ!なかなかに本格的な内容となっています。弘前城の現代までの歴史を知ることができますよ。
カテゴリー: 郷土史
ひょうごの城 新版
編者:橘川真一、角田誠
出版社:神戸新聞総合出版センター
発行日:2011年2月
ページ数:527P
定価:3,200円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「世界文化遺産の姫路城をはじめ、赤松氏ゆかりの中世山城や“天空の城”として人気の高い竹田城など、日本でも有数の城をもつ兵庫県。厳選81城の築城・落城にまつわる歴史や城の遺構を、豊富な写真・図版とともに探訪する。〔初版のタイトル:ひょうごの城紀行〕」
1998年に「ひょうごの城紀行」として上下2巻で発行された書籍の改訂増補版であるが、前書が古書としても入手困難になっている現状では待ちわびた再販ということになるだろう。紹介されているのは、藩陣屋、砦、砲台などを含む81城で、今回巻末の「兵庫県の城郭一覧」が加筆されているようです。
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江戸の大名屋敷を歩く 祥伝社新書
著者:黒田涼
出版社:祥伝社
発行日:2011年6月
ページ数:323P
定価:1,100円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「六本木ヒルズ、ミッドタウン、後楽園、築地市場、水天宮…。あの人気スポットも昔は大名屋敷だった! 江戸が身近になる13の探索コースを、ルートマップ、歩行時間の目安などのデータとともに紹介。」
前作「江戸城を歩く」から2年、今作は大名屋敷がテーマとなっています。前作を手に江戸城の遺構を歩き回りましたが、今作も楽しそうですよ。距離が長くなったためか、3時間を越えるルートが多いです。この片手に東京を歩けば、街歩きが楽しくなりますよ。
天守再現!これが江戸城だ! 別冊宝島
出版社:宝島社
発行日:2011年5月6日
ページ数:111P+DVD1枚
定価:980円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「安土城以来の城の集大成であり、巨大な平和の象徴でもあった江戸城の天守。そのすべてを天守編と城郭編に分けて、豊富なCG画像と資料とともに詳しく解説する。江戸城増改築年表も収録。」
DVDに収録されているのは表紙を飾っている3代家光の寛永度江戸城です。江戸城は3度建てられ、この家光の寛永度江戸城が最も巨大だったことで知られているが、外観のCGはわずかで、ほとんどは内部の廊下や部屋のCGとなっている。内部をCGとしたものは少ないので貴重であるが、内部ばかりでは城の巨大さは感じられないので、せめて城から城下を覗くくらいのCGがあっても良かったのでは。さらにどんどん上階へ登りながら、最上階へ到着する前にCGが終わってしまう・・・これは余韻なのか?
まあ、この価格でCGのDVDを購入したと思えば高くない買い物かな。
若狭小浜藩 大老酒井忠勝とその家臣団
編集:福井県立若狭歴史民俗資料館
発行:福井県立若狭歴史民俗資料館
発行日:2009年10月17日
ページ数:77P
定価:1,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「このたび、小浜藩の歴史と文化を紹介する特別展を開催させていただくはこびとなりました。小浜藩についての本格的な展覧会は、地元では昭和九年に開催されて以来、初めてとなります。三河以来の譜代大名で小浜藩主であった酒井家と藩主を支えた藩士は、酒井忠勝公の若狭国初入国以来、明治四年の廃藩置県で小浜藩がなくなるまでの二百三十年余の間、一貫して小浜藩の存続と発展に寄与してきました。小浜藩がたどってきた軌跡は、今日もこの地域の文化に大きな影響を与えています。」
同館で平成21年10月17日から11月15日まで開催された展示図録。江戸時代通して一大名家が支配した小浜藩の歴史と文物を概観できます。
雲州松江の歴史をひもとく 松江歴史館展示案内
出版社:松江歴史館
発行日:2011年3月19日
ページ数:122P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「松江歴史館の基本展示図録。江戸時代の松江城と城下町、開府以前の松江、松江藩士のルーツ、松江藩を支えた産業、不昧が育てた松江の文化、地下に眠る家老屋敷跡などを豊富な写真や資料で紹介する。」
今年3月19日に松江城に隣接して開館した松江歴史館の展示図録。フルカラーで松江の歴史を概観できますよ。
歴史REAL vol.3 江戸城の謎に迫る!
最上義光歴史館開館記念展図録
発行:山形市教育委員会
発行日:1989年12月1日
ページ数:109P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
山形市の最上義光歴史館の開館記念展の図録。69点の宝物に加え、系図や年譜を掲載し、最上義光公の資料集として使用できる。
続きを読む 最上義光歴史館開館記念展図録
越中中世城郭図面集Ⅰ 中央部編(富山市・中新川郡・射水市)
著者:佐伯哲也
出版社:桂書房
発行日:2011年3月
ページ数:127P
定価:3,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「南北朝時代以降に築城され、慶長20年以前に廃城になった越中の中世城館の詳細な平面図(縄張図)を掲載。1は、富山市・中新川郡(上市町・立山町)・射水市の城館を収録。」
こういう本が市町村からではなく、地方出版社から出るようになったのは中世城館の愛好者が増えたということなのでしょうね。特に北陸は他地方に比べてまだまだという感がありますので、本書の発行で盛り上がればよいなーと思います。内容は富山県中部の城館の縄張図です。大きく掲載されているのは評価できますが、A4サイズでは持ち運びが不便ですね。続編の2冊は2年後だとか、楽しみです。