「兼六公園」の時代

「兼六公園」の時代
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:2001年9月8日
ページ数:32P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本図録は、石川県立歴史博物館が平成13年9月8日から11月11日まで開催する企画展『兼六公園の時代』の解説図録です。」
金沢市内の古書店で見つけましたが、兼六園についての絵図や絵葉書が多数掲載されています。貴重な資料もあり、当時実物を見れなかったのが残念です。
石川県立歴史博物館

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角間 金沢大学総合移転用地内埋蔵文化財調査報告

角間 金沢大学総合移転用地内埋蔵文化財調査報告
編集・発行:金沢大学遺跡調査委員会
発行日:1989年3月25日
ページ数:112P+図版19P+付図7枚
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢大学総合移転実施特別委員会の下部機関である遺跡調査委員会は、昭和62年11月に金沢市角間地区の約9.1haに及ぶ金沢大学総合移転用地全域の発掘調査をふくむ、すべての調査を終了した。この調査は、移転用地内における埋蔵文化財の事前調査を主とするものであったが、昭和58年10月から、移転予定地区全域について、予備調査を開始したのに始まり翌59年4月から、本格的調査を行ったのである。
 金沢大学が総合移転する角間地区は、今まで埋蔵文化財等の調査が行われたことがなく、『周知の遺跡』はもとより、埋蔵文化財に関する発見、報告もなく歴史的には、未解明な点を多く残した地域であった。しかし、今度の調査によって、角間地区から若松地区にまたがる、総計実長約600mに及ぶ隧道遺構が発見されたことや縄文時代の遺跡、『乾場山遺跡』が確認されたことは、山林、原野とわずかな水田、畑地のみであったこの地区に古くから人々が住みつき、生活していたことを物語る貴重な資料の発見であった。とりわけ、この乾場山遺跡は、縄文時代も終末に近い頃のものと考えられるが、遺跡の立地が極めて特異な状況にあったこと等から、その考古学的意味も大きいといわねばならない。」

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此隅山城を考える 第5集 国史跡指定記念特集 此隅山城と有子山城

此隅山城を考える 第5集 国史跡指定記念特集 此隅山城と有子山城
編集・発行:出石有子城・此隅山城の保存を進める会
発行日:1994年3月初版
ページ数:137P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回は此隅山城と有子山城の国指定文化財をお祝いする記念号として第5集を発行します。昨年と一昨年に企画しました『城と町並み保存を考える歴史講演会』の記録をまとめて冊子にしました。此隅山城と有子山城をより深く理解するための内容になっています。」
今号も講演会の記録を掲載したものですが、号が進むにつれ印刷状態が良くなっています。巻頭カラーの写真と復元イラストはいいです。講演内容は専門的です。

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此隅山城を考える 第3集 山名氏と但馬の城、有子山城調査報告書

此隅山城を考える 第3集 山名氏と但馬の城、有子山城調査報告書
編集・発行:出石有子城・此隅山城の保存を進める会
発行日:1990年7月初版
ページ数:120P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「昨年(1989年)7月、但馬山名氏の歴史や此隅山城、有子山城を学習する講演会『山名氏と但馬の城』を企画しました。この講演会の記録をまとめ、さらに有子山城の調査報告書を入れて本書を作りました。調査の中で、此隅山城だけでなく有子山城の歴史的価値もこれまで以上に高まりました。」
シンポジウムの記録と有子山城の調査報告書として縄張図が掲載されています。

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此隅山城を考える 第2集 シンポジウム但馬の山城

此隅山城を考える 第2集 シンポジウム但馬の山城
編集・発行:但馬此隅山城の保存を進める会
発行日:1988年3月初版
ページ数:92P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「但馬此隅山の保存を進める会という団体運動が、保守的色彩の強い出石の町に発足したのは1986年秋のことであった。当初、文化財保護行政に対する『異議申し立て』という組織がもつ必然的な特徴から、会員のみならず、多くの同好の士たちがその存続に危惧の念をもっていたとしても過言でなかろう。しかしながら、自主的な学習活動は単なる机の上での学習のみならず、巻尺や地図を手に現地を踏査し、その調査成果を広報活動によって地元に還元していくという活動は、着実に定着していったと評価できる。
 こうした活動の一貫として、今回のシンポジウムの開催は位置付けられる。だが、会の力量や現状、何よりも研究の現段階の総括といったことから、時期尚早との声もないわけではなかった。基調講演には、但馬の山城とりわけ竹田城に精力的に取り組み、また石垣や最近の『畝状竪堀』の調査研究で新境地を開拓してこられた北垣氏をお招きしたものの、残りの発表者はすべて但馬の研究者たちで、まさに『手作り』によって成功させたシンポジウムであった。」
シンポジウムの開催から本書の作成まで会員の手作り感があふれる。内容は専門的であり、写真の質が良ければさらに良かったと思う。

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茨城の古城 県央・県北の古城興亡史

茨城の古城 県央・県北の古城興亡史
出版社:筑波書林
発行日:1990年1月初版
ページ数:176P
著者:関谷亀寿
定価:1,600円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「中世茨城の県央・県北の歴史は、一体どのようであったのであろうか。それは、県内各市町村が今ももっている古城興亡史の中にその史実が秘められている。実は、筆者の生家の裏山にも、中世武士の矢場跡があり、また、西方三百米の山地や、東方七百米の台地にも、中世古城の城址や戦蹟があり、少年時代にはよくこの山に登って遊び、感多く何か教えられるものが多かった。筆者は、こうした心が遠因となって、こうした郷土の古城の興亡史とその系譜を研究したい心にかられ、自分の町から隣接の町村まで、そして、県央・県北の各市町村までも調べてみる気持になった。」
各城の歴史と城主の系図を中心に掲載する。歴史は各町村史や郷土史、系図集などからまとめているが、よく調べてある。地元出版社のためか入手が困難である。

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特別展 飯綱信仰 -羽ばたく飯綱三郎天狗-

特別展 飯綱信仰 -羽ばたく飯綱三郎天狗-
編集・発行:いいづな歴史ふれあい館
発行日:2006年7月29日
ページ数:42P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本冊子は、平成18年7月29日から9月10日までを会期とする、飯綱三郎天狗イベント実行委員会主催、いいづな歴史ふれあい館特別展『飯綱信仰~羽ばたく飯綱三郎天狗』の展示図録である。」
本書は牟礼村と三水村の合併を記念して全国に普及した飯綱信仰を特集した企画展の展示図録です。飯綱町広報紙に掲載された漫画「飯綱今昔物語」も楽しめます。本書は、飯綱町のいいづな歴史ふれあい館で購入することができます。
いいづな歴史ふれあい館 販売図書一覧ページ

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特別展 飯綱町の戦国乱世

特別展 飯綱町の戦国乱世
編集・発行:いいづな歴史ふれあい館
発行日:2007年7月28日
ページ数:40P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本冊子は、平成19年7月28日から11月4日までを会期とする、いいづな歴史ふれあい館特別展『飯綱町の戦国乱世』の展示図録である。」
本書は平成19年NHK大河「風林火山」にちなんで開催された企画展の展示図録です。地元ゆかりの芋川氏・島津氏に関する展示品が掲載されています。飯綱町広報紙に掲載された漫画「飯綱今昔物語」も楽しめます。本書は、飯綱町のいいづな歴史ふれあい館で購入することができます。
いいづな歴史ふれあい館 販売図書一覧ページ

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田上下土浮遺跡・芋川氏館跡(第3次)発掘調査報告書

田上下土浮遺跡・芋川氏館跡(第3次)発掘調査報告書
編集・発行:三水村教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:62P+図版16P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「下土浮遺跡は芋川田中と中峯の水田地帯に位置し、平成14年芋川氏館跡発掘調査員が周辺探索中に、芋川バイパス工事現場より平安時代の土器の破片数点を発見し教育委員会に報告がありました。付近には芋川氏館跡がありまた、小野遺跡の延長線であることを考慮し、文化財調査委員会に文化財指定の諮問をいたし試堀調査を実施しました。埋蔵文化財として登録すべきとの答申をいただき『田中下土浮遺跡』と命名し一円を地域指定いたしました。発掘調査は県道長野荒瀬原線のバイパス化に伴い施工される道路敷き部分について平成13・14年度の芋川氏館跡発掘調査の継続により、埋蔵文化財緊急発掘調査事業として調査したものであります。」

本書は芋川氏館跡第3次と隣接する田上下土浮遺跡の発掘調査報告書です。別の「芋川氏館跡発掘調査報告書」とあわせて、同館跡に関するすべての調査報告を揃えることができます。本書は、飯綱町のいいづな歴史ふれあい館で購入することができます。
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芋川氏館跡発掘調査報告書

芋川氏館跡発掘調査報告書
編集・発行:三水村教育委員会
発行日:2002年3月31日
ページ数:81P+図版11P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「県道長野荒瀬原線の改良工事が、三水村役場前から御所ノ入、入口までバイパス化により施工されることに伴い、かつて、この地の豪族であった芋川氏館跡の堀附近一部が道路敷に含まれるため、発掘調査を行うことになりました。発掘調査は、平成13年10月24日から14年8月24日までの2年間にわたり実施しました。芋川氏館跡の北と西にL字形に土塁が残っており、現存する部分は東西方向に25m、南北方向に20mあり、今回西側の土塁の周りにある堀が調査の対象となりました。今回の堀の調査では、長野県では非常に珍しい『障子堀』が発見されました。」

本書は芋川氏館跡の第1次・第2次発掘調査報告書です。別の「田上下土浮遺跡・芋川氏館跡(第3次)発掘調査報告書」とあわせて、同館跡に関するすべての調査報告を揃えることができます。本書は、飯綱町のいいづな歴史ふれあい館で購入することができます。
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