多賀城 焼けた瓦の謎

多賀城 焼けた瓦の謎
出版社:文芸春秋
発行日:2007年7月初版
ページ数:124P
監修:工藤雅樹
定価:1,429円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「大化の改新の本当の意味とは? 奈良の大仏に貼った大量の金箔はどこから来たのか? なぜ桓武天皇は東北に3度も軍勢を送ったのか? 古代史の謎がひとつにつながる。わかりやすい文と絵で、考古学と歴史学を解説。」
多賀城に関する論文集だと思って手に取ったら、あれ??と思いました。それもそのはずで本書は、担当編集者である下山進さんの長女の夏休みの自由研究がきっかけとなっているそうです。イラストと少なめの文字、本書は多賀城ができた時代の背景をわかりやすく解説しています。入門書としてどうぞ。
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昭和・平成の大修理落成記念 加賀藩二代藩主前田利長の菩提寺 瑞龍寺展

昭和・平成の大修理落成記念 加賀藩二代藩主前田利長の菩提寺 瑞龍寺展
編集・発行:石川県立美術館
発行日:1997年4月26日
ページ数:144P
定価:2,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、平成9年4月26日から5月18日まで石川県立美術館で開催された「瑞龍寺展」の解説図録です。最近図録は写真の質も良く、数も多く掲載されており、解説なども充実したものが多いですが、本書も普段は公開されていない品を鮮明な写真として見ることができ、それだけでも貴重です。
瑞龍寺は加賀藩二代藩主前田利長の菩提寺です。10年にわたる修理が完了したのを機に開催された本展では、数々の品が展示されたようですが、たまたま入手できた本書で眺めているだけでももう1回やってくれないかなと思います。

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記念刊行 秋田城址が指定史蹟となるまで

記念刊行 秋田城址が指定史蹟となるまで
編集・発行:寺内町役場
発行日:1935年11月26日
ページ数:9P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
戦前、秋田城址が国史蹟として指定されたことを記念して地元寺内町(のちに合併して秋田市となる)で発行された小冊子。旧字体で少々読みづらいところであるが、当時秋田城址について判明していたことが記録されており、貴重である。

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木舟城シンポジウム 戦国の終焉 よみがえる天正の世のいくさびと

木舟城シンポジウム 戦国の終焉 よみがえる天正の世のいくさびと
編集・発行:福岡町教育委員会
発行日:2002年11月29日
ページ数:29P
定価:1,000円(5%税込) (2009/8/29更新)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今から416年前、木舟城は大地震に見舞われ、前田秀継城主夫妻が落命する悲劇の舞台となったお城として有名です。時には『幻の城』とも形容されることがあった木舟城ですが、能越自動車道建設に伴う発掘調査によって城下町が次々と発見されたことで城を取り巻く状況が一変しました。幻が実体を持ち始めたことで木舟城は衆目を集めるところとなり、町では埋蔵文化財担当の専門職員を採用し城の実態解明を目指して『木舟城跡調査検討委員会』を発足させました。継続的な調査研究の結果、2002年には城の範囲確認という初期の目的を達成し、その成果は報告書にまとめられています。シンポジウムでは、そうした調査成果を広く公開するとともに、様々な視点から木舟城に迫ります。」
本書は2002年11月30日に福岡町総合町民センターで開催されたシンポジウム資料の解説図録です。当日配布されたものか販売されたものか分かりませんが、運よく古書で入手しました。ページ数は少ないですがフルカラーで写真や発掘成果、復元推定図などが掲載されています。木舟城の地滑り痕跡の写真もカラーで掲載されており貴重です。

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シリーズ「遺跡を学ぶ」2 天下布武の城 安土城

シリーズ「遺跡を学ぶ」2 天下布武の城 安土城
出版社:新泉社
発行日:2004年2月初版
ページ数:93P
著者:木戸雅寿
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「織田信長が建てた特異な城として、様々な小説等に登場した安土城。近年の考古学的発掘調査により通説には多くの誤りがあることが判明。安土城の真実の姿を考古学的調査から具体的に明らかにし、安土城築城の歴史的意義を探る。」
安土城郭調査研究所で実際に安土城の発掘に携わった木戸氏によるものである。発行当時までの安土城の発掘成果や遺物をふまえた解説が特徴である。安土城については発掘開始から20年という節目を迎えて一旦調査は終了したので、本書以後の成果を踏まえて2冊目の発行が望まれる。薄い本であるが、フルカラーの写真が満載である。
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シリーズ「遺跡を学ぶ」43 天下統一の城 大坂城

シリーズ「遺跡を学ぶ」43 天下統一の城 大坂城
出版社:新泉社
発行日:2008年2月初版
ページ数:93P
著者:中村博司
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「大坂本願寺から豊臣氏の栄華の舞台となり、徳川家の別邸となった大坂城。戦乱の世から江戸時代の幕開け、江戸から明治へという時代の大きな転換点に立ち会い、歴史の流れと運命をともにした大坂城400年の歴史をたどる。」
元大阪城博物館館長の中村氏によるものです。城内で発見された豊臣時代の石垣や金箔瓦などカラー写真で載っていますが、テーマが大坂城全体に至ることにより、このシリーズ特有の発掘調査成果に焦点をあてた誌面構成がやや薄いように感じます。薄い本ですが、カラー写真満載です。
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豊臣秀吉と京都 聚楽第・御土居と伏見城

豊臣秀吉と京都 聚楽第・御土居と伏見城
出版社:文理閣
発行日:2001年12月初版
ページ数:249P
編者:日本史研究会
定価:5,200円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「本書においては、豊臣政権期の京都・伏見に焦点をあて、最新の研究成果をまとめることとした。本書に収録した論稿には、政治史的な観点から首都としての京都・伏見の性格を解明したもの、文献史料はもとより考古学研究の成果や古地図の分析によって都市の実態を精緻に復元したもの、広く全国の城郭や都市と比較することで聚楽第や伏見の特質をうかびあがらせたものなどがある。研究の手法・視角は多様であり、まさに学際的に豊臣秀吉と京都の関係を解き明かすものとなっている。」
論文集なので少し専門的ではありますが、聚楽第や御土居、伏見城に関して詳細に書かれた類書はほとんどないので貴重な存在です。地方出版社のため発行から日が経ち入手が非常に困難な状態ですので、興味ある方は早めの入手をおすすめします。良い内容なので古書はおそらく定価以上になるでしょう。惜しいのは、この価格ながらモノクロであることでしょうか、折角貴重な発掘の遺物写真が掲載されていても現物の雰囲気が伝わりません。しかし、本書を読めば京都の町の印象がガラリと変わるでしょう。
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歴史ロマン 続・埼玉の城址30選

歴史ロマン 続・埼玉の城址30選
出版社:埼玉新聞社
発行日:2008年2月初版
ページ数:194P
編者:西野博道
定価:1,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「埼玉県は武士の発祥の地であり、武蔵国といわれていた時代、多数の武士の館や戦国武将の中世城郭が存在していた。上杉謙信と成田氏の争いの舞台となった皿尾城など、秘話・写真を多数収録する。」
埼玉の城址30選」に続く第二弾です。前書に比べると著名な城館は少ないですが全書と合わせてどうですか。
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DVD-VIDEO デジタルミュージアム仙台城 -石垣が語る400年-

DVD-VIDEO デジタルミュージアム仙台城 -石垣が語る400年-
編集・発行:仙台市教育委員会文化財課
発行日:2002年3月31日
収録時間:40分
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
評価:
「藩祖伊達政宗の築城から400年を迎えた仙台城。平成9年から平成12年にかけて行われた仙台城本丸跡の発掘調査で、石垣はその仕組みや移り変わりについて多くのことを教えてくれました。この作品は、映像やCGを通して、石垣が語る仙台城の400年の歴史についてわかりやすくご紹介いたします。」
本丸跡の石垣の発掘調査の成果について、当時の映像とCGを交えながら、ナレーションによる解説付きでわかりやすく構成されています。制作は津山城や江戸城のCGによるDVDも制作している凸版印刷ですから出来はよいです。これだけの学習DVDがこの価格であればお買い得です。VHSビデオ版もあります。
仙台市市政情報センターで購入できます。郵送販売もでき、冊子小包容量を越える場合の宅配便送料は割安でした。
仙台市の有償刊行物ホームページ

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都城市の中世城館 都城市文化財調査報告書第45集

都城市の中世城館 都城市文化財調査報告書第45集
編集・発行:都城市教育委員会
発行日:1998年3月31日
ページ数:56P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「当地の支配権をめぐって、中世から近世初頭には、激しい勢力抗争が繰り広げられましたが、市内にはその遺構として、城跡や館跡が数多く残されています。近年、さまざまな土地開発によって、それらの貴重な遺跡が破壊の危機にさらされています。そういった現状を踏まえ、都城市教育委員会では平成2年度から、市内の主要な中世城郭の縄張り調査と航空写真撮影を実施しているところです。本書はこれらの中世城館の現状についての調査報告書でありますが、今後、遺跡の保護をはじめ地域史研究のためにご活用いただければ幸いです。」
旧都城市を対象とした中世城館報告書です。この地方の城郭の特徴である複数の独立した郭を縄張図や写真から見ることができます。都城市教育委員会文化財課で購入できます。郵送販売もできます。
都城市文化財課 販売図書ホームページ

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