編集・発行:兼六園研究会
発行日:1999年5月
ページ数:82P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
金沢市の民間団体、金沢城・兼六園研究会の会誌。会員から投稿された論文や感想文が掲載されています。
カテゴリー: 郷土史
きくざくら 第六・七号 兼六園研究発表文集
きくざくら 第四・五号 兼六園研究発表文集
きくざくら 第一・二・三号 兼六園研究発表文集
阿波一宮城史料集
発行:一宮町文化おこし委員会
発行日:1991年3月31日
ページ数:312P
編集:「阿波一宮城史料集」編集委員会
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は阿波一宮城および阿波一宮城などに関する史料のうち、主として既刊のものから適宜取捨選択して、当該部分をコピーし製本した史料集である。ただし、ガリ版刷等のものおよび未だ活字化されていないものは、今回、新たに活字に起こした。」
一宮城に関する文献史料集です。一宮城の歴史に関しては徳島県立図書館発行の「阿波一宮城」を参考にして下さい。あわせて本書を使用することで詳細がつかめると思います。本書は発行部数の関係か古書でも非常に出回りが少ないので、図書館などで参照下さい。
尾道中世遺跡発掘調査概報 -尾道市土堂一丁目所在-
発行:尾道中世遺跡発掘調査団
発行日:1977年3月31日
ページ数:32P+図版12P+折込付図3枚
編集:広島県草戸千軒町遺跡調査研究所
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「昭和49年、尾道市土堂二丁目田中タンス店の地下工事現場から中世の遺構と共に数多くの遺品が発見されて以来、尾道市街地の地下には今なお中世港町の遺構が眠っていることが想像されていました。このたび、この地点からあまり遠くない同町一丁目の広島相互銀行尾道支店の改築が行われるにあたり広島県教育委員会、草戸千軒町遺跡調査研究所など各界の協力を得て、昭和50年5月『尾道中世遺跡発掘調査団』が結成され調査団による学術的な調査が行われることになり、同銀行の格別な理解を賜わり、更には工事担当の清水建設などの協力もあって、尾道としては珍しく組織的な発掘が行われることになりました。」
書評:
図版では俯瞰写真や古絵図に半透明紙を重ねて、現在の海岸線や発掘調査地点を示す方法は面白い。巻末に附図が織り込みで付属している。
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増山城跡調査報告書 -よみがえる戦国の山城と城下町-
発行:砺波市教育委員会、砺波郷土資料館
発行日:1991年3月
ページ数:138P+付図3枚
編集:高田徹
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「増山城は砺波平野の東部山中、射水郡との境に位置する。南北朝期の貞治2年(1363)から史上に現れ、特に、戦国期には守護代神保氏の主要拠点として重要な位置を占め、越後から来攻する長尾(上杉)勢、砺波の一向一揆勢との間に各逐を争った。二上城の守山城、新川郡の松倉城とともに、越中の三大古城として知られる。文献も比較的多く、この分野からの研究は以前からかなり進んでいる。しかし、山城の常として、城の遺構そのものの実態は、ほとんど手つかずのまま残されていた。このたび、増山城跡調査グループの皆さんが砺波郷土資料館を中心としてこの解明に取り組まれ、遺構の実態と城の機能を明らかにされ、さらに城を取り巻くさまざまな事柄について博捜された。その結果、増山城の遺構が予想以上に壮大で、しかも破壊されずに遺存していることが判明した。」
4年間におよぶ調査の報告書です。現在は品切れのため販売されていませんが、ようやく古書で入手しました。本来3枚の付図が付いていますが、残念ながら入手したものには付いていませんでした。増山城跡は今年度発掘調査報告書が発行予定ですが、城下町を含めた報告書は本書を参考にするのがよいでしょう。
第5回東海埋蔵文化財研究会 清洲 -職豊期の城と清洲- 資料編
第5回東海埋蔵文化財研究会 清洲 -職豊期の城と清洲- 研究報告編
富崎城塁群の変遷 -富崎城とその周辺の城-
編集・発行:富山の城を考える会
発行日:1990年6月10日
ページ数:230P
著者:佐伯哲也
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「富崎城塞群は、富崎城を中心に、十六の城館から構成され、婦中町、八尾町、山田村、富山市の、二町一村一市にまたがる大城塞群である。富崎城は、越中最大の豪族・神保氏の重要拠点の一つで、富崎城塞群の各城址には、神保氏の家臣達が在城したと考えられ、それを裏付けるかのように、同城塞群には神保氏やその家臣達の伝説を伝えている城が非常に多い。」
富崎城は富山県婦中町(現在富山市)にある。著者である佐伯氏の所属する「富山の城を考える会」は現在の北陸城郭研究会の前身である。論文の体裁も北陸城郭研究会の機関誌に準じるもので、詳細な調査と踏査により記述されている。富崎城塞群に関する書籍は非常に少ないので貴重な資料と言える。対象城塞の研究時にはぜひ参考にして下さい。