編集・発行:福井市立郷土歴史博物館
発行日:2007年9月8日
ページ数:29P
定価:600円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「後世その勇猛さゆえに武田信玄家臣団の四天王、二十四将の一人に数えられた名将山縣三郎兵衛尉昌景。信玄没後約二年後の天正三年、長篠の戦いで織田・徳川連合軍と戦い壮絶な最後を遂げました。かつて武田軍が徳川家康に圧勝した三方ヶ原の戦いで、家康を恐怖に陥れたという山縣の子孫が、奇縁にも家康の二男で福井藩祖となる結城秀康に召し抱えられています。こうして、福井藩士となった孫の昌時は苗字を笹治、名を正時と改め累代松平家の上級武士として仕えました。十六代藩主松平春獄(慶永)の命により山縣姓に復しますが、藩政時代を通じ先祖の主君信玄に対する敬慕の念を持ち続けていたことが、山縣家に伝来したいくつかの信玄画像により窺い知ることができます。」
平成19年秋の特別展(9月8日から11月4日まで)の解説図録です。本書は福井市立郷土歴史博物館で購入できます。
福井市立郷土歴史博物館ホームページ
カテゴリー: 郷土史
福井城跡発掘展 福井藩士のごみ袋 ごみから探る福井城下の私生活
編集・発行:福井市立郷土歴史博物館
発行日:2008年5月23日
ページ数:26P
定価:500円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成20年春の特別展「福井城跡発掘展」(5月23日から7月21日まで)の解説図録です。子供にもわかりやすく写真を豊富に使用しています。
本書は福井市立郷土歴史博物館で購入できます。
福井市立郷土歴史博物館ホームページ
福井城下町名ガイドブック
編集・発行:歴史のみえるまちづくり協会事務局
発行日:2001年11月1日
ページ数:57P
定価:200円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
福井城の城下町を散策するときに手頃なガイドブックです。空襲にあった城下町は再整備されて昔の面影はないところが多いですが、ガイドブック片手に昔と今の変わり様を比較してみるのも楽しいですよ。
本書は福井市企画政策部歴史のみち整備推進室で購入できます。福井市立郷土歴史博物館でも購入できますので、土日祝日はこちらで購入するとよいでしょう。
歴史の道整備推進課刊行物ホームページ
福井市立郷土歴史博物館ホームページ
下越地方の城館跡 越後城郭研究第3号
中越地方の城館跡
上越地方の城館跡
夢とロマンの松阪城ものがたり
編集・発行:松阪ライオンズクラブ
発行日:1994年3月
ページ数:179P+観光マップ
著者:服部哲雄、長束吉夫、本居宣長記念館
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「1993年度会長方針により本書を作ることになった。その動機は、松阪を訪れた人を松阪城へ案内した折、十分な説明が出来なかったという会長自身の体験から生まれたものである。蒲生氏郷が築城したことは松阪の人なら誰でも知っているはずである。しかし、築城に至る歴史や氏郷公が会津若松へ移封となり松阪を去ってから後の様子や、又城主は誰に引き継がれて行ったのか等、素朴な疑問がわいてきた。早速調べてみると昭和24年に『松阪の歴史』という立派な書物が松阪市教育委員会より出されており、その2年後には松阪市の手で発行された『松阪市勢要覧』があり、共に松阪の歴史が詳しく記述されている。読んでみると詳しいけれども、読み難い文字も使われたりしていて大変難しい。サッと目を通しただけでは理解出来るようなものでないことが分かった。誰にでも漫画を読むような気楽な気持で、しかも楽しく読めるようなものがあったらなあという思いを実現させようとしたのが本書である。」
松山城の秘密 城と藩主と城下の基礎知識
白山を中心とする文化財(石川県) -文化財集中地区特別総合調査報告 第9集-
発行:文化庁
発行日:1971年3月
ページ数:140P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「古くから越路を往還する人々にとって、山並のさらに遠くに輝く白山連峰の清浄な姿は、心の底を洗うような感動と崇敬の念を呼び起す対象だったに相違ない。そうした山嶽に対して開顕した文化を、われわれは白山信仰文化と呼んでいる。今回の調査も、これを中心として前回の美濃方面の調査につづく加賀方面の調査報告である。いうまでもなく白山信仰による文化は、美濃・加賀・越前の三馬場を中心に、発展推移してきたのであるが、中でも今回調査の加賀は、三馬場中地形的に白山に最も近く、参詣路にあたる手取川流域には、早くも平安時代以来白山七社などを形成し、ここに醸成された信仰勢力は、中央へも影響なしとはしなかった。」
現在世界遺産登録を目指している白山に関する文化財の総合調査(おそらく最初のもの)の報告書。岐阜県・石川県・福井県と3冊刊行されたが、本書では加賀地域の文化財調査をまとめている。本文はガリ版で手書きのまま複写印刷されています。非常に貴重な書籍ですが、偶然古書として入手しました。
白山を中心とする文化財(岐阜県) -文化財集中地区特別総合調査報告 第8集-
発行:文化庁
発行日:1970年1月
ページ数:250P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「文化財集中地区総合調査は、従来の各部門ごとの単独調査ないしはピックアップ・リサーチでは、かならずしも文化財の集中する地域の文化の特質、その実態を明らかにしえなかったので、昭和37年度より、その地域の文化財の分布、実態を総合的に把握し、その特質を解明するとともにそれら文化財の保存に資するための基礎調査として行われてきたものである。昭和44年度は、年次計画にしたがって岐阜県下の白山・高賀山地域の総合調査を5月23日から5月29日にわたって実施したが、この調査には文化財保護審議会の石田茂作委員が同行され、また岐阜県教育委員会の専門委員をはじめ委員会当局ならびに関係各位のご協力を得て多くの成果をあげることができた。白山地域の文化財の総体的把握は、明年度の石川県下の調査をまたなければならないが、とりあえず調査の詳細はこの報告書に記すとおりである。」
現在世界遺産登録を目指している白山に関する文化財の総合調査(おそらく最初のもの)の報告書。岐阜県・石川県・福井県と3冊刊行されたが、本書では岐阜地域の文化財調査をまとめている。本文はガリ版で手書きのまま複写印刷されています。非常に貴重な書籍ですが、偶然古書として入手しました。