発行・編集:館林市教育委員会
発行日:1998年3月第三刷
ページ数:29P
定価:1,000円(5%税込) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
館林城の歴史と館林藩の大名家について簡潔にまとめられている。長く絶版となっている本であるが、古本でようやく入手できた。薄い本ではあるが、藩主となった各大名家の家系図が掲載され参考になる。
館林市 文化財関係図書の販売ホームページ
カテゴリー: 郷土史
虚空蔵大台滝遺跡 -主要地方道秋田御所野雄和線秋田空港アクセス道路整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第416集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2007年3月
ページ数:カラー図版8P+194P+図版59P+附図6枚
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「平安時代後半から中世にかけての城館が中心の遺跡で、高位の平坦部その南の斜面部、さらに南の沢地を挟んだ尾根部から、虎口・空堀・切岸・土塁・テラス状遺構・掘立柱建物跡(40棟)・礎石建物跡などが検出された。平坦部の台地縁辺では、多くの遺構を取り囲むように数条の柵跡が巡っていた。斜面部には東西5間×南北4間の掘立柱建物跡が上方の空堀と切岸の土砂に密閉された状態で見つかり、建物の造成面になるテラス状遺構の整地層からは、かわらけと関連して東濃産の灰釉陶器椀が出土した。付近からは銅製の小塔も見つかった。尾根部のテラス状遺構からは、11世紀後葉と考えられるかわらけがまとまって出土している。平安時代後半の清原氏一族に関連した遺跡と考えられる。」
秋田考古学協会販売図書一覧ホームページ
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久保田城跡・藩校明徳館跡 -秋田中央道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第412集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2006年3月
ページ数:カラー図版4P+94P+図版35P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「近世久保田城跡の城内中土橋及び両側の堀跡と、城外武家屋敷の調査成果を収めた。中土橋と堀の構築時期が判明した他、堀に関わる祭祀跡が見つかった。2つの遺跡からは、近世初頭から近代までの陶磁器をはじめとした、土製品・石製品・木製品などが多量に出土した。」
書評:
発掘場所は別に紹介している「東根小屋町遺跡」とすぐ傍です。遺跡の写真はよく似た場所を写しています。調査区域は比較的狭いので遺物は多くでていますが、遺構は土橋など少ないです。
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新屋敷遺跡 -一般国道13号湯沢横手道路建設事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書Ⅱ- 秋田県文化財調査報告書第389集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2005年3月
ページ数:カラー図版10P+146P+図版26P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「鎌倉時代の広大な居館跡の一角を調査。溝によって区画された掘立柱建物跡・竪穴状遺構・井戸跡・土坑・焼土遺構等を検出。律令型の掘立柱建物跡は秋田県内でも類例が少ない。遺物は12世紀末~13世紀を主体とし、中国産磁器や常滑産陶器の出土が特筆される。」
販売図書ページには「附図あり」となっているが附図はない。総ページ数も違ってます。巻頭のカラーページが多いです。調査記録がほとんどで歴史的な考察がないのが少し残念です。
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東根小屋町遺跡 -秋田県教育・福祉複合施設整備事業に係る埋蔵文化財発掘調査報告書- 秋田県文化財調査報告書第387集
編集・発行:秋田県教育委員会
発行日:2005年3月
ページ数:174P+図版20P+付図11枚
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
「秋田市街地の中心部で発見された上級武士の屋敷跡。佐竹氏による城下町整備に伴い、低湿地帯を埋め立てて宅地造成されたため、地盤沈下と嵩上げ盛土をくり返し、旧秋田保健所の建物基礎内外に良好に遺存していた。日本海運でもたらされた初期伊万里を始めとする、16世紀後半~19世紀の陶磁器・木製品が多量出土した。」
書評:
発掘調査場所は大手門堀のすぐ傍である。附図として添付されている「久保田城下町 町割区画概略図」「秋田市街地に残る町割区画と旧町名」は大判で久保田城下町の様子がよくわかる。
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特別史跡一乗谷朝倉氏遺跡 発掘整備事業10周年記念展
発行:岡島美術記念館
発行日:1976年10月15日
ページ数:27P
編集:朝倉氏遺跡調査研究所
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「このたび特別史跡一乗谷朝倉氏遺跡から発掘された資料を集めて特別展を開催いたします。一乗谷は文明3年(1471)朝倉氏が居城を構えて以来103年間にわたって洗練された文化生活を営んだ地であり、昭和42年から庭園、館跡、中の御殿跡、武家屋敷跡など次々と発掘調査が進められています。これらの調査によって400年のベールがはがされ、戦国武将の貴重な遺産が次第に白日のもとにあらわれてきました。今回はここ10年にわたる朝倉氏遺跡の発掘調査で明らかにされた資料を一堂に展示して、当時の生活及び文化のあとをふりかえってみたいと考えます。」
福井新聞社の後援で、昭和51年10月15日から10月24日まで岡島美術記念館で開催された企画展図録です。遺跡の整備される前の様子や発掘された遺物が載っています。巻頭4ページはカラーですが、あとはモノクロページです。
古河史蹟と古河藩のおもかげ
発行:古河市社会教育委員会
発行日:1955年9月15日初版
ページ数:155P
編集:千賀覚次
定価:非売品
オススメ度:★★★★☆
書評:
「とりわけ旧古河藩のこととなると、その変化は極めて激甚で、転々桑滄の感なきを得ないのである。す乃ち明治維新から間近い頃の古河藩の有様をば、後に伝えんがために、旧古河藩士中の長老として健在である、園岡正信と、進藤貞章両氏の指導を仰ぎ、是正を乞いつつ、昭和2年10月から翌年1月下旬に亘ってこの記述をなし、当地発行の日刊新聞関東タイムス紙上に、古河懐古談として連載したものが、即ちこの古河藩のおもかげであるのである。その後、昭和6年1月に、古河史蹟保存会が組織されて、自分が会長に推されたので、古河史蹟ばなしとして、日刊関東タイムス紙、並びに日刊茨城毎日の両紙に前後九十回程に渉って述べたのがこの古河の史蹟の編であります。尚また別に昭和10年版として、編纂出版した古河史蹟写真帖後篇の末尾に当載した、古河の沿革というのを増補訂正して、今回この三編を古河の沿革、古河の史蹟、古河藩のおもかげの順序に配列してこれを古河の史蹟と名づけ上梓の運びとなった。」
茨城県古河の藩末の状況や歴史を古老から聞き取り、また調査してまとめたのが本書であるようだ。写真がないのが残念ではあるが、古河藩や古河の史蹟の由来を知るには良い史料であろう。
白石城物語
館林尾曳城誌
三春城下町を歩こう れきみんブックレット1
編集・発行:三春町歴史民俗資料館
発行日:2008年3月1日
ページ数:64P+付図1枚(三春町全図)
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「当館では、これまで多種多様にわたる図録やパンフレットを作成してまいりましたが、町民のみなさんや観光客の方々のために、町の歴史や文化全般をご紹介するための冊子をまとめたのは、今回が初めてです。シリーズ1作目として作成した本書は、『三春城下町を歩こう』と題しました。田村義顕が三春城を築いたとされる、永正元(1504)年から、戦国時代、江戸時代を通じ、田村地方(三春町・田村市・小野町)の政治・経済の中心として発展してきた旧城下町区域を、①大町・北町、②新町、③中町・八幡町、④荒町の4ブロックに分け、寺院・神社・史跡等について解説いたしました。いくつかの寺院・神社等には、イラストによる案内図を付け、隠れた見所も、できるだけわかりやすく紹介いたしました。」
三春町の観光ガイドみたいなものです。三春町を歩く前に入手するとよいでしょう。付録の寛政五年の城下町絵図もいいですよ。三春町歴史民俗資料館で購入できます。
三春町歴史民俗資料館 刊行物ホームページ