日本の遺跡33 吉川氏城館跡 中世安芸の城と館

日本の遺跡33 吉川氏城館跡 中世安芸の城と館
出版社:同成社
発行日:2008年12月初版
ページ数:178P
著者:小都隆
定価:1,800円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「毛利元就の次男・吉川元春の館跡や、拠点の小倉山城跡、日山城跡、ゆかりの寺院跡など、9か所からなる遺跡群「吉川氏城館跡」。中世城館遺跡総合調査をもとに、これまでの調査と研究の成果をまとめる。 」
本書を読むまで、恥ずかしながら吉川氏城館跡とは、吉川元春館跡と万徳寺跡とどこかの詰め城のことだろうと思っていた。実際は所領であった地域一帯の9遺跡の総称として「吉川氏城館跡」が史跡指定されているということで、これだけの遺跡が良好に現在も残されていることだけでも貴重なことである。
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遺跡と景観 東北中世考古学叢書3

遺跡と景観 東北中世考古学叢書3
出版社:高志書院
発行日:2003年5月初版
ページ数:237P
編者:東北中世考古学会
定価:2,500円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「土中から現れる多種多様な遺物や遺構に息を吹き込み、遺跡に命を与えることが遺跡の景観復元である。考古学による景観復元論の課題に向けて実践例を示し、その方法論を模索する野心的試み。」
城館のあった当時の景観を復原しようと試みた論文を集めた本。書名からはわかりにくいですが、東北の城館に関する考古学の成果が凝縮されています。
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栃木県歴史年表

栃木県歴史年表
出版社:下野新聞社
発行日:1960年4月初版
ページ数:150P
定価:250円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は栃木県を単位とする初の総合的年表であって、内容は①青少年の学習参考②学術研究の資料③文化人・一般家庭人の座右という三つの目的に役立つよう考慮し、平明な表現を旨とした。」
栃木県の年表を中心とした歴史資料集です。作成年が古いものですが、貴重な資料です。自分が購入したものはなぜか付録の歴代知事一覧のあとに乱丁があって、16Pに実際何が書かれていたのかがわかりません。この本だけなのか?他のも全部乱丁なのか?

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日本の遺跡31 志波城・徳丹城跡 古代陸奥国北端の二城柵

日本の遺跡31 志波城・徳丹城跡 古代陸奥国北端の二城柵
出版社:同成社
発行日:2008年10月初版
ページ数:194P
著者:西野修
定価:1,800円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「相互の距離が近いうえに、水害がもたらした移転という背景を持つため、親子、兄弟のような城柵だと言われる志波城跡と徳丹城跡。そうした連続性や関連性がある2つの城柵を考古学的に分析し、特性を究明する。 」
前号に続き、古代城柵である。城柵の中心的存在であった多賀城と北へ延びていった前線にあった志波城と徳丹城。多賀城跡と2冊でおすすめします。
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日本の遺跡30 多賀城跡 古代国家の東北支配の要衝

日本の遺跡30 多賀城跡 古代国家の東北支配の要衝
出版社:同成社
発行日:2008年9月初版
ページ数:178P
著者:高倉敏明
定価:1,800円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「古代東北の行政・軍事的中心地だった多賀城と付属寺院多賀城廃寺、周辺部の国府域を考古学的に分析し、東北の古代都市像を描く。最新の発掘データをふまえ凝縮した、遺跡の総合ガイドブック。 」
長く発掘調査が続けられている多賀城跡の、その成果をまとめているが、その膨大な成果と多数の論文をあげて著者は本書では不十分な部分もあると、あとがきで綴っている。しかしながら、それらを整理してまとめて見る事ができることは意味がある。
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日本の遺跡29 飛山城跡 下野の古代烽家と中世城館

日本の遺跡29 飛山城跡 下野の古代烽家と中世城館
出版社:同成社
発行日:2008年8月初版
ページ数:162P
著者:今平利幸
定価:1,800円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「鬼怒川の断崖上にあり、秀吉の命により破却されるまで存続した芳賀氏の中世城館、飛山城。古代住居跡も含めた遺跡調査や出土物などから、その特性を浮彫りにする。最新の発掘データをふまえ凝縮した、遺跡の総合ガイドブック。 」
書名は飛山城となっているが、主家である宇都宮氏の関連城館についての発掘調査報告なども含まれている。
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尾張地域の考古資料に関する文献資料調査 戸山屋敷銅鐸考・瓦礫舎 名古屋市博物館調査研究報告Ⅱ

尾張地域の考古資料に関する文献資料調査 戸山屋敷銅鐸考 名古屋市博物館調査研究報告Ⅱ 尾張地域の考古資料に関する文献資料調査 瓦礫舎 名古屋市博物館調査研究報告Ⅱ
編集・発行:名古屋市博物館
発行日:1992年3月31日
ページ数:51P+124P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「このテーマは、1988年に当館にて開催した特別展『考古学の風景 名古屋における発見と調査のあゆみ』を契機として構想、展開したものであり、就中、発掘調査を実施していない当館にあっては、発掘調査によらない、博物館施設固有の調査研究活動の一つのスタイルを提示するものと言ってよいでしょう。」
瓦礫舎により江戸時代に収集された古瓦の影印を収録した本「古瓦譜」が全国各地の瓦の紋が見れて面白い。名古屋市博物館で販売されていたが、現在は絶版です。古書で購入しました。
名古屋市博物館 出版物ホームページ

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越中富山 山野川湊の中世史

越中富山 山野川湊の中世史
出版社:桂書房
発行日:2008年9月初版
ページ数:487P
著者:久保尚文
定価:5,600円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「越中の個々の中世城館の成立について考える際に必要となる、越中での諸政治抗争の当事者、対立契機、局面。状況についての共通理解をもつために、中世全般にわたる地域政治史の特徴点を概観する。 」
富山県史を始め県内各市町村史の執筆などを担当した、富山県の中世史の第一人者である久保氏の論文集である。現在までに同氏が発表した論文を補完するものも多数あり、現在判明している富山県の中世史の到達点の一端を伺うことができる良書である。
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特別展 信長・秀吉の城と都市

特別展 信長・秀吉の城と都市
編集・発行:岐阜市歴史博物館
発行日:1991年7月26日
ページ数:206P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近年、信長・秀吉時代の遺跡の発掘調査が数多くおこなわれるようになり、文献史料とは違った形で、往時の歴史を語れるようになりました。本展では、近年の動向をふまえ、信長そして秀吉にかかわりのある城郭資料を中心に展示することにしました。」
本書は、平成3年7月26日から9月8日まで岐阜市歴史博物館で開催された特別展図録です。カラーは少ないですが、岐阜城、安土城、大坂城の発掘調査を中心に紹介されています。現在織田信長の居館発掘調査で注目されている岐阜城下町の復元イラストが掲載されています。

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財団法人金沢文化振興財団研究紀要 第1号

財団法人金沢文化振興財団研究紀要 第1号
編集・発行:財団法人金沢文化振興財団
発行日:2004年3月31日
ページ数:66P
定価:700円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「設立から十五年を迎えた今年度、本財団は名称を『財団法人 金沢文化振興財団』に改め、これまでの伝統文化の継承・保存からさらに踏み込んで活用・振興を目指すべく新しいスタートを切りました。これを機に、各施設の学芸員が行った調査・研究の成果を広く発表する場を設けることとし『研究紀要』として刊行することといたしました。」
創刊号は前田土佐守家に関する論文が2本収録されていて興味深い。

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