出版社:北國新聞出版部
発行日:2008年11月初版
ページ数:99P
著者:岸豊則
定価:1,429円+税5%
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「梯川の水の道は京に、世界につながっていた−。『こまつ』の発音に秘められた意味は何か。平城京跡から出土した木簡をヒントに、小松の地名のルーツを探る。北陸道の昔と今についても考察する。」
著者が収集した多くの資料から「小松」の名の由来が、高麗船の船着湊(津)であったからという主張を多方面から裏付けようとする新しい試みである。読みやすく、面白いのでつい読み進めてしまう。
カテゴリー: 郷土史
金沢城
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:1994年10月8日
ページ数:96P+附図1枚
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近年、金沢大学の移転、石川橋の掛替え工事などによって、金沢城に対する関心が高まっています。一方、学術的な調査でも、金沢大学による発掘調査を先駆けとして、県教育委員会による調査や報告、石川橋付近の発掘調査等も行なわれています。こうしたことから、これまでの確認や異なる事実の発見、また新しい謎も生じています。本展では、『金沢城』という対象を江戸時代に限定し、絵図や出土品、御殿の襖絵(下絵)等を紹介して、城の姿や歴史に少しでも興味を持っていただき、真の金沢城を探る契機となれば幸いに思います。」
本書は平成6年10月8日から11月13日まで同館で開催された秋季特別展図録です。すべてがカラー図版であればもっと良かったのですが・・・。でも貴重な絵図がたくさん収録された図録です。絶版で入手が難しいのが残念です。
利家とまつの生きた時代 戦い・くらし・女たち
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:2002年4月20日
ページ数:154P
定価:1,900円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「利家とまつが生きた戦国時代後期の80年間は、300年の『平和』をもたらす近世国家が誕生するまでの、日本人がかつて経験したことのない”激動の世紀”でした。今回の企画展は、『戦い・くらし・女たち』の三つのキー・ワードをもうけ、多彩な伝世品と出土品に、利家とまつをとりまく時代の大きなうねりを語らせようとするものです。」
本書は平成14年4月20日から6月2日まで同館で開催された春季特別展図録です。NHK大河「利家とまつ」に合わせて開催されました。石川県立歴史博物館で購入できます。
石川県立歴史博物館ホームページ
加賀藩主前田斉泰
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:1995年10月7日
ページ数:98P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「前田斉泰は、尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる幕末から維新期において、加賀藩の十三代藩主でした。彼の治世と時代を照合しますと、前期は藩財政窮乏と藩政改革、中期は飢饉と外圧、後期は尊王と佐幕という時代の大波のなかで『舵』を握っていたことが分かります。また、こうした時代のなかで能登へも足を踏み入れたただひとりの藩主でした。なお、東京大学構内に残る『赤門』は、徳川十一代将軍家斉のむすめ溶姫を迎えるために建てられた旧加賀屋敷御守殿門です。この溶姫が斉泰のもとに来嫁したのです。本展は、こうした藩主斉泰にスポットをあてながら、幕末の社会状況を藩の内外から描き出すものです。」
本書は平成7年10月7日から11月12日まで同館で開催された秋季特別展図録です。加賀藩の幕末資料を一覧できる珍しい資料です。石川県立歴史博物館で購入できます。
石川県立歴史博物館ホームページ
津山の城づくり みまさかの歴史絵物語(5)
開館五周年記念特別展 関ヶ原の合戦
特別展信長 - 岐阜城とその時代 岐阜市制一〇〇年記念
近世大名の誕生 -山内一豊 その時代と生涯-
発行元:財団法人土佐山内家宝物資料館
発行日:2001年9月29日
ページ数:95P
定価:1,500円(税込5%)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本図録は平成13年9月29日から11月4日まで高知県立文学館企画展示室で開催された展示の図録です。山内一豊の一生を辿りながら、山内家の近世大名となるまでの道のりに関する古文献や美術品を紹介している。一豊の一生を辿るには最適な資料である。
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武者たちの舞台・下巻 - ふくしま紀行 城と館
出版社:福島民報社
発行日:2008年11月
ページ数:276P
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は『福島民報』に平成15年3月から19年2月まで連載した『ふくしま紀行 城と館』の記事、写真を基本に構成しました。新聞掲載時の内容に一部加筆や補筆をしています。」
上巻では中通りの城館跡を紹介している。新聞掲載記事とはいえ、各城館には4ページ以上に渡って紹介されている。若松城については2ヶ月に渡る掲載だったようで特にページ数が多い。写真が大きくきれいなのはうれしい。難点はネット書店で購入できないところか?
福島民報 民報出版物ガイド
武者たちの舞台・上巻 - ふくしま紀行 城と館
出版社:福島民報社
発行日:2008年11月
ページ数:313P
定価:2,500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は『福島民報』に平成15年3月から19年2月まで連載した『ふくしま紀行 城と館』の記事、写真を基本に構成しました。新聞掲載時の内容に一部加筆や補筆をしています。」
上巻では中通りの城館跡を紹介している。新聞掲載記事とはいえ、各城館には4~10ページに渡って紹介されている。写真が大きくきれいなのも楽しめる。難点はネット書店で購入できないところか?
福島民報 民報出版物ガイド