蒲生壱郡記 村高自社来田・城主旧跡伝 全

蒲生壱郡記 村高自社来田・城主旧跡伝 全
編集・発行:蔵王村 古澤喜左衛門
発行日:明治六年
ページ数:47丁
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
明治に発行された蒲生郡(滋賀県南部の安土町周辺)の寺社や城跡の由来をまとめた近世古文献。城跡としては、香津城、「」崎鼻城(1文字目読めず)、観音城(観音寺城)、八幡町古城跡(八幡山城)、中山城などが掲載されている。安土城は城跡ではなく、惣見寺(摠見寺)として掲載されている。

むかしの富山を読む -越中紀行文集-

むかしの富山を読む -越中紀行文集-
編集・発行:富山県郷土史会
発行日:1988年12月
ページ数:176P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
古文書の教材として作成されたものと思われ、4つの紀行本について越中(富山県)の部分だけを複数印刷したものです。文字部分は読みづらい部分がありますが、絵もたくさん入っていますので楽しめます。

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-春季特別展- 肖像画にみる加賀藩の人々

-春季特別展- 肖像画にみる加賀藩の人々
編集・発行:石川県立歴史博物館
発行日:2009年4月18日
ページ数:136P
定価:1,400円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本展は、加賀藩に関係する肖像画をとおし、先人の人々を偲ぶとともに、肖像画のもつ魅力にふれ、その歴史的意味を探る目的で企画いたしました。一人物で最も多く遺されているのが加賀藩祖前田利家の肖像画です。年代的にも幅広く、また形式も種々あります。そこで前田利家像を核として構成し、当主・妻たち・家臣団、それに学者・書家・僧侶・十村・肝煎・町人・茶人・職人・絵師・俳人・芸能人など、その後の人々の肖像画も幅広く網羅し、併せて下絵額も紹介します。」
本書は平成21年4月18日から5月26日まで同館で開催されている春季特別展図録です。加賀藩に関係する肖像画を集めた企画展であり、展示されている肖像画以外の肖像画も掲載されているので、同種の肖像画を比較しながら見ることができる。石川県立歴史博物館で購入できます。
石川県立歴史博物館ホームページ

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膳所六万石史

膳所六万石史
発行:立葵会
発行日:1983年8月初版
ページ数:302P
著者:竹内将人
定価:1,500円(当時)
オススメ度:★★★★☆
書評:
本書は滋賀県大津市にあった膳所藩に関して、真実にそってまとめられた良書である。当時発行されたばかりの大津市史第四巻の誤植に関する指摘も掲載され、膳所藩に関して調べる際にはまずあたるほうがよい書であろう。惜しいのは本書が非常に入手困難になってしまっていることである。
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福井藩と江戸 平成20年秋季特別展

福井藩と江戸 平成20年秋季特別展
編集・発行:福井市立郷土歴史博物館
発行日:2008年10月8日
ページ数:97P
定価:1,500円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「現代は都市の時代といわれています。そうした中で江戸時代の巨大都市『江戸』に対する関心も非常に高まってきております。当館では、こうした世風から秋季特別展『福井藩と江戸』を企画して開催することにいたしました。当展ではさまざまな資料を展示して、いろいろな角度から福井藩と江戸との関わりについて紹介しております。その中では、江戸の風景に着目したものもありますが、あくまで福井藩や越前松平家と江戸との関係に視点を置いた展示が中心となっております。」
平成20年秋の特別展(10月8日から11月9日まで)の解説図録です。福井藩の江戸屋敷絵図や参勤交代経路など興味深い資料がたくさん掲載されています。平成21年秋には「福井藩と江戸Ⅱ」の開催が予定されており、ますます楽しみです。
本書は福井市立郷土歴史博物館で購入できます。
福井市立郷土歴史博物館ホームページ

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上越マイスター大塚直吉遺作集 春日山城とその支城群

上越マイスター大塚直吉遺作集 春日山城とその支城群
発行:大塚直吉遺作集出版委員会
発行日:2000年3月21日初版、2009年2月28日第二版
ページ数:120P
定価:2,000円(税込) 第二版700部
オススメ度:★★★★★
書評:
「上越地域における戦国時代の城跡を分かりやすく絵で楽しみ、見て参考になる本です。」
春日山城を中心として上越地方に残る山城を描いた大塚直吉氏の画集です。地元のみで販売されたにもかかわらず、販売早々に初版は売り切れて入手が非常に困難になっていました。今年大河ドラマ「天地人」放映にあわせ、700部のみ再販となりました。とはいえ、地元のみの販売となっていますので、相変わらず入手は難しいです。ただし、苦労して入手する価値は十分にありますよ!
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端谷城

端谷城
発行:神戸新聞事業社
発行日:1973年11月3日、2000年9月1日再版
ページ数:145P
著者:前山純三、菅保
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
神戸市櫨谷町にある端谷城に関して、土地の所有者である前山氏と、明石史話会会長の菅氏による郷土史という視点で城跡と周辺で展開された合戦についてまとめた書である。平成12年に城跡として再整備されたことを記念して再版された。市販されたものなのか、小部数で関係者に配布されたものであるのか不明であるが、端谷城を知るには貴重な本であろう。周辺の砦跡についても触れられている。

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魚津古今記 完

魚津古今記 完
編集・発行:魚津市教育委員会
発行日:1966年3月10日
ページ数:45P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「魚津古今記は、飛鳥時代後期から江戸時代中期までの、魚津に関する諸事が克明に書き記され、これを読めば読者をして、遠く魚津にあった出来事など彷彿たらしめることであろう。今この古い記録を印刷にし出版して広く魚津の市民に読んでいただく事になったのは、誠に深い意義のある事である。殊にこの書は非常に稀れなもので、全国に唯一つ金沢市立図書館の蔵書としてあるばかりで写本も二三しかない。」
古文献はそのままでは非常に読みづらいものであるが、こうして活字化されると活用しがいがあるというものである。ただ、活字化されても文体はそのままであるので、意味まで解釈するにはまた一苦労であるが、本書は富山県魚津市の歴史を江戸時代後期に、魚津の町人であり文人であった人により描かれた現在風に言えば郷土史書である。

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脇坂淡路守 たつの市立龍野歴史文化資料館37

脇坂淡路守
編集・発行:たつの市立龍野歴史文化資料館
発行日:2007年9月28日
ページ数:97P
定価:1,500円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
「脇坂家歴代を、初代安治から現当主まで、様々な資料で紹介。併せて脇坂家に伝来した鎧・刀などの武具類を紹介。B2版脇坂家系図・箱付」

平成19年9月28日から11月11日まで同館で開催された企画展「脇坂淡路守-脇坂家資料寄贈記念展-」図録。脇坂家の各代の遺品をカラーで紹介している。領地であった龍野城下町絵図も複数掲載されている。
たつの市立龍野歴史文化資料館刊行物
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平成13年度企画展 古代豊前国への道

平成13年度企画展 古代豊前国への道
編集・発行:豊津町歴史民俗資料館
発行日:2002年2月19日
ページ数:30P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「豊前国は九州北部に位置するその立地環境から、古代には山陽道や瀬戸内海を通じて九州と近畿を結ぶ交通の要衝となっていました。そのため、東方の吉備や畿内地方から搬入されたものばかりでなく、西方では遠く大陸や朝鮮半島から輸入されたものが遺跡から数多く発見されています。今回の企画展では、奈良・平安時代を中心とする時代の道路やその周辺施設で発見された出土品に加えて、弥生・古墳時代に大陸・朝鮮半島や列島内の他地域から当地域に伝来した遺物を通して、古代の豊前国と他地域との人や物の交流のようすを考えていきたいと思います。」
平成14年2月19日から4月21日まで同館で開催された企画展図録。豊前国は本州からみると九州の入口に位置し、現在の福岡県・大分県にまたがる地域になります。本書では、豊前国にあった古代の古道について、周辺地域の遺跡発掘調査の成果を踏まえて考察しています。

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