編集・発行:北陸朝日放送
発行日:2008年10月1日
ページ数:18P+DVD-VIDEO1枚
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「このDVDブックは、2007年10月から2008年9月までHAB北陸朝日放送で放送された『兼六園彩時記』を特別編集したものです。巻末には全50話分の番組DVDを添付してあります。」
テレビで放送された同番組を88分収めたDVDブック。1話3分弱で一度話が途切れるのでもう少し長い単位で再編集してほしかったですが、この時間でこの値段はお手頃です。地元書店を中心に販売しているので、県外の方は金沢特産物関係のネットショップで購入できますよ。
カテゴリー: 郷土史
徳興山建中寺
紀伊半島の文化史的研究 一般研究(A) 研究成果報告書
編集・発行:関西大学
発行日:1986年3月
ページ数:147P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「関西大学の教授11名をもって研究組織を構成し、それぞれの得意とする役割分担を定めて、たとえば考古学から見た紀伊半島、紀伊半島における古代・中世・近世の文化、あるいは諸宗教の伝播、近世の海運・林業・漁業、近代の織物業、地域開発や戦時体制など、全歴史過程の諸問題をとりあげるとともに、民俗や建築をも加えて、常に個別的な研究にとどまることなく、総合的見地に立つことを旨とし、しかも必ずしも分担に拘泥することなく共同して研究を進めることとした。」
新しい指摘を含む研究報告書ではあるが、本書では端緒を紹介するのみで結論まで達していない論文がいくつかある。
仙台開府四百年記念特別展Ⅲ 仙台城 -しろ・まち・ひと-
編集・発行:仙台市博物館
発行日:2001年3月31日
ページ数:160P
定価:不明
オススメ度:★★★★☆
「当館では仙台開府四百年記念特別展として、平成11年春に『東北の戦国時代 -伊達氏、仙台への道-』を、平成12年春には『大名家の婚礼 -お姫さまの嫁入り道具-』を開催してまいりました。開府四百年、そして仙台市博物館40周年にあたる本年、完結編として『仙台城 -しろ・まち・ひと-』を開催いたします。伊達政宗が青葉山を新たな居城の地と定め、城の縄張りを開始したのは慶長5年(1600)12月24日のことでした。翌年から城の建設とまちづくりが本格的に開始され、以後仙台城と城下町仙台は、時の移ろいとともにその姿を変えながら今日の仙台市へと成長してきました。この展覧会では、仙台の原像というべき”しろ”と”まち”、そしてそこに生きた”ひと”の様相を、近年の仙台城本丸跡の発掘成果や、仙台城と同時代の城、そして『仙台』の地名の由来にも注目しながら紹介いたします。」
平成13年4月27日から6月3日まで仙台市博物館で開催された特別展の図録。仙台開府四百年記念の図録ということだけあって、貴重な展示物の写真が豊富に、しかもカラーで掲載されている。仙台城調査の基礎資料として使用するには、絵図など原図が大きすぎて読み取れないものもあるが、複数掲載されているので、数の把握としては役に立つ。私も古書で初めてみたが、現在入手が非常に困難であるのが残念である。
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仙台城歴史散策 青葉城の盛衰とロマン
石見・大田城 青杉城、三久須城、三隅高城などの興亡
発行日:1989年3月27日
ページ数:132P
著者:石村禎久 自費出版
定価:1,400円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「恥ずかしながら大田城へ登ったことがないが、登った人の話によると眺めはすばらしいという。このように登ったこともないクセに、ここに一本をまとめて見た。太田町の人々は、意外に大田城のことを知らないのではないかと思う。実は私自身もその一人で、数年前に近くの建設業・木村さんのアピールで、ちょっとまとめてみようかと考えたのが始まりで、手をつけてみると資料はほとんどがゼロに近く、そのブランクに目や鼻、口をつけたいという次第である。」
著者は大田城の麓の町に住み、郷土史を研究している関係で、大田城にも興味をもったようだ。少ない資料のなか、初心者にもわかりやすくまとめられている。