よみがえる白石城

よみがえる白石城
出版社:碧水社
発行日:1999年5月2日
ページ数:79P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
戦後初めて木造建築として復元された白石城天守を中心に、白石城の歴史を解説する。復元されたばかりの天守を見る事ができる貴重な写真集としてもおすすめである。
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木舟城下いま昔 メディアが伝える城下物語

木舟城下いま昔 メディアが伝える城下物語
出版社:楓工房
発行日:1995年8月
ページ数:268P
著者:初瀬部乗侯
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「前回の拙著『小さな町の戦国ロマン』においては、最後の城主・石黒左近の武将像に焦点をおいたが、木舟城を語るとき、その後の動向と繰り返される悲劇によって廃城となるまでを概説しなければ、戦国ロマンは終わらない。その意味から、第一編に悲劇の経緯をまとめた。第二編は、草稿のまま保存されている『蓑のしずく』の中から寺の草創に関するものを抜粋させていただいた。第三編は物語を交え、郷土に引き継がれてきたメディアをもとに、白山大地震前後の郷土文化を垣間見ることを試みた。三編を通して、本書を資料のつづりに終わらせるのではなく、息の通った郷土史という側面を持つものにしたいのが筆者の試みである。本書は『木舟城下いま昔』の第三部作であり、これをもって終結したい。」
著者は宝性寺の住職である。地元の発展の基礎である木舟城下町の歴史について、史料を調査し、遺物を探してまとめた集大成の一冊である。書名は「木舟城下いま昔」が抜けていて、一体何の本なのかわからないが、れっきとした木舟城を中心とする郷土史本である。図版はカラーで収録されていて、図録としての利用もできる。惜しいのは発行部数が少なかったのか、入手が非常に困難なのが残念である。
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まいぶん 福岡町埋蔵文化財常設展示図録集成

まいぶん 福岡町埋蔵文化財常設展示図録集成
発行・編集:福岡町教育委員会
発行日:2005年7月31日
ページ数:171P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
高岡市と合併するまでの福岡歴史民俗博物館の展示の軌跡をまとめた本。モノクロですが展示パネルが載っており参考になります。高岡市福岡歴史民俗資料館で購入できます。

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いにしえ紀行 福岡の考古学 第15回特別展

いにしえ紀行 福岡の考古学 第15回特別展
発行・編集:福岡町歴史民俗資料館
発行日:2002年9月15日
ページ数:13P
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「町の平野を横断するように走る能越自動車道の建設は、新たな遺跡を発見する契機となり大規模な発掘調査が行われました。にわかに起こった開発ラッシュは、町教育委員会が主体となって行う発掘調査を増加させました。発掘調査の実施により重要な成果が発表・報告されています。ところが、これらの遺跡は既に無く記録に保存されているだけです。埋蔵文化財の発掘調査によってもたらされる新たな知見は、こうした遺跡の『命』と引き換えに手に入れたものです。今回の展示では、考古学というフィルターを通して町の歴史を御覧頂きます。」
木舟城跡、木舟城下町遺跡(石名田木舟遺跡、木舟北遺跡、開ほつ大滝遺跡)も紹介されています。高岡市福岡歴史民俗資料館で購入できます。

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鳥坂城を何処か 板額御前

鳥坂城を何処か 板額御前
発行:北日本美術
発行日:1983年11月3日
ページ数:32P
著者:斎藤七郎
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「越後平家の本拠地、鳥坂城は何処か・・・このことは、長年の命題であり、史家の論争するところであったが、『続 平家物語』著者角田文衛氏によって、終止符をうたれ定説化されたようである。」
鳥坂城は何処か?、その命題に向けて関連する史料を羅列している、どこが史料でどこが著者の見解なのかわかりにくいが、丹念に解読する手立てを準備している本と思えば使える本である。

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図説 久保田城下町の歴史

図説 久保田城下町の歴史
出版社:無明舎出版
発行日:1983年2月初版、2009年4月2版
ページ数:152P
著者:渡部景一
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「佐竹氏転封による久保田城下町の成り立ちから各町内の歴史的変遷まで140点余の古地図・写真・図版でわかりやすく解説。歴史散歩としても最適な一冊。」
本書は1983年に発行され、長らく絶版となっていました。今春にようやく増刷され、B5判上製本だったものがA5判並製本にコンパクト化されましたが、定価は大幅に下がりました。文字や図版は縮小されたものの、久保田城下町研究にとって本書の役割は小さくありません。ネット書店にはこの増刷分を掲載しているところは少ないですが、版元に在庫はあるようなので、ネット書店で入手できないようであれば出版社のホームページを一度ご覧ください。
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第17回企画展 金工の技と美 金属製品にみる一乗谷

第17回企画展 金工の技と美 金属製品にみる一乗谷 第17回企画展 金工の技と美 金属製品にみる一乗谷
編集・発行:福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
発行日:2009年7月
ページ数:87P
定価:1,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館が開催する、第17回企画展「金工の技と美 金属製品にみる一乗谷」(会期 平成21年7月18日~8月31日)の展示図録である。
注目は平成19年度発掘調査で数多く見つかった刀装具の目貫などの土製文様型の三次元計測画像である。目視ではわかりにくいその模様をコンピュータグラフィックによって鮮明に見る事ができる。

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朝倉氏の家訓 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館古文書調査資料2

朝倉氏の家訓 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館古文書調査資料2
編集・発行:福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
発行日:2009年3月17日
ページ数:244P
定価:1,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「収録した史料は『朝倉孝景条々』、『朝倉宗滴話記』、『築城記』を取り上げました。それぞれ本文の他に、読み下し文、注釈、訳文を付し利用者の便をはかりました。また、附録として『赤渕大明神縁起』、『朝倉家伝記』、『広景遺訓』の翻刻を付け加えました。」
資料館が古文書調査としてまとめる報告書資料の2冊目であり、今号では家訓を特集しているが、群書類従に収録されている「築城記」も掲載されており、非常に興味深い一冊となっている。

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御土居堀ものがたり

御土居堀ものがたり
出版社:京都新聞出版センター
発行日:2005年10月初版、2008年5月再版
ページ数:297P
著者:中村武生
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「アジア、西洋を歩くと街をぐるりと取り囲む都市城壁が見られる。かつては京都にも、城壁と堀が並置された『御土居堀』があった。城壁と堀がなぜセットになっているのかを検証、現在の様子も紹介する。『京都新聞』連載に加筆。」
「御土居」とは豊臣秀吉によって京の街のまわりに築造された土居と堀のことである。筆者はその歴史的重要性を説明するとともに、失われていく御土居の保護を訴えている。御土居に関する本が少ない中で手頃な価格で入手できる本書の存在は非常に大きい。
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稿本村上雑記

稿本村上雑記
発行日:1973年9月15日
ページ数:56P
定価:不明
解読編集:鈴木鉀三
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「この本の原本は瀬波の西奈弥神社宮司吉田牧夫先生の御所蔵です。原本は表紙とも三十六丁、コヨリ綴りで縦八寸二分横五寸七分程。いつの頃に書き写したのかは不明です。一冊の本から写したものでもないようです。これを作るに当っては、原本の雑然とした排列を年代順にならびかえました。」
本書は、新潟県村上について、慶長から正徳に至る百十余年の間の城主、古城名、村内で起こった出来事など雑多に書き記されている。製作時期や著者も不明であるので第一級史料とまではいえないが、貴重な記述も多いようである。