大坂城再築と東六甲の石切丁場 ヒストリア別冊

大坂城再築と東六甲の石切丁場 ヒストリア別冊
編集・発行:大阪歴史学会
発行日:2009年6月20日
ページ数:216P
定価:1,000円
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、2005年4月16日に実施した、大阪歴史学会現地見学検討会《天下普請を支えた石材の調達 -徳川大坂城東六甲石切丁場跡-》をもとに、当日の報告者のみならず、関連論考の寄稿を依頼し、まとまった内容をもつ『ヒストリア』の別冊として企画した。」
石垣の部材を採取した石切丁場に関する調査報告をまとめた冊子。学会報告でもあるので、内容は専門的はあるが、その分最新の報告を読むことができます。
購入は大阪歴史学会ホームページより。

続きを読む 大坂城再築と東六甲の石切丁場 ヒストリア別冊

まぼろしの古城 小谷城址

まぼろしの古城 小谷城址
発行・著者:森本一雄
発行日:1979年4月15日
ページ数:38P
定価:800円 自費出版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
前作「飛騨の城」(昭和43年刊)で調査不十分であった、小谷城址、忍城址、塩屋城址の三城について、著者がすすめてきた調査結果を小冊子としてまとめた本である。「飛騨の城」の補遺編として、その内容は飛騨の城跡調査に有用なものになっている。

続きを読む まぼろしの古城 小谷城址

飛騨の城 記念号「金」編

飛騨の城
発行:濃飛展望社
発行日:1968年8月1日
ページ数:286P
著者:森本一雄
定価:500円 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「全飛騨に散在するほとんどの城址をこの一編に収録した貴重な史料である」
本書は濃飛展望に毎号掲載された「飛騨「城」記」を再編集したものである。古い本であるが、飛騨地方の城郭に関する本は数が少ないので、とても参考になります。雑誌社の編集とあってか、単行本としてはめずらしく当時の広告が数ページ載っていて、意外に興味深いです。

続きを読む 飛騨の城 記念号「金」編

一向一揆と富樫氏 石川県図書館協会郷土叢書

一向一揆と富樫氏
出版社:石川県図書館協会
発行日:1934年10月5日初版、1971年9月1日復刻版
ページ数:214P
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
加賀一向一揆前後の資料を集めて収録。特に「官地論」は3種類収録している。石川県図書館協会の郷土叢書シリーズの中でも入手しづらい一冊。

続きを読む 一向一揆と富樫氏 石川県図書館協会郷土叢書

越前・朝倉氏関係年表 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館古文書調査資料3

越前・朝倉氏関係年表 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館古文書調査資料3
編集・発行:福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館
発行日:2010年2月20日
ページ数:229P
定価:1,300円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書は、越前・朝倉氏に関する歴史史料を保延2年(1136)の朝倉高清誕生から、慶長5年(1600)までの460余年にわたって網羅しています。起稿は『朝倉氏遺跡資料館紀要1989』ですが、この紀要は年報と研究紀要の性格を併せ持つ体裁のため紙面の割り当ても少なく、17年目の『一乗谷朝倉氏遺跡資料館紀要2006』の『越前・朝倉氏関係年表稿(9)』でようやく朝倉義景最後の天正元年(1573)まで辿り着くことができた次第です。その後、朝倉氏滅亡後の家臣や越前の動向について知りたいという声や、1冊にまとまった年表を望む声が多く聞かれました。」
資料館が古文書調査としてまとめる報告書資料で、「朝倉氏五代の発給文書」「朝倉氏の家訓」に続く3冊目です。内容は本当に年表だけですが、朝倉氏について調査するときは非常に役立つでしょう。

続きを読む 越前・朝倉氏関係年表 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館古文書調査資料3

加藩貨幣録 石川県図書館協会郷土叢書

加藩貨幣録
出版社:石川県図書館協会
発行日:1933年12月31日初版、1970年4月25日復刻版
ページ数:214P
定価:不明 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
森田柿園による加賀藩の貨幣の歴史、大著です。藩政期の加賀藩における貨幣流通、製造、藩札も掲載されています。全体的には図よりも文字が多いですね。

続きを読む 加藩貨幣録 石川県図書館協会郷土叢書

松江城 山陰文化シリーズ28

松江城 山陰文化シリーズ28
発行:今井書店
発行日:1967年11月20日
ページ数:134P
著者:河井忠親
定価:350円 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は島根大学山陰文化研究所の研究成果を市民向けに平易にまとめて発行するシリーズの一冊です。松江城をテーマに築城までの経緯と現状について触れていますが、平易すぎることはなく、40年経過した今でも十分に参考になる内容です。とかく注目される現存天守のみならず、石材や木材の調達場所に関する項を設けるなど学術的要素も残しています。

続きを読む 松江城 山陰文化シリーズ28

最北の古代城柵官衙遺跡 史跡秋田城跡 発掘調査20周年記念

最北の古代城柵官衙遺跡 史跡秋田城跡 発掘調査20周年記念
発行:秋田城を語る会
発行日:1993年2月
ページ数:212P
編集:金曜会
定価:1,500円(3%税込) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「秋田城を取り巻く学術的な問題はたくさんあるが、本書はその問題に真っ向から取り組もうとするものではなく『史跡指定の経緯や保護管理、環境整備、文献史料、地質そして発掘調査の経過など、古代秋田城については、この一冊を読めばおおよそ理解ができる』という目的である。これから飽きた城を考えてみたい、という方々の言わばハンドブックとして多くの方々に活用していただければ幸いである。」
秋田城に関する文献はたくさんありますが、こちらは発掘調査など現場に関係のある方々によりまとめられた経緯の本であり、会員のみに頒布されたと思われる貴重なものです。調査の経緯に、当時の新聞記事などが掲載され、当時の熱気が伝わってきます。

続きを読む 最北の古代城柵官衙遺跡 史跡秋田城跡 発掘調査20周年記念