出版社:北國新聞社
発行日:2003年4月初版
ページ数:285P
編集:金沢学院大学文学部日本文学研究室
定価:1,600円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「いわゆる『文学』にとどまらず、哲学や恋愛小説まで網羅することで、文学を生み出す石川の歴史的な土壌の広がりと深さが際立った、ふるさと教育につながる案内書がここに完成。」
石川県の文学作品を古代から紹介する。少々文章が硬く手軽とはいえないが、金沢検定の文学分野の学習に利用できる。
カテゴリー: 教養その他
文学への旅 金沢・名作の舞台
金沢用水散歩
出版社:十月社
発行日:1995年4月初版
ページ数:270P
著者:笹倉信行
定価:2,000円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢は水のまちである。他のまちから移ってきた者が、まっさきに気がつくのは、このまちの水の素晴らしさである。浅野川・犀川の川の流れ、他の地域が水不足であっても心配の無い水資源、そして街中の水のある風景である。特に川や用水が繁華街を含め街中を縦横に走り、また、かなりの水量の用水が相当なスピードで流れていく。水路も道路の側に、そして民家の裏庭にと、手を伸ばせば届く位のところにある。こんな風景が他の都市にあるであろうか。」
NTT金沢支店長であった著者が通勤地であった金沢の川と用水を趣味で巡ってまとめたもの。しかし、川や用水の歴史などを踏まえてかかれており、金沢検定の勉強には持って来いである。
百万石物語 -加賀藩政と徳川幕府-
加賀野菜それぞれの物語
おとこ川おんな川
出版社:時鐘舎
発行日:2006年3月初版
ページ数:314P
編者:北國新聞社編集局
定価:1,905円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「見慣れた風景であっても、そこに一つのキーワードを当てはめるだけで、その風景が新鮮に見えることがある。本紙(北國新聞)が2005年1月から10月まで連載した『おとこ川おんな川』は、金沢を流れる犀川、浅野川が男女に例えて呼ばれていることに着目し、その言葉を手掛かりに金沢を見つめ直した企画である。都市を代表する川が2本あり、しかも男女に対比されて親しまれている川は全国でも例がない。つまり、金沢だけが持つ個性である。その言葉の背景を探っていけば、今まで見過ごされていた『金沢らしさ』が浮かんでこないだろうか。」
地元新聞の連載記事であるが、金沢検定のヒントになる話も多く載っている。また検定とは関係なしに、現在の金沢という街を知るきっかけになるであろう。
金沢城下町 社寺信仰と都市のにぎわい
出版社:北國新聞社
発行日:2004年6月初版
ページ数:278P
監修:藤島秀隆、根岸茂夫
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近年、金沢城下町とそれを取り巻く周辺地域を対象とする研究および学習活動は顕著であり、現今『金沢学』として呼称されて定着しております。国学院大学創立百二十周年記念フォーラム『金沢城下町と社寺信仰』と題した文化講演会は、歴史・民俗・社会・文化等の各方面から考察された『金沢学』の最たるものあったと評価しても、決して過言ではありません。取り分け社寺信仰が篤いこの土地柄では、興味津々たる課題として受け止められております。」
フォーラムをまとめたものですが、豊富な写真が添えられていて興味深く読み進めることができます。「Ⅲわが社を語る」はそれぞれの社寺が特徴を語っており、金沢検定に役立ちます。
わがふるさと 今・むかし -田上校下の歴史-
編集・発行:金沢市田上公民館
発行日:1992年11月初版
ページ数:104P
定価:非売品
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
「本誌は、平成元年度金沢市田上公民館主催の金沢市制百周年記念事業『田上の歴史を探る会』を契機に、平成二年度『若松本泉寺の史跡を訪ねて』平成三年度ゆうゆうゼミナール『郷土史を通してみる我がふるさと』など、一通の田上校下の歴史を探究してみようという校下の皆様の盛り上がりを実感致し、更に文中、度々出て参りますが、金沢大学の移転に伴うこの地域の変貌を予想した時、今こそ校下全般にわたる史料を出すべきと思い作成したものであります。」
石川県金沢市田上校下(校区)のふるさと学習用教材として作成されたものですが、古代より田上の駅や一向衆の拠点本泉寺など重要な地であったところの歴史をわかりやすくまとめている。
金沢市歴史のまちしるべ案内 金沢市文化財紀要38
発行:金沢市教育委員会
発行日:1983年3月初版
ページ数:102P
編者:金沢市教育委員会文化課
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「金沢市では、旧町名等とその歴史的由来を市民共有の貴重な財産として後世に継承するため、特に由来が顕著で市民に親しまれているものを選び、わたしたちの町々に標柱設置により標示する『金沢市歴史のまちしるべ標示事業』を市制九十周年記念事業の一つとして昭和五十四年度から継続実施してきました。この案内書では五十七年度までに設置した九十五箇所九十四基をご紹介します。」
石川県金沢市内の標柱について、名の由来と位置を紹介している。この本を携帯しながら標柱めぐりをすることは予想以上に金沢検定の勉強になるかもしれない、と思う。