小松黄門 前田利常公

小松黄門 前田利常公
出版社:北国新聞社
発行日:1989年10月初版
ページ数:205P
著者:野村昭子
定価:2,000円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「前田家存続のため苦悩を背負った三代藩主の治世。前田利家の四男にして、関ヶ原合戦により運命をかえられた利常公。」
先頃「赤門は知っている」(叢文社刊)を出版し、郷土に関する数々の著書のある野村昭子さんの作。加賀藩三代利常は数々のエピソードで知られているが、その生涯は意外に知られていない。利常の生涯を資料を丁寧に拾い上げながら紹介する。現在、石川郷土史学会副会長。
処女作「加賀藩と越前屋物語」と比べると若干入手が容易である。地元古書店で偶然見つけて帯付の比較的状態のよいものを購入できた。
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加賀藩と越前屋物語

加賀藩と越前屋物語
出版社:北国出版社
発行日:1987年10月初版
ページ数:183P
著者:野村昭子
定価:1,500円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「野村昭子さんは、著作者でもなく、文人でもない。強いて言えば加賀藩以来の『加賀つまみ絵』の作家である。そもそも、野村家は、金沢市西町に住む一町人ではあるが、素をたずねると、れっきとした武士の流れをくむひとである。この一冊の本には、その事がくわしく記されている。市立図書館には、精魂を傾けて通いづめ、また時には奈良県片岡城まで出かけ調査をし、その他いろいろと訪ねあるくという熱心さであった。ここで野村家と加賀藩の関係が解明されただけでなく、加賀藩の一面も伺い知ることが出来る。」
先頃「赤門は知っている」(叢文社刊)を出版し、郷土に関する数々の著書のある野村昭子さんの処女作。自分の家系に関する加賀藩との関わりに関してまとめたものであるが、そこからは当時の加賀藩の情勢の一面を知ることができる。現在、石川郷土史学会副会長。
発行部数のためか入手が非常に難しい。地元古書店で偶然見つけて購入した。
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寺島蔵人と加賀藩政 化政天保期の百万石群像

寺島蔵人と加賀藩政 化政天保期の百万石群像
出版社:桂書房
発行日:2003年9月初版
ページ数:383P
著者:長山直治
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「寺島蔵人は藩政批判をして三度も咎められた。文政元年藩主斉広の始めた「御国民成立仕法」で「百姓は米を食わぬよう」とされた時は、米が食べられない民がいるのを藩主は恥としないのか、藩主は民のために存するのではないか、と痛烈に批判。大塩平八郎の乱には「尤も」と共感。能登島に流刑となるが、批判精神はそのまま、ボロを着て「ちょぼんとしちべた(尻)」を出す少女にまで視線を注ぐ優しさも最後まで失わなかった。江戸期の政治とは何か、現代社会に通ずる根源的な問いをめぐる物語。 」
非常に分厚い本である。加賀藩の化政期・天保期をここまで解説した一般本は稀である。本書は、一度編集者により咀嚼された石川県史に頼る歴史感に危機感を示し、加賀藩史料など原本にあたって新事実を追究している。専門的で読みやすいとはいえないが、加賀藩史を研究する方はぜひ一読を。
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加賀百万石と中山道の旅

加賀百万石と中山道の旅
出版社:新人物往来社
発行日:2007年8月初版
ページ数:229P
著者:忠田敏男
定価:2,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「日本一の規模を誇った、加賀百万石の大名行列。川越え、峠越え、他の大名行列と鉢合わせ、宿場火事など、その道中は難題の連続だった。参勤交代の実体を、街道にまつわるエピソード、ロマン、旅情などを織り交ぜて綴る。」
加賀前田家の参勤交代行列は随一の大藩だっただけに注目される部分も大きい。江戸へ向かう新潟県の「親知らず子知らず」の難所越えなどのエピソードも多いわけであるが、本書はその行列の中山道におけるエピソードを前田家の古文書を題材にまとめている。興味ある方は一読して損はありません。
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加賀騒動 中公新書528

加賀騒動 中公新書528
出版社:中央公論社
発行日:1979年1月初版
ページ数:181P
著者:若林喜三郎
定価:320円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「加賀藩のお家騒動の真相究明から転換期の歴史的特相を見る。」
加賀前田藩で最も有名な御家騒動「加賀騒動」についての書である。主役である大槻伝藏の生と死を時代のなかに位置づけて解説する。加賀騒動に関しての著書は少なくないのであるが、最近は出版されていない。そこで内容も詳しく、手頃な値段で古書を入手できる本書を購入した。著者の若林氏は元金沢大学教授であるが、石川県内の町村史の編纂委員としても数多く参加している。
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前田慶寧と幕末維新 最後の加賀藩主の「正義」

前田慶寧と幕末維新 最後の加賀藩主の「正義」
出版社:北國新聞社出版局
発行日:2007年12月初版
ページ数:381P
著者:徳田寿秋
定価:2,857円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『優柔不断』『日和見』のレッテルに異議あり。尊王思想を信条とした慶寧は藩内の佐幕派と激しく対峙した。新たな史料で、その人物像を再検証した幕末維新史。」
幕末の加賀藩は幕府軍にも新政府軍にも寄らずつかずの優柔不断な態度で時代に乗り遅れ、歴史の表舞台に登場できなかったという評価が定着している感があるが、著者はそれは違うという論考を最後の藩主となった前田慶寧の行動などから紐解こうとしている。加賀藩の歴史は初代前田利家に関するものが圧倒的に多く、二代利長、三代利常、五代綱紀に関するものがそれに続く。つまり、六代以降十四代慶寧に至る歴史は一般書としてはほとんどないのである。本書は、幕末の加賀藩の動向に焦点が当てられており、本書が端緒になってこの時代に光が当たって評価が変わるようであれば十分に意味があったといえる。とはいえ、内容は専門的な部分もあるので発行部数も多くないことが予想できるため、早めの入手をおすすめする。
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誕生日大全 あなたの性格、運勢、恋人、運命の人、ソウルメイトまでズバリ的中

誕生日大全 あなたの性格、運勢、恋人、運命の人、ソウルメイトまでズバリ的中
出版社:宝島社
発行日:2005年12月初版
ページ数:831P
著者:サッフィ・クロフォード、ジェラルディン・サリヴァン
定価:1,886円+税
オススメ度:★★★★★
書評:
ベストセラーです。最近続編「誕生日全書」が出たが、こちらが総論編、あちらが相性編といった感じでページ数はあちらのほうが多いものの一人楽しむには本書のほうが断然面白い。
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サカロジー 金沢の坂

サカロジー 金沢の坂
出版社:時鐘舎(北國新聞社)
発行日:2007年4月初版
ページ数:219P
著者:国本昭二
定価:838円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「恋を語るなら3度、プロポーズは10度−。坂の傾き「斜度」がドラマを生む。金沢にある坂のひとつひとつの傾斜が生み出すドラマを思い描き、何気なく通り過ぎる風景に表情を与える。『おあしす』連載を書籍化。」
金沢検定の出題されて、一躍脚光を浴びるようになった坂のエッセイ集である。金沢城は小立野台地の先端に築かれ、犀川を挟んで寺町台地、浅野川を挟んで卯辰山という位置関係から、金沢は非常に坂の多い町である。そうした金沢の坂を楽しみながら学べます。
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誕生日全書 「性格」「運勢」「恋愛」「相性」すべてがわかる完全版

誕生日全書 「性格」「運勢」「恋愛」「相性」すべてがわかる完全版
出版社:宝島社
発行日:2007年11月初版
ページ数:925P
著者:サッフィ・クロフォード、ジェラルディン・サリヴァン
定価:1,886円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
ベストセラー「誕生日大全」(主婦の友社)に続く、第二弾がいよいよ登場した。前回は誕生日別の「性格」や「運勢」を中心に書かれていたが、本書は「相性」に視点を移し、誕生日別の「恋愛傾向」とともに気になるあの人との「相性」もわかる。誕生年を入れてより詳細になっているものの、細かすぎるのは好き嫌いがあるかもしれない。
相性が関係ないのなら前作「誕生日大全」のほうが断然面白い。気になる人との相性を見たいのなら、迷わずこちらを選択しよう!
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金沢の三文豪

金沢の三文豪
出版社:北國新聞社
発行日:2003年8月初版
ページ数:539P
定価:3,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
北國新聞に掲載された小説および随筆と、代表的な小説を選んで、口語表現に変更して収録している。金沢を代表する3人の文豪の作品を一冊で読むことができ、金沢検定対策としては外せない一冊となっている。
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