史跡赤穂城跡本丸発掘調査報告書Ⅲ 赤穂市文化財調査報告書18

史跡赤穂城跡本丸発掘調査報告書Ⅲ 赤穂市文化財調査報告書18
編集:赤穂市教育委員会
発行:赤穂市教育委員会
発行日:1986年3月31日
ページ数:68P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「赤穂市民の大きな期待のもと、昭和58・59年度の2次にわたる赤穂城本丸発掘調査の成果を踏まえ、本年度は第3次発掘調査として、盛夏の7月上旬から厳冬の2月下旬まで8か月間にわたって、大池泉周辺を中心とする本丸南部を前面発掘いたしました。この結果、表御殿大池泉の流水筋が判明したことをはじめ、庭園付随施設の一部と思われる築山、四阿(あずまや)、砂雪隠、建物跡などの遺構が、多くの貴重な遺物を伴なって検出されました。」

書評:
赤穂城本丸にあった池の遺構が輪郭そのままに発見されています。巻末に折り込みで付図がついています。
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白金館址遺跡Ⅲ 研究編

白金館址遺跡Ⅲ 研究編
編集:白金館址遺跡調査会
発行:白金館址遺跡調査会
発行日:1989年6月
ページ数:98P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回ここに報告した白金館址遺跡は、国立自然教育園の東側に位置している。発掘調査は開発事業主の違いから、特別養護老人ホーム建設用地、亜東関係協会東京弁事所公舎等建設用地、の二件に分けて実施された。ふたつの用地は南北に隣接した位置にあり、遺跡の分析を行うには当時の土地利用の状況に基いた検討が望ましいとの観点から、本書では両地区を併せた遺跡の考察を行っている。」

書評:
中世の白金館の想定遺跡内ではあるが、土塁の外側であるらしく、明確な遺構・遺物は見つかっていない。題名とは別に江戸の大名屋敷跡の報告書として読むのが妥当です。
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小松城 調査委員会報告書

小松城 調査委員会報告書
編集:小松城再興稚松校下推進協議会
発行:小松城再興稚松校下推進協議会
発行日:1989年7月7日
ページ数:103P
定価:非売品
オススメ度:★★★★☆
「加賀三代藩主前田利常が小松を隠居地と定め、城を大修築して入城したのは、寛永一七年六月下旬のことである。今回まづ小松城所在の地元である稚松校下に於て、「小松城再興稚松校下検討調査委員会」がつくられた。これが意義ある事業であれば、小松市全体のものとして発展するであろう。またそうなければ成就するものではない。いづれにしろこの実現には、先づ小松城に関する調査が必要である。よってここに検討調査委員会を設置し、各分野について専門的に調査し、報告書にまとめ、これをふまえて次の活動段階に進む資料とするものである。」
書評:
小松城の総合調査報告書ですが、民間編集とはいえ、調査委員は小松市文化財調査委員らが担当していますので、行政編集のものと同様の詳細な報告となっています。小松市史小松城編と合わせて利用すれば、小松城で現在わかっている範囲を網羅できそうです。

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相模原の城館址

相模原の城館址
編集:相模原市教育委員会
発行:相模原市教育委員会
発行日:1987年1月31日
ページ数:50P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本調査は、博物館の展示計画の基礎資料を得ることを目的として、市域の中世城郭の所在と規模を明らかにするために総合調査を実施したものであります。」
書評:
写真は少なめですが、地籍図からみる城館の範囲の推測や歴史調査など貴重な資料です。

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歴史群像 No.109 関東管領上杉謙信 ダンケルクの奇跡

歴史群像 No.109 関東管領上杉謙信 ダンケルクの奇跡
出版社:学研
発行日:2011年9月6日
ページ数:192P
定価:980円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
現在も発売されている「歴史群像」の第109号。日本史の注目は「関東管領上杉謙信」「武蔵幸垣城」です。今号は日本史中世は少ないですね。特集以外の内容が不明な場合が多いので目次を参考にして下さい。
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江戸三〇〇藩 城下町をゆく 双葉新書030

江戸三〇〇藩 城下町をゆく 双葉新書030
著者:青山誠
出版社:双葉社
発行日:2011年6月
ページ数:295P
定価:838円+税
オススメ度:★☆☆☆☆
「江戸時代に、北海道から九州まで日本全国に配置された各藩の歴史を紹介。現在、語られることの多い「県民性」の基礎となる各藩の独自の気質もわかる。」
書評:
このサイズで300藩をどのように説明しているのかと少し疑問だったが、小藩はやはり数行で藩の実態は何もわからない。藩が県民性を表すと見返しにも謳っているが、偏見による持論が多く、藩の歴史そのもの(特に大藩)や文字にも間違いが多い。そういう藩があったんだと、半分ほど信じて気軽に読むのがよいでしょう。
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茅ケ崎城

茅ケ崎城
編集・発行:横浜市埋蔵文化財センター
発行日:1981年3月31日
ページ数:70P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の調査によって、掘・土塁などの遺構が極めて良好な形で残っていることが判り、小田原北条氏の重臣笠原氏の居城である小机城の支城として北の守りを固めたとされる往時の姿を彷彿とさせました。」

書評:
市街地近くにありながら、ここまで良好に遺構が残存しているのは奇跡ですね。
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白鳥城跡試掘調査概要(Ⅱ)

白鳥城跡試掘調査概要(Ⅱ)
編集:富山市教育委員会
発行:富山市教育委員会
発行日:1983年3月31日
ページ数:32P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「富山市教育委員会では、市内唯一の中世山城「白鳥城跡」の概要を把握し、活用方法を検討するため昭和55年度に第1次の試掘調査を実施し、礎石や敷石状遺構などが良好に遺存しているのを確認した。今回調査は、それを継続しD郭(俗称、西一の丸)の遺構の状態を確認しようとするもので、グリッド法により行った。調査では、礎石や石組溝などの遺構を現地表面下に検出し、かつての公園化事業に伴う表層土削平にもかかわらず、その大部が良好に遺存するのを認めた。また、D郭北東の空堀では弥生系高地性集落の環濠の検出があり、当該遺構の県域初の例として注目される。」
書評:
白鳥城跡の発掘調査ではあるが、注目は弥生系の環濠にいっている感のある。ここでも礎石が残っていたようで何よりですね。

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白鳥城跡試掘調査概要 昭和55年度富山市埋蔵文化財調査報告2

白鳥城跡試掘調査概要 昭和55年度富山市埋蔵文化財調査報告2
編集:富山市教育委員会
発行:富山市教育委員会
発行日:1981年3月31日
ページ数:22P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「富山市教育委員会では、市内唯一の中世山城「白鳥城跡」の概要を把握し、活用方法を検討するため、今回試掘調査を実施した。今回の調査は、A郭(俗称、本丸跡)、B郭(本丸下郭跡)、C郭(北二の丸跡)東端の堀切、を対象とし、グリッド法により行った。A郭及びC郭東端堀切では遺構の遺存状態が、公園化事業に伴う削平にもかかわらず、極めて良好であった。B郭では遺物も少く、遺構の検出はできなかった。」
書評:
礎石と敷石状遺構が発見されています。先に公園として整備されていますが、公園化による破壊の程度も場所によっては非常に軽いようです。秀吉の越中攻めの拠点となった重要な城跡ですが、現在この発掘の成果が現地にあまり活かされていないのは残念です。

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西方館 中世城館跡発掘調査報告書 三春町文化財調査報告書第13集

西方館 中世城館跡発掘調査報告書 三春町文化財調査報告書第13集
編集:建設省三春ダム工事事務所、三春町教育委員会
発行:三春町教育委員会
発行日:1992年3月30日
ページ数:58P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「戦国時代の三春は、三春城を居城とする田村氏によって治められていました。西方館は、「西方水かけまつり」で有名な西方集落の東の山頂にある山城で、地元では霧館と呼んでいます。この城は、三春南部の2つの重要な道筋が合流する地点にあるために、本城三春城の南方を支える重要な城だったようです。今回西方館のほぼ全域を発掘調査いたしましたが、土塁や建物跡が発見され、当時の城の様子がかなり明らかとなりました。建物の一部については、復元してみましたので、当時の城のおおよその姿は偲んでいただけると思います。」
書評:
西方館は山頂にある館跡でありますが、実際に住んだ場所ではなく、戦闘時の砦跡のようです。城がまるごと残っていることから、この地方の臨時用砦跡の貴重なサンプルです。

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