織田信長合戦全録 桶狭間から本能寺まで 中公新書

織田信長合戦全録 桶狭間から本能寺まで 中公新書
出版社:中央公論新社
発行日:2002年1月初版
ページ数:301P
著者:谷口克広
定価:840円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
家督を継いだ19の年より本能寺に没するまで、織田信長は四方の敵と戦い続けた。初期には、劣勢を覆した桶狭間の戦いのように少数精鋭の部隊を自ら率いて戦い、後には、浅井・朝倉氏攻めや対本願寺戦のように、羽柴秀吉らの部将を配して多方面にわたる戦線を同時に指揮した。際だった戦功者ぶりを示す戦略や戦術への考察も併せ行い、天下統一の基礎を作った信長のすべての戦いをたどる。
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国別城郭・陣屋・要害台場事典

国別城郭・陣屋・要害台場事典
出版社:東京堂出版
発行日:2002年7月初版
ページ数:661P
編集:西ヶ谷恭弘、日本城郭史学会
定価:6,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
城郭事典と銘打つ書籍は多い。本書もその一冊に入るのだが、これまで刊行された城郭関係書籍とは大きく内容項目・構成が異なる。従来城郭遺跡でありながら、明治維新時に築かれた新しい時代のものとして、海岸埋立てや護岸工事、道路建設等により東京オリンピック前後から、昭和40年代以降に何の抵抗もなく消滅してしまった砲台場跡である台場を大きく取扱ってみた。台場は軍略上の拠点にあることから、その跡地は要塞として改築され、第二次大戦時まで陸軍省所轄であったものも多く、従来の城郭関係の書籍では取り上げにくい存在だったことも背景にある。
城郭250、陣屋250、要害等250、台場約1000を網羅した始めての総合城郭事典。
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国別戦国大名城郭事典

国別戦国大名城郭事典
出版社:東京堂出版
発行日:1999年12月初版
ページ数:361P
編集:西ヶ谷恭弘
定価:3,800円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
戦国大名とその居城を綴った書籍は意外とない。戦国大名が活躍する時代が中世から近世へと大変革を遂げる時期であるからだ。畿内では総石垣づくりで天主建築が構えられた安土城や大坂城、聚楽城が出現する一方、東北の伊達氏米沢城、四国の長宗我部氏岡豊城のように土塁づくりで建物の様子が皆無の城と、戦国大名の居城は様々である。戦国大名も、その家中と被官たち、また領国経営の状況も実に様々である。さらに有名無名を問わず、研究の調査成果が各戦国大名により大きな差がある。一冊にして戦国大名とその居城を集大成するには、内容にどうしても格差が生じてしまうのある。
本書では、こういった格差をなるべく生じないよう、戦国史研究会と日本城郭史学会に所属する方々に、それぞれ調査、研究テーマに添った記述と内容構成をお願いして、編集刊行の運びとなった。事典という性格上、専門的な見解や学説の紹介はなるべく避けて、各戦国大名の最新の研究成果を踏えた概説にとどめ、居城の所在と状況を綴ることにした。本書は、先に刊行した「守護・戦国大名事典」の姉妹編である。
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国別守護・戦国大名事典

国別守護・戦国大名事典
出版社:東京堂出版
発行日:1998年9月初版
ページ数:333P
編集:西ヶ谷恭弘
定価:3,800円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
守護大名は必ずしも戦国大名の系譜につながらない。この中世における幕府という武家政権下の守護権力から、戦国大名である地域性の強い独力自立政権へと、どのように地域ごとにかわっていったのか。本書は、守護が置かれた国別に区分して、戦国大名権力の登場までを概観しようとした。国別記述の骨格となったものは「歴史と旅」増刊号「守護大名と戦国大名」(平成9年9月、秋田書店刊)である。この特集の国別の記述を、大幅に増補、改稿して本書を編むことにした。守護の相伝過程を中心に据えた関係から、戦国大名の記述が簡略になってしまった。国別、家別の戦国大名の事典編纂も計画中(「国別戦国大名城郭事典」として出版中)で、戦国期の詳細なデータは別の機会に譲ることとなった。
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名城の日本地図 文春新書430

名城の日本地図 文春新書430
出版社:文芸春秋
発行日:2005年2月初版
ページ数:326P
著者:西ヶ谷恭弘、日竎貞夫
定価:880円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
日本をテーマに活躍する写真家・日竎貞夫氏の写真に、城郭史研究の第一人者・西ヶ谷恭弘氏の解説を添えて、日本の名城100をガイド。松本城なら華灯窓、赤穗城なら庭園、熊本城なら石垣といった、この城を見るならここ、というポイントを日竎氏が写真で紹介し、西ヶ谷氏が城の見方を伝授します。史料として付した「主な城郭の分布地図」には100城以外の城郭も収め、城郭用語の解説も添えて、お城を楽しむ人必携!
全国の有名な城を100城紹介している。初心者向け。
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大名の日本地図 文春新書352

大名の日本地図 文春新書352
出版社:文芸春秋
発行日:2003年11月初版
ページ数:414P
著者:中嶋繁雄
定価:940円+税
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
江戸三百諸侯というが、本書は幕末、全国に配置されていた二百八十の大名家(一万石以上)を網羅、立藩から廃藩に至る歴史をたどる。領内の統治に関して、ほぼ完全な自治権を有する「藩」は、それぞれがいわば小さな政府だった。借金だらけの藩財政をどう克服したのか、どのように産業振興、政治改革を図ったのか・・・・など、各政府の歩みを浮き彫りにする。
紙面も限られるため、各藩の解説は短い。江戸期の大名藩の概要をつかむにはちょうどよい書籍である。
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マルチメディア日本の城図鑑 CD-ROM&BOOKマルチメディア図鑑シリーズ

マルチメディア日本の城図鑑 CD-ROM&BOOKマルチメディア図鑑シリーズ マルチメディア日本の城図鑑 CD-ROM
出版社:アスキー
発行日:1997年10月初版
ページ数:45P+CD-ROM
監修:内藤昌
定価:5,800円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
CD-ROM収録のアスキーマルチメディア図鑑シリーズの城郭図鑑。CD-ROMは写真がメインだが、一部はナレーションが収録されている。写真は当時の圧縮技術の影響か、あまり画質がよくないようだ。なかでは、「五つの名城探訪」と「城あれこれ」が面白い。城あれこれの「城の比較」は面白い企画だが、8城では少し淋しい。また、城あれこれの「城クイズ」はCD-ROMならではの企画であろう。
現在は入手が非常に難しいのが残念。CD-ROM同梱では手放す人も少なく、古本としての買取も難しいであろうか。今回、幸いにしてCD-ROM未開封の状態の良い古本として入手できたのが幸運であった。
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日本の百名城 失われた景観と旅の楽しみ ベスト新書108

日本の百名城 失われた景観と旅の楽しみ ベスト新書108
出版社:KKベストセラーズ
発行日:2006年4月初版
ページ数:301P
著者:八幡和郎
定価:930円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
城下町を訪れると、白壁が輝く天守閣、たおやかな曲線を描く高い石垣、満々と緑の水をたたえた堀などに彩られた風景に魅せられ、そこに住む人々や文化まで気高く感じられる。日本人の誇りであり、また、心のよりどころである「百名城」を厳選し、その知られざる歴史エピソードと、在りし日の姿を再現するイラストで構成した、ファン待望のお城の本。「歴史的価値」「現状の城」「城下町」の三つの観点からの五つ星評価を付す。
著者の私的評価ながら五つ星評価をして、比較しやすくなっている試みはおもしろい。
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古代山城・鬼ノ城を歩く

古代山城・鬼ノ城を歩く
出版社:吉備人選書
発行日:2002年9月初版
ページ数:186P
著者:村上幸雄、葛原克人
定価:1,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「鬼ノ城」がもつ最大の魅力は、要害堅固な古城山城としての卓越した内容である。古城山城は、西日本以西におよそ30城を数えるが、鬼ノ城ほど遺構が原状に近い状態で残り、規模や構造がわかるものも珍しい。どれ一つをとっても、まさにトップクラスのものといっていい。約100点の貴重なカラー写真で案内する鬼ノ城散策に必携の一冊。
地元ガイドが書いた案内書。鬼ノ城へ登る前に目を通しておくと、より楽しめます。駐車場よりぐるっとまわるだけでも2時間はかかります。足場が危険な場所もあるので、散策はぜひ晴れた日に!
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近江の城 城が語る湖国の戦国史

近江の城 城が語る湖国の戦国史
出版社:サンライズ出版
発行日:1997年10月初版
ページ数:200P
著者:中井均
定価:1,200円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「滋賀県教育委員会が10年を費やした分布調査の結果は10冊のの報告書にまとめられた。そこには人知れず、草に埋もれた名もなき城館跡の基礎的なデータが収められている。幸いにもこの調査の末端に参加させて頂いたり、報告書に導かれて城跡を見学するうちに、近江の中世城館跡はまさに日本城郭史の縮図であり、実にバラエティーに富む様々な構造を有する城館跡が多数存在することがわかった。
本書は、こうした多様な近江の中世城館跡の分布や構造そのものから、従来文書で明らかにされることのなかった湖国の戦国史の再検討を試みるものである。」
城の構造、立地から存在意義を検討している著者の意欲作。
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