編集:兼六園管理事務所、「兼六園」編集委員会
出版社:北国出版社
発行日:1987年3月初版、1987年4月二版
ページ数:301P
定価:970円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「兼六園のすべてが分かるこの一冊。30ページの美しいカラー写真集と100余点の白黒写真、そして至極わかりやすく書かれた略史、懇切丁寧な見どころ紹介を収載。こよなく楽しいガイドブック。」
昭和まではいろいろとガイドブックも出版されたのですが、平成に入ってから総合旅行ガイドブックのような簡単なものしか出版されなくなったので、こういう兼六園単体の専門的とまでいかない持ち運びできる解説書は重宝しますね。
投稿者: Tadashi
加賀藩御算用者 猪山直之日記
著者:石崎建治
出版社:自鐘舎
発行日:2010年10月
ページ数:301P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「順調な昇進、加増。それを上回る「身分費用」の重み。揺れる幕末の武家社会で、御算用者がはじいた人生の算段とは? 猪山直之の日記の翻刻・研究を進める中で浮かび上がってきた、直之とその周辺の人々の姿を記す。」
磯田通史氏の「武士の家計簿」を題材にした映画が公開され、磯田氏と同時に日記の研究を始めた著者の研究成果が本になりました。両者偶然にも同じ猪山家の古文書(一方は家計簿、一方は日記)を入手していたなんで奇跡的ですね。
センゴク外伝桶狭間戦記5 特装版
著者:宮下英樹
出版社:講談社
発行日:2010年12月29日
ページ数:247P+附録「絵本信長公記 今川義元討死の事」32P
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本編の参考資料として使用された『信長公記』(江戸時代に作られた織田信長の一代記)。その中の「今川義元討死の事」の文章に、宮下英樹氏が墨と筆でイラストを添えてまとめたものです。」
宮本氏の「センゴク」の外伝として描かれた織田信長と今川義元の桶狭間合戦までを、今川義元の視点から描く「桶狭間戦記」の最終号。第29話から第38話までを収録します。今までの今川義元感を覆すこと間違いない作品です。ぜひ第一巻から通読をおすすめします。通常版(730円)もあります。
美濃市と金森長近公
著者:高林玄宝
出版社:清泰寺長養軒
発行日:1958年2月15日
ページ数:55P
定価:非売品
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「此の機会に是非共、郷土史が欲しい。而して遭い難き五十年目一回の大法要を記念して之を発刊し、忘れられた鉈尾山城主の佐藤家及び小倉山城主の金森家の事蹟、並びに禅林の古刹清泰寺の沿革等、山紫水明の郷土の歴史のあらましを紹介して懐古の情を新たにすると共に、長近公の余光を偲んで広く其の徳功を宣布して、郷土の方々の発憤の資としたい。」
美濃市上有知については、昨年の大野城築城430年シンポジウムで初めて知りました。本書では、その上有知の城下町の歴史について、金森長近と佐藤氏を中心に記述されています。こういう郷土書は広く復刊してほしいですね。
大系真宗史料 文書記録編12 石山合戦
肥後加藤侯分限帳 青潮社歴史選書4
白山颪
加賀万歳 副田平治
鶴ヶ城後発掘調査報告書
編集:滋賀県立大学考古学研究室
発行:和歌山県龍神村教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:71P+図版40P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「鶴ヶ城跡は、玉置直虎が築城した中世の山城で龍神村役場から日高川を挟んだ対岸に位置する標高528mの増賀山の山頂に位置し、その存在は、古くから村民に知られておりました。このたび、鶴ヶ城及び周辺部の遺跡の発掘調査を平成11年度から平成15年度までの5カ年間で実施致しました。」
続きを読む 鶴ヶ城後発掘調査報告書