出版社:下野新聞社
発行日:2006年10月初版
ページ数:242P
編者:塙静夫
定価:1,900円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、栃木県内に築かれている城館跡を探訪するためのガイドブックである。難しい地名や人名にはルビが振られていて読みやすい。写真付きで108城館、巻末の一覧で106城館紹介されている。各城館の歴史や現状などが記載されているが、地図が地区ごとのブロック単位の地図にポイントされているにすぎず、現地まで辿り着けるかどうかが問題である。「古城を歩く」と題している以上は、現地までの案内地図、や現地を歩くポイントの図などがあるとよかったと思う。写真もフルカラーで高い価格ではないので、一冊持っていてもよいでしょう。
投稿者: Tadashi
図説中世の越後 春日山城と上杉番城
出版社:野島出版
発行日:1998年3月初版
ページ数:301P
著者:大家健
定価:6,000円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「上杉氏の会津移封には、豊臣政権から、検地により登録された農民はその地にとどめ置かねばならないと命ぜられていたにもかかわらず、上杉氏とともに多数の農民が会津に移動し、耕作者のいない田畑が各地に出現した。後から入ってきた堀氏は命令違反であると訴えているが、これはまだ兵農分離が進んでいなかった証しであり、反面、会津移封によって越後国の中世が終わり、今の越後国の人々の新しい歴史が始まったことを意味する。この越後国の中世末はどのようであったかを、当時の人々の生活の拠り所であり、保存状態も良い城跡を中心に、少ない資料で再現してみたのが本書である。」
今に残る城跡から中世の歴史を紐解こうとしている。多くの縄張り図や写真が掲載されている。
信長の城・秀吉の城
出版社:サンライズ出版
発行日:2007年3月初版
ページ数:249P
編者:滋賀県安土城考古博物館
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、滋賀県安土城考古博物館の平成18年度秋季特別展「信長の城・秀吉の城 -織豊系城郭の成立と展開-」の記念シンポジウムおよび開催期間中に行われた博物館講座の記録集である。第一部と第二部は、平成18年10月15日に開催した記念シンポジウム、第三部は同年10月29日に開催した「博物館講座 熊本県麦島城跡の調査」および11月3日の「博物館講座 山梨県甲府城跡の調査」の記録を編集したものである。
誌面の制約もあろうが、巻頭の写真を別にして写真はモノクロである。鮮明な写真であるので、金箔瓦などの出土品は尚更カラーであったならと思う次第です。
平成19年 風林火山武田検定 傾向と対策
発行日:2007年2月初版
ページ数:106P
監修:平山優
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
NHK大河「風林火山」の放映に合わせて開催されている風林火山博のイベントとして3回予定されている検定の公式問題集。風林火山博の会場では10問の簡易版に挑戦できるが、本問題集から50問中35問出題される。我こそは武田博士というあなたはぜひ受験してみましょう。
取扱所 :甲斐の国 風林火山博チケット販売所(甲府市)・郎月堂本店(甲府市)・郎月堂韮崎店(韮崎市)・柳正堂本店(甲府市)・山梨学院大学書籍センター(甲府市)・よむよむフレスポ甲府東店(甲府市)・よむよむ新敷島店(甲斐市)・よむよむ山梨一宮店(笛吹市)・クレッセ甲西店(南アルプス市)・ブックスアマノ(笛吹市)・宮川春光堂本店(甲府市)
武田検定 風林火山博実行委員会
開館10周年記念特別展 天下人の時代
発行日:1992年10月初版
ページ数:51P
編者:山梨県立考古博物館
定価:800円(5%税込) ※現在特別価格200円で販売中
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
山梨県立考古博物館の開館10周年記念特別展として1992年10月13日から11月23日まで開催された「天下人の時代」の展示図録である。甲府城の発掘調査で発見された金箔瓦に関連して全国の金箔瓦の事例を紹介している。
残部があれば山梨県考古博物館(山梨県埋蔵文化財センター隣)で購入することができる。
山梨県考古博物館の案内
県指定史跡甲府城跡 平成17年度調査・整備報告書 山梨県文化財センター調査報告書 第233集
発行日:2006年3月初版
ページ数:45P
編者:山梨県埋蔵文化財センター
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
「本書において報告する石垣修繕工事は、この整備事業のなかで比較的安定していたことから改修を実施しなかった石垣を対象に、詰石や裏栗石などを補充し維持管理することで補強・保存し、さらに後世へ残し伝えられるよう、また、落石の危険のある石材を除去し公園の安全を図る、という二つの目的を持った事業の成果をまとめたものです。」
書評:
甲府城跡の天守台東面の石垣の調査・工事方法の経緯をまとめたもの。石垣修繕の一方法を示している。
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甲府城跡周辺確認調査報告書 山梨県埋蔵文化財センター調査報告書 第232集
発行日:2006年3月初版
ページ数:39P
編者:山梨県埋蔵文化財センター
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
「本書では、旧甲府城内を中心に、甲府城下町にも視点を向けた発掘調査や立会調査の成果を記録に残すために作成したもので、平成5年から平成17年の間に蓄積された調査成果を総合的に取り扱い報告するものです。」
書評:
甲府城跡である山梨県庁周辺の発掘調査の経緯と結果をまとめている。
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復元稲荷櫓 ~伝統工法への挑戦~ 甲府城稲荷櫓建設工事記録DVD
発行日:2005年3月初版
時間:45分
監修:山梨県埋蔵文化財センター
定価:800円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
評:
山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第223集「県指定史跡甲府城跡」に添付されているDVDの一部を、個別にDVDパッケージにして販売している。内容は甲府城の歴史と稲荷櫓の復元工事の記録である。現代の城郭復元がどういう過程で行われるか、興味ある方にはとても面白い内容です。
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県指定史跡 甲府城跡 山梨県埋蔵文化財センター調査報告書 第222集・第223集
発行日:2005年3月初版
ページ数:第222集上巻 338P、第222集下巻 425P、第223集 80P+DVD-ROM1枚
編者:山梨県埋蔵文化財センター
定価:5,800円(5%税込) 3冊セット価格
オススメ度:★★★☆☆
「本書掲載内容は、山梨県土木部が平成2年度から平成15年度まで実施した舞鶴城公園整備事業に伴い、山梨県埋蔵文化財センターが実施した甲府城跡の発掘調査・史料調査および整備事業などを総合的にまとめたものである。」(第222集)
「本書掲載内容は、山梨県土木部が平成16年度に実施した舞鶴城公園整備事業にともない、山梨県埋蔵文化財センターが実施した県指定史跡甲府城跡の調査・整備事業などをまとめたものである。」(第223集)
書評:
甲府城の平成2年度からの発掘調査において、報告書が順次発行されてきたが、今回平成15年度分までの総まとめとして発行された。ということで、それまでの報告書の内容は含んでいる。甲府城の研究にはかかせない書籍で、3冊セットで、しかもこのボリュームに対する価格としては安いのでは。各年度の報告書も持っていない方はこの本を購入して、平成16年度以降の報告書を揃えると良いでしょう。
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第4回全国城跡等石垣整備調査研究会 資料集・記録集
発行日:資料集 2006年1月、記録集 2006年3月
ページ数:資料集 253P、記録集 133P
編者:第4回全国城跡等石垣整備調査研究会実行委員会事務局
定価:3,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
平成19年1月18日・19日に金沢市で行われた「第4回全国城跡等石垣整備調査研究会」の会場でのみ販売された「資料集・記録集」です。記録集は後日郵送されてきました。前年まで関係者のみに公開されていた講演会が今年は市民にも公開された。石垣に焦点をあてた専門的な内容である。
過去に、第1回「姫路城」、第2回「名護屋城」、第3回「仙台城」で開催されてきましたが、販売されていたものも売り切れであり資料集の入手は難しいです。第5回は「熊本城」となります。